鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

連載中の「ぷらっとウオーク」などをまとめました。

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」・・・土佐の高知にありがとう(Ⅰ)

2016-01-12 | 「ぷらっとウオーク」 2016年~現在

土佐の高知にありがとう(Ⅰ)       

                                         情報プラットフォーム、No.340、1月号、2016、掲載

 高知に住み始めたのは1997年4月、今年(2016)の4月から20年目の年になる。高知に来て満4年になる直前の、2000年12月16日にちえ子 が骨髄ガンで急逝。意気消沈。2002年8月に一枝と再婚するまでの一人暮らしの時期、2001年4月~2002年4月の間、折に触れて「です、 ます」調でメモを残した。それらを順不同でご披露させていただきたい。

 

獅子座流星群 (記;2001/11/21)

 11月19日の月曜日を休暇にしました。この未明に獅子座流星群が見られるのです。一枝さんを観察に誘いました。スキーウエア、毛布などの防寒具、温か いコーヒーや食糧を持って近くの物部川河畔にある森林総合センターの高台に行きました。持っていった2つのデッキチェアーの背もたれを倒し、真上 を向いて流れ星を待ちました。今夜は期待できるぞと思わせる,長くて明るいのが11時半頃に1つ走りました。獅子座が南中する3時半頃まで、空で 繰り広げられるページェントを二人で見続けました。星が消えた後の白いすじが飛行機雲のように風に流される様子、星が消えた後も火の玉のように赤 く痕跡が残る様子、降り注ぐような流れ星、感動的な夜でした。

 富士山の二合目にちえ子とハレー彗星の流れ星を見に行ったのを思い出します。記憶に残るのは期待した流星雨ではなく、広大な駐車場のはずれにあ る自動販売機の明るさです。 

緑サポーター会

 (記;2001/12/4、情報交流館ネットワークだより第9号(2001))

 千本山の魚梁瀬杉保護林やトガサワラ保護林などを森林事務所の所長さんのご説明を頂きながら、見て回りました。写真場と言われる撮影に絶好の場所があります。スラリとした背の高い美人達が並んでいて「また人間達が私達を見に来たよ。ご苦労なこった」と会話を交わしているのが分かりました。巨木に 抱きついたり,幹を叩いてみたり、地面に寝ころんで樹冠を見上げたり、樹木との付き合い方は様々です。

  宿泊は馬路村魚梁瀬の満木荘。登山の疲れを温泉で癒やし,美人のママ手作りの山川の珍味で空腹を満たし、ほろ酔い加減の一次会、これで終わり と思いきや、中森道雄会長の狭い部屋で二次会が始まりました。樹木医の先生も女性会員も総勢20名が全員そろって団子兄弟。間伐が必要なくらいの 密植状態の中で、なが~いお話や、合いの手の入る話など、緑サポーターとなった想いをそれぞれが語り合いました。大きな実を実らせた二次会であ り,望年会でした。メイン・イベントは古木(こぼく)ではなくて、親睦(しんぼく)でした。来年の成長が楽しみです。 

手紙と携帯電話  (記;2001/12/5)

    婚約してからのちえ子さんとの意思疎通は手紙でした。彼女は名古屋で教鞭を執っていました。結婚までのほぼ一年間の往復の手紙は合計で100通ほどになり ます。結婚してから、これらを1つの段ボール箱にまとめて保管しましたが、読み返すことはありませんでした。お互いに気恥ずかしく、引越の時も開けないようにしていました。今も開けようとは思いません。40年ほど前のことです。(1961~1962)

    時代が変わったことを痛感します。一枝さんとのやり取りは携帯電話です。30件までは収容可能な着信履歴の90%は彼女からのもの、発信履歴の第1順位は 彼女へのものです。また、伝言メモも、受信・送信メールも圧倒的に彼女が多くなっています。これらは可愛らしい着信音で、他と区別しています。彼女も同じ着信音になっています。郵便受けの手紙をちらっとみて、封筒の姿・形でちえ子さんから来たなと判断するようなものです。

 

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鈴木朝夫  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 

〒718-0054 高知県香美市土佐山田町植718     Tel 0887-52-5154、

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 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2016年~現在に至る) 

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2012年~2015年

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2008年~2011年)

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次(2002~2007年 )

高知県産業振興センター発行の情報誌「情報プラットフォーム」に掲載された 「ぷらっとウオーク」 を、「高知ファンクラブ」事務局の要請を受けて、ブログでも紹介させていただくことにしました。
どうぞよろしくお願いします。     HN:鈴木朝夫

 

 鈴木朝夫の講演・出版の記録 目次

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