鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

連載中の「ぷらっとウオーク」などをまとめました。

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」・・・土佐の高知にありがとう(Ⅵ)、孫たち

2016-12-15 | 「ぷらっとウオーク」 2016年~現在

土佐の高知にありがとう(Ⅵ)、孫たち   

                                    情報プラットフォーム、No.348、9(2016)

初孫の樹(たつき)君は大好きな爺ちゃんと婆ちゃんの居る高知に頻繁にやって来た。高知での樹ちゃんのことは、2歳の時は{好奇心}(高知新聞、閑人調、1998/9/24)で述べた。3歳の時のことがこの文章であり、8歳の時のエピソードは{杉の大杉}(本誌、No.213、6(2005))で、13歳の時のことは{スラグの粘性、溶岩の粘性}(本誌、No.284、5(2011))で知ることができる。現在は憧れの航空整備士を目指して、所沢の国際航空専門学校の航空整備科に在学中である。

新幹線       (記:2001/7/9)

「鈴木家は絶滅危惧種みたいなもの。だから、レッド・データブックに登録する必要があるのよ。長男の夏志のところに男の子ができなければ絶滅するよ」とちえ子が言っていました。私には弟が居ますが、女の子が3人です。「嫁の敦子さんに圧力を掛けるようなことを言っては駄目」が私の言い分です。ずいぶん古風なことを言うと思いましたが、もっとも、ちえ子の実家はすでに絶滅が確定しているのです。彼女の実家は夏志を含めて、男の子は外孫ばかりです。

昨年、ちえ子が病床にあるとき、その待望の内孫が生まれました。男の子です。「おばあちゃんに代わって、赤ちゃんによろしく伝えてね」と樹ちゃんは頼まれました。栃木県の小山市の産院にお見舞いに行くことになりました。明日は新幹線に初めて乗れると興奮気味だったようです。空港から樹ちゃんの待つ東京駅に直行です。東京駅のプラットフォームの南側に立つと、東海道、東北、上越の新幹線の入線する車両の全部を見ることができます。700系、MAX、あきたこまちなどよく知っています。樹ちゃんは興奮の極に達しています。

東京から小山まで、大満足です。産院で赤ちゃんと一緒に写真を何枚も撮りましたが、滞在時間は20分程度でした。帰りの新幹線のことばかり考えています。小山に止まらない列車が風を起こし、唸りをあげて通過します。「すげえ!」の連続です。帰り着いてみると、少し元気がありません。「おれ、新幹線、見過ぎちゃったよ。熱があるらしい」と額に手を当てています。

ちえ子はこの内孫の崚斗くんを抱けませんでした。心残りだったと思います。

交通標識     (記:2001/7./9)

  おばあちゃんが入院した昨年の夏、3歳の樹ちゃんは高知で暮らしました。アンパンマン・ミュージアムには何度も行きました。香北町谷相のハーブ園、遊園地わんぱーく高知、あちこちに見えるたくさんの風車も見に行きました。そして毎日、病院へお見舞いに行きました。

 車で出かける時は、助手席のチャイルドシートが彼の指定席です。突然「あれは何だ」と指さしします。何を指しているのか分かりません。また、「あれは何だ」、「どれのこと」。「あれだよ」の繰り返しです。ようやく分かりました。お年寄りマークでした。彼にとっては初めて見る標識だったのです。初心者マークのことは知っています。似ているが違うと思ったのです。高知では特に多く見かけます。一応の説明で納得しましたが、「おじいちゃんは付けなくていいの」と次の質問が来ました。

 5.0tとある禁止標識に気が付きました。「あれは50キロ制限じゃないよね」との質問です。「ここは弱い木の橋でしょ。だから5トン以上の重いトラックなどは、通行禁止なんだよ」と説明します。「おれ、こんなの見たことないぜ。東京にはないのかな」と生意気なことを言います。このような標識も高知ならではと改めて気が付きました。交通標識のこと、鉄道のことなら、何でも知っています。ミニカーを300台も持っています。建設機械にも詳しく、馬力を表す型番まで知っています。彼は好奇心の塊です。

 

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鈴木朝夫  s-tomoo@gol.com 

〒718-0054 高知県香美市土佐山田町植718     Tel 0887-52-5154、

携帯 090-3461-6571  

 

 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2016年~現在に至る) 

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2012年~2015年

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2008年~2011年)

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次(2002~2007年 )

高知県産業振興センター発行の情報誌「情報プラットフォーム」に掲載された 「ぷらっとウオーク」 を、「高知ファンクラブ」事務局の要請を受けて、ブログでも紹介させていただくことにしました。
どうぞよろしくお願いします。     HN:鈴木朝夫



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