2008年10月08日 社説
厚生労働省のまとめによると、二〇〇七年度(速報値)に生活保護費を不正に受給した件数は前年度に比べ千三百件増えて約一万六千件、金額は約九十二億円に上ることが分かった。
生活保護は失職したり、病気やけがなどで仕事に就けず、暮らしが立ち行かなくなった人を支援する命綱である。
困窮の程度に応じ、憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するもので . . . 本文を読む
自己顕示欲が強い彼の心をがっちりつかむ方法とは?
■オレ様男は意外とモテる
恋人に尽くすことに喜びを感じ、頼もしい男性に愛されることで幸せを実感する女性は多いもの。男性に守られたいという意識が強く、「女は三歩さがって」という古風なスタイルに憧れる女性の目に、男気あふれる男性は魅力的に映ります。
ただ、最近は「黙ってオレについてこい」というようなタイプの男性の存在そのものが激減し . . . 本文を読む
未来は明るい。明るすぎるかもしれない。太陽は徐々に膨張しながら明るさを増しつつあり,数十億年後には地球を干からびさせ,熱くて生物のすめない場所へと変えてしまうだろう。今から約76億年たつと,赤色巨星となった太陽は大きさが最大に達する。その表面は現在の地球の公転軌道を20%上回り,明るさは現在の3000倍になる。その後,太陽は縮み,ついには白色矮星に . . . 本文を読む
イタリア日曜夜の民放テレビに「新人舞踏会」という番組がある。若い女性に社交ダンスや作法を面白おかしく教える趣向だが、印象深い場面があった。素人の女性が順番に踊りを披露していくと、突然、父親が現れる。「本人は父親が来ることを知りません」と字幕が入る。父親は一般の人である。
女性は驚きと喜びで踊れなくなり、張りつめたものが切れたように、父親に抱きつき泣き出してしまう。司会者や審査員ももらい泣きし、 . . . 本文を読む
自民党の小泉純一郎元首相が引退する。影響力のあるうちに息子を後継にしたいのか、小泉流の引き際の美学か、あるいは別の理由からなのか、私にはよくわからない。
来る総選挙では、与野党とも小泉改革の罪に触れるようだ。長期政権だったので、功罪はあろうが、ここでは別の罪を振り返りたい。
芥川賞作家でジャーナリストの辺見庸さんが著した「いまここに在ることの恥」(毎日新聞社)を読み返していたこともあり . . . 本文を読む
低賃金で不安定な働き方を強いる仕組みをいかに改めるか。派遣で働く人々が急増し、働いても貧困から抜け出せないワーキングプアが広がる中、労働者派遣法の改正論議は、そこが焦点だったはずである。
労働政策審議会の部会が先月、厚生労働省に提出した最終報告はしかし、問題の根本解決につながらず、派遣労働者を守るための制度改正にはまだまだ不十分な内容だ。それどころか、さらに規制緩和が進み、労働者が不利にな . . . 本文を読む
「メディアの力、責任、そして可能性」をメーンテーマに25、26日に熊本市で開催されたマスコミ倫理懇談会全国協議会の全国大会。新聞、出版、放送など各メディアから出席した約320人が、より高い倫理観と責任感を持ってマスコミ倫理の向上に努めることを申し合わせ、終了した。三つの報道分科会の議論を紹介する。
◆匿名社会◆
◇不祥事を中心に困難になる取材
「匿名社会と取材・報道の自由」をテーマ . . . 本文を読む
◇戦場証言、今なお苦悩◇
太平洋戦争で捕虜虐待や住民虐待などをしたとされる「BC級戦犯」のうち、フィリピンの戦争裁判で有罪判決を受け、マニラ郊外のモンテンルパの刑務所に収容された元戦犯を訪ね歩いた。5月末から約2カ月半、社会面の連載「モンテンルパのうた 兵士が遺(のこ)す言葉」(7月28日~8月4日、8回)の取材班に加わったからだ。元戦犯の多くは他界し、生存者は90歳近い。戦場体験について . . . 本文を読む
◇やればできる社会を◇
18歳の時、交通事故で右半身不随になり、22歳で障害を理由に紡績会社を解雇された広島県尾道市向東町の高山雅博さん(44)が昨年12月、22年ぶりに再就職した。ハローワークに何度通っても就職先がみつからず、家に引きこもり、スナックに通いつめて光熱費を滞納したこともあった。重度身体障害者で、右足に装具を着け、松葉づえを使うものの、職場では健常者と同じ手作業をこなす高山さん . . . 本文を読む
◇社会のルール少なすぎる
◇「国際競争力」の言葉に惑わされ財界の言うなり
「蟹工船」ブームで共産党に熱視線が送られているという。40歳で党書記局長に就任、「共産党のプリンス」と言われ、論客としても名高い前議長の不破哲三さん(78)はどうみているのか。東京・代々木の党本部を訪ねた。
「今の若い人たちが蟹工船を読んで、実感をもって受け止めるというのは、日本の社会のとんでもない一面を表してい . . . 本文を読む
Vol.1
Ques
私にはずっと好きな人がいます。恋人としてのお付き合いはありません。その人は芸能関係の人なので世界も遠いし、年も10歳も年上です。好きになる前まではそんなことも「たいしたことない」と思っていましたが、だんだん彼と自分とはつり合わないんじゃないかと思えて仕方ないんです。自分が年齢的にも経験的にもまだまだ未熟過ぎて、今はいいかもしれないけどそのうち私に飽きてフラレるんじゃない . . . 本文を読む
Vol.985
QUES.
私は2年半前に、彼の暴力と浮気が原因で離婚し、
今の新しい彼氏とはもうすぐ付き合って2年になります。
最近、その彼と結婚しようという話になっているのですが、
いまだに、前の結婚で傷ついたことが忘れられず、
ただ、今の彼がやさしいからとか、一緒にいて楽だからとか、
この人は私を傷つけないという理由で、彼と付き合っているような気がします。
彼のことは好きなのですが、 . . . 本文を読む
山口県光市の母子殺害事件を巡り、橋下徹弁護士が大阪府知事に就任前、テレビ番組で被告の弁護士への懲戒請求を視聴者に呼びかけた発言に対し広島地裁が名誉棄損を認め、橋下氏に賠償を命じた。
判決は「弁護士は少数派の基本的人権を保護すべき使命も有する。多数から批判されたことをもって、懲戒されることがあってはならない」と指摘した。
橋下氏の発言が弁護士への大量の懲戒請求を誘い、その業務を妨害、精神 . . . 本文を読む