いつもとちがう

いつもの朝が始まった。

目覚まし時計が鳴る。
自分のお布団で目を覚ます。
お布団の中でぐねぐねと起き渋る。
のろのろ起きる。
ミルクを飲み、ヨーグルトを食べる。
顔を洗って、いつもの薬臭い（それがいい）化粧水をつける。
服を選ぶ。
お化粧をする。
クシ付きドライヤーで髪をなでつける。
バス停へ急ぐ。

ここまでの流れは
駅に貼ってある時刻表と同じようなのが
頭に貼ってあり
時刻表通りに運行する。


昨日までは違った。

朝日がまぶしくって目が覚める。
寝てるのがもったいなくって
体を直角に起す。
顔を洗い、小瓶に入った香りが強いディオールの化粧水をつける。
朝ごはんをしっかり食べる。
２枚しかないＴシャツの昨日着なかった方を頭からかぶる。
日焼け止めをしっかり塗る。
クシを持たないので手で髪を整える。
お散歩に出る。

時計は必要ない。


日常と非日常。
日常があるから非日常がある。


いつもとちがう朝を過ごすときは
いつもとちがう昼を過ごし
いつもとちがう夜を過ごす。
いつもとちがう人たちに出会う。
それが私の旅行なのだ。


いつもとちがう日々を
沖縄の波照間島、西表島、石垣島で過ごしてきました。

「ありがとう」の気持ちでいっぱいの日々でした。