cafe powa

ぽわわーん日記

はてるまへ

2005年05月11日 | 沖縄
波照間での過ごし方はいつも同じ。

一人旅は平気なほうだけど、
波照間へはいつもU子と2人で行く。

波照間海運へ切符を買いに行くところから旅は始まる。
波照間行は2つの船会社から、1日3便全く同じ時刻で運行されている。
一応、悩むふりをして
「ね、どっちにする?」
と聞いてみるけど、私のココロは決まっている。
やっぱ波照間に行くんだから波照間海運でしょっ、と。
それに波照間海運は船内で沖縄民謡が流れたりしてて面白い。

1時間の船旅は長すぎず短すぎずで丁度いい。
最果ての島に行くのに30分じゃさびしいでしょう。
波照間航路は激しく揺れると評判が悪いのだけど
私は激しい揺れを逆手にとって遊んでしまう。
座席に座り30分過ぎたころから揺れ始めると
前方の取っ手をにぎり、網に足をかけて
「マリンジェットみたーい!きゃー!!」
と2人ではしゃぐ。
1人だとやらない。

遠くにうっすらと島影を見つけて、だんだんと濃く形が見えてきて、
船は速度を落とし港に入る。
港には民宿の車が並んでいて、すごーく懐かしい気持になる。
港に降り立ち、深呼吸をする。
海の匂いがする風。

民宿の車に乗り込み、窓の外をみる。
港から坂を登り、風車、広く青い空、さとうきび畑、赤い屋根瓦、芭蕉、
が目に映る。
2年前と変わらない風景に安心し、うれしくなる。

宿に入るとき、こころの中で
「ただいま」
と言う。

夕ごはんまで日を避けながらぶらぶら歩き、
公園のベンチに腰をおろしとりとめないおしゃべりをする。

1日目の夕ごはんの席は緊張する。
人見知りな私は、間に戸惑い、したを向いてもくもくと食べる。

私は久しぶりに会う親戚のおうちに来た子供みたいだ。
迷子になったのような心細い気分だ。



                       *たぶんつづく*


ハダカんぼ

2005年05月11日 | 沖縄
図書館でよしもとばななの「なんくるない」を借りてきた。
帰りのバスで本を読むと必ず酔う。朝は大丈夫なのに。
でも、まちきれず開く。
1話目の「ちんぬくじゅうしい」は冒頭で波照間が描かれているから。


私はなぜ波照間が好きなんだろう?
とさっきからぼーっと考えている。
5年前に初めて行ったとき撮った写真を眺めている。

媚びていない。
ただある。
無駄がない。
宇宙があって、地球があって、海に浮かぶ日本があって、
生まれてきて、空気を吸って、生活を営んでいる。
それだけじゃん、って言われてるような気がする。
私だって自然の一部なのかなーなんて感じる。

普段に身に付けている鎧だとか仮面だとか
意味ないんだよと気づく。
ココにくるとハダカんぼなのだ。
(注:本当にハダカで歩いてるわけじゃないよ)

写真を見てるとそう感じた。
うーん、言葉で伝えるの難しいね。
cafe powaに遊びにきたら写真見せてあげる。
でも、写真を見るよりも行ってみて欲しいなー。
日帰りでなく2泊ぐらいして欲しい。