鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

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鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」・・・土佐の地方創生はハチキン力で

2015-11-21 | 「ぷらっとウオーク」 2012年~2015年

土佐の地方創生はハチキン力で       

                                         情報プラットフォーム、No.338、11(2015)掲載  

はじめに)

  地方創生が「はやり言葉」になっている。地方を、地域をどのように組み立てるつもりだろうか。この言葉の思いは人それぞれであり、政策の一つ として用いる場合には政治家毎に中味は大きく異なっている。ただし、「経済成長率」をプラスに保ち続けたいと思うことは共通していると言って良い だろう。それよりも「幸福度」を高めることを地方創生の目標としたいのである。その鍵を握っているのは女性である。女性がもっと能力を発揮できる 環境を、「女性力」を役立てる仕組みの創生は、土佐では可能である。

{事件は解決、女だからできる}

  刑事ドラマを繰り返し見る機会が多い。これを題材に、このタイトルのように「女性」を対象とする分と、「男性」を主人公とする{窓際だからできる大活躍} (同誌、No.308、5(2013))に分けて2編のエッセイを書いた。物語の主人公は「窓際ではなく、窓辺太郎です」の小林稔侍に代表される ように、権力や既得権益から阻害されている設定が普通である。「ヤメ判」、「特命係」、「窓際」、「私立探偵」などに加えて「女性」が多く、主人 公が「女性」の場合が45%に達している。

 名取裕子、沢口靖子、片平なぎさ、市原悦子、木の実ナナと並べば、役柄や役名とその活躍ぶりを思い起こす人も多いだろう。「主婦の感です」のセ リフならば名取裕子(鶴丸あや)が現れる。「オカメじゃありません!  乙女です! 」と来れば市原悦子(桜乙女)である。米倉涼子とくれば「ドクターX~外科医・大門未知子~」の「失敗は致しません」となる。社会的見地から力の弱い筈の 主人公が、強いと思われる既得権側と渡り合う姿に庶民は拍手を送るのである。特にヒロインの活躍には見応えがある。(本誌、No.307、 4(2013))

  {高知工科大学の効果は大} 

  高知に工科系大学を設置するときから、教育・研究・地域貢献を3つの柱として認識し、企業実習(インターンシップ)を単位とし、起業家コース を設置した。しかし芸術学科の設置には届かなかった。また、女子学生を25%までは確保することを目標にしていた。男女のトイレは同じ面積とし、 講義が跳ねた後のトイレの待ち時間が同じになるようにした。この事例は、理系と考えられがちな高知工科大が生み出した、いわゆる文系と言える3人 の女性(ハチキン)とそれに関わった3人の男性、起業家精神に溢れた3組のカップルのお話である。(本誌、No.297、6(2012))

{風が吹けば桶屋が儲かる}  

  高知県は「能ある男は県外に出て戻らない・・・・・過疎化は市内の商店街をも限界集落化している」の悪循環である。これを断ち切るには? 解 決策の一つは次の章で !!(本誌、No.310、7(2013))

{本当の男女共同参画社会に向けて} 

  女性をヒロインとするドラマの割合は45%である。市町村議会の男女比は男女同数のパリテ制を採用しては如何だろうか。ハチキン力を発揮し易い、高知らし い仕組みを皆で考えようでないか。投票権が18歳に下げられることでもあり、特に制度変更に際して若いハチキンの意見に耳を傾ける絶好のチャンス である。住民参加の盛り上がる政治を進めたいものである。大きな予算獲得が地方創生の必要条件とは考えず、子ども、高齢者、障害者などの社会的弱 者の対応を考えることは、それこそ女性の感性と元気を大いに発揮できる場である。(本誌、No.336、9(2015))

  おわりに)

  市町村議会の制度の改正は、その議会の独自の決議で可能か否かは分からない。法的手続きについて調べてみることから始め、次いで住民の意見を 聞く公聴会へと続けることから手を付けてみたらどうだろう。

    高知県高坂学園生涯老人大学学長講義録(H27/11/17~28、AB組~J組の6つの組で)

 

 

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