長岡京市観光協会のブログ

長岡京市の出来事を紹介します。

乙訓古墳群史跡指定記念のシンポジウムに参加して

2016年09月19日 | イベント
去る9月10日、中央公民館で開かれたシンポジウムは

市外からも多くの人が集まり、

3階の市民ホールがほぼ満席の大盛況でした。



シンポジウムは2部構成で第一部は3人の専門家の先生による基調講演。

第二部は乙訓2市1町の文化財担当者たちも加わっての

パネルディスカッション。

それぞれに熱いスピーチやディスカッションがなされ、

会は予定時間を延長するほど白熱しました。



乙訓にある数々の古墳、そこには誰が眠っていたのか?誰の墓だったのか?

すぐにでも答えを知りたいですが、

それは「この古墳が〇〇の墓」と特定する文字資料が

出てこない限り永遠の謎。

それより、これら古墳が日本の歴史のなかで、どういう役割をしていたか?

ということの解明のほうが重要だそうです。

この度の乙訓古墳群の国史跡指定は

2市1町が共同で調査研究を行う基盤ができたこと、

そして学術資料として永久に保存されることが決まったという点で

非常に意義深いことと知りました。

 

乙訓地方は古墳時代を通して、

その時々の大王と密接なつながりをもってきました。

時には政権と一体にダイナミックに動き、

時には王権の地方役人的役割であったことが、

明らかにされています。

乙訓古墳群は全国の古墳の動向と対応しており、

全体を見るうえでも貴重な資料となるとのこと。

その価値の大きさを知ります。



講演ではこの歴史遺産の活かし方のお話もありました。

身近に史跡があることは全国でみれば、

そう当たり前のことではないそうです。

私たち住民はその価値や魅力を知り、

地域の遺産として、大切に保存活用し、

ひいては次世代につないでいくことが

大切であることに気づくセミナーでありました。




最新の画像もっと見る