厚生労働省は22日、6月に実施した最低賃金が守られているかについての全国一斉監督の結果をまとめた。最低賃金額を超える賃金を支払っていない違反事業所が6.4%に達した。1~3月に実施した監督と合わせると、半年で監督・指導は1373件に上り、昨年一年間の731件を大きく上回っている。
一斉監督は1万1120事業所で実施、うち707事業所で違反があった。最低賃金以下で働いていた労働者は2051人で、うち67.5%が女性、パート労働者が56.9%を占めた。そのほか障害者(13.8%)や外国人労働者(7.3%)など立場の弱い労働者に対する違反が目立った。違反企業に対しては、さかのぼって差額を支払うことなどを指導した。
07年の最低賃金は、各地域で上積みの方向で審議中で、10月から新しい最低賃金が適用される。厚労省は、最低賃金の周知徹底を図り事業所への指導を強める方針。【東海林智】
毎日新聞 2007年8月22日 19時20分
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます