プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
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内田樹氏のブログ「外国語学習について」読みました

2018-11-25 01:21:37 | 考えたこと
内田樹という思想家がいる。
もう、ずいぶん前からファンなのだが、
先日、ブログを読んでいて見つけた
外国語学習についての文章に、
そうそう、そうなのよ!
と思ったのでここにリンクを貼っておく。

ひとつは学ぶことが内発的な動機ではなく、
「もし、それができなかったらすごく損するから」とか
「それができなかったら、ランク的に低くなるから」みたいな
教え方がとても気がかりだから。
娘を塾に入れたときに、塾の先生方の発するメッセージが
これに近く、暗澹たる気分になったことを思い出した。
「学ぶ」という態度としては、あさましいように思う。
子どもたちを「学ばせるため」に、
こういう言い方をしたくなるのがわかるので、
自分の中にも同じものがあるのだろうが、
それが堂々と、正しい動機のように語られていて、
なんだか、むっとしたことを思い出したのだ。

結局、塾はやめたのだけど。
ずっとあの価値基準のなかで育ったら、息苦しかろう。
これができないやつはダメなやつ、
ダメなやつにならないためにと頑張るのは
なんだか、ネットの中で匿名批判コメントを
発信する心根と共通の何かを感じる。

ただ、最近、この窒息しそうな雰囲気だけでなく、
面白い動き方をしている若者がいることにも気づいている。
ブログやtwitter、Facebookなどを駆使して、
「自分はこんなふうに生きてるけど、きみはどう?」と
発信しながら、内発的なものや身体的なものに
センサーを働かせて動いている。
海外と日本とを軽々と行き来する。
お金のあるなし、学歴、職歴を飛び越える。
そういった日本の若者たちにホノルルや日本で
何人か出会っている。

先日、出会った筑波大学の
ねっしー
みなさんも、内発的動機にあふれていて、
なんだか、見ていて嬉しかった。


もう一つ、書いておきたかったことは、
英語を使う暮らしのなかで、
英語母語の人々からの言葉が、ときに
植民地支配的語りかけに聞こえるのだということ。
自分がハワイで暮らすことで疲弊することの理由が
見えた気がして、書き留めておきたかったから。

I can't understand what you want to say.
と言われたり、
I can't understand.
とメールが返ってくることがある。
文脈からわかるだろう、と言いたくなるのだが、
いや、私の英語が決定的にわけわからないのかもしれない、
これまで書いたり、話したりしたことが、もしかしたら全くイミフで
伝わってなかったのかもしれないと思うほど、破壊力がある。
初めから、説明する元気が萎えるのだ。
「わからないあなたの方がイマジネーション不足!」
ぐらいのパワーが必要とされる。
人の話を聞いたり、わかろうとするよりも、
自分が必要とすることを主張をすることのほうが、
この地ではどうしたって、優勢となる。
気を取り直して、英語を学ぶことにするか。

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