鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

連載中の「ぷらっとウオーク」などをまとめました。

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」・・・土佐の高知にありがとう(Ⅱ)

2016-02-09 | 「ぷらっとウオーク」 2016年~現在

土佐の高知にありがとう(Ⅱ)            

                                      情報プラットフォーム、No.341、2月号、2016、掲載

 

炊事と洗濯と掃除  (記;2001/4/26)

 食事や洗濯はどうしていますかと聞かれます。ほんとうに心配してくれているのです。そのように言われると、反抗心が出てきて、私は飯炊女、洗濯女と結婚していたのではありませんと口から出かかります。

 

巡り会わせ (記;2001/6/15)

 ようやくギブスの取れた5月中旬(1961)に、お見合いの話が持ち上がりました。まだまだ結婚する気はなかったのです。海外の山へ、あこがれのヒマラ ヤヘ行きたかったのです。ただ、このとき、怪我をして少し気が弱くなっていました。お見合いの場所は青山通り。でも、かき氷の旗が出ている団子屋 さんでした。この時、ちえ子さんは東京女子大学を卒業し、すぐに名古屋の金城学院に就職。英語を教えていました。両親のいる東京を離れて、縁もゆ かりもない名古屋に赴任するとは、勇気のある変な女の子だと思ったのでした。

  鳥海山に行ったのは3月の上旬でした。いつもの山仲間の2人と一緒です。羽越本線の吹浦駅を降りて山とは反対側の海に行きました。登山靴を海 水で濡らすためです。海抜ゼロから2236mまでの登山です。無人の営林署の小屋に1泊です。快晴の翌朝、スキーを横に乗せたザックを肩に,快調 に頂上を目指します。この山域には我々3人しかいません。頂上ではいつものように、握手をして「ありがとう」を交換します。山が許してくれたか ら、この仲間と巡り会えて一緒に協力したから、頂上に立てたのだという思いがこの握手には込められています。「山を征服した」は私たちの感覚では ありません。

  雪質の変化するところで足を取られ,不覚にも転倒します。捻挫したと思いました。これからの下りが思いやられるな、ここからは片足荷重の斜滑 降だけで降りられるだろうなどと,咄嗟に考えました。雪の消えるところまで来て,先に降りた仲間が呼んでくれたタクシーで駅に向かいます。夜行列 車で上野に戻り、母に電話を掛けて、病院に直行。くるぶしの骨折でした。仲間は返す刀でもうひと山と言って,途中下車して行きました。

  「あのとき足を折らなかったら、まだ結婚する気になっていなかっただろうね。あなたとの出会いもなかったかも知れないよ」と言うような話をす ると、ちえ子は「そんなこと言う必要のないことでしょう」と不機嫌になります。(ちえ子さんとの出会い)

 

 山田の家の模様替え (記;2002/3/31)

    二人が会ったときの話題はいつも今後の暮らしぶりです。「夏志さん(長男)や葉子さん(長女)が高知に来ても違和感を持たないで済むように、2階は以前と 変わらない風情と匂いを残す一方で、1階は二人の新しい生活に相応しい新しいコンセプトに変えていく」が一枝さんの基本的な構想です。休日には土 佐山田の家の模様替えの計画を一緒に練り始めました。インテリアの相談を繰り返し、最終的な注文も出しました。

  春の訪れとともに,庭の草花の手入れも一緒に始めました。季節は待ってくれません。今年は例年になく何事も早いようです。桜は咲き終わり、田 植えは始まっています。

  一枝さんのご両親にもお会いしました。名古屋から来る妹の慶子さんと、羽田から来る葉子さんと樹ちゃん(孫)を高知龍馬空港に出迎えました。 一枝さんの娘の明日香さんと共に,皆で楽しく夕食を取ることができました。向こう三軒両隣のご近所へのご挨拶も、皆で連れだって済ませました。一 緒に暮らすための地ならしが、流れに乗るようにどんどん進んでいきます。皆さんにありがとう。

 

 

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鈴木朝夫  s-tomoo@diary.ocn.ne.jp 

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 鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2016年~現在に至る) 

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2012年~2015年

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次のつづき(2008年~2011年)

鈴木朝夫の「ぷらっとウオーク」 目次(2002~2007年 )

高知県産業振興センター発行の情報誌「情報プラットフォーム」に掲載された 「ぷらっとウオーク」 を、「高知ファンクラブ」事務局の要請を受けて、ブログでも紹介させていただくことにしました。
どうぞよろしくお願いします。     HN:鈴木朝夫

 

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