昨日書きましたシグマの50mmF1.4です。
αの50mmF1.4は、小型軽量で、常時付けっぱなしても負担にならず、価格も手ごろで、標準レンズにふさわしいレンズと言えます。
一方で、同じ開放F値の35mmF1.4Gや85mmF1.4Gとは設計思想が異なるのか、開放から高画質というわけにはいきません。
特に私が気になるのは、開放付近での周辺減光とたる型の歪曲収差。
標準レンズだからこそ、大きく重くても高画質が欲しいと思うこともあります。
そんな中でのシグマ50mmF1.4の発売。
既に発売されているキヤノン用やニコン用の評価が高いので、早速購入しました。
外観・仕上げ等
つや消しの梨地仕上げて、αレンズの外装とは異なるものの、ボティのゴム部分のつや消し感と似ていて、違和感はありません。
前玉はとても大きく、フィルター径は77mmです。
50mmF1.4、85mmF1.4、100mmF2、200mmF2.8の他の大口径レンズが、レンズの中まではっきり見えるのに対して、ズームレズのように中にリングや別のレンズが見えます。
大きさは、同じ50mmF1.4とは思えないほど大きく、85mmF1.4Gを一回り大きくしたぐらいの印象ですが、重さは85mmF1.4Gより40g程軽いです。
大きい分、思ったより軽く感じます。
フードは花形で、裏面は起毛ではなく波型になっています。
操作感等
αの50mmF1.4と比べると随分大きく重いですが、α900とのバランスは悪くなく、思ったよりマッチングは良いです。
ピントリングはやや重く、マニュアルレンズのようなまったりとしたトルク感はありませんが、スカスカなリングよりはずっと良いです。
AF時にピントリングが回らないのも良いですし、インナーフォーカスで、全長が変わらないのも良いです。
超音波モーター採用ですが、Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMよりやや音が大きく、音の質感もやや安っぽさを感じますが、ボディ内モーター駆動のレンズよりは静かです。
ピントリングの回転角は、α50mmF1.4の方が大きいです。
また、被写界深度指標もα50mmF1.4の方が豊富ではっきりしています。
AFによる素早いピント合わせには、シグマ50mmF1.4の方が有利でしょうが、マニュアルによる微妙なピント合わせには、α50mmF1.4の方が有利かもしれません。
実写
さて、横道にそれますが、
私は、左手の中指の第2関節に内軟骨腫があり、大きくなるようなら手術が必要とのことで、定期検査を受けています。
昨日入浴中に、手の水を切ろうと腕を振ったところ、誤って浴槽の角に指をぶつけてしまいました。
ちょうど内軟骨腫のあるところをです。
痺れたような痛みでしたが、骨折(3回経験。)の時の痛み程ではなく、指も曲がるので大丈夫かと思いましたが、夜は指の痺れたような感じと腕から肩にかけての突っ張るような感じでよく眠れませんでした。
朝になっても違和感は残り、少し腫れていますし、動かしたり触ったりすると痛みが走ります。
これは折れたかなと思い、第一日赤で診てもらうことにしました。
レントゲンの結果は、わずかに不連続な部分があるようにも見られ、ひびか入っているかもしれないが、明らかな骨折はないとのことでした。
シップと鎮痛剤で様子を見、腫れがひどくなるとか、痛みが強くなるようなら、再度受診してくださいとのことでした。
ほっとしましたが、指どころか左手が自由になりません。
年末の忙しい時に、ほとんど何もできないのは、辛いです。
そんなわけで、レンズの大きさ比較やらα50mmF1.4との実写比較やらを撮りたいと思いつつ、とても叶いません。
仕方ないので、作例というわけにはいきませんが、病院で撮ったものを添付します。
#1
たる型の歪曲収差がありますが、あまり目立たないです。
α900 SIGMA50mmF1.4 Amode f4 1/30sec. ISO800
#2
f8まで絞ると、αの50mmF1.4と区別が付かないのでは?
いよいよこの旧本館も取り壊しです。
α900 SIGMA50mmF1.4 Amode f8 1/125sec.-0.7EV ISO200 ガラス越し
表題写真
いつもの食卓テーブルの上で、手持ちです。^^;
α900 Macro100mmF2.8 Amode f5.6 1/15sec. -2.3EV ISO800 WB日光
まとめ
50mmF1.4という各カメラメーカーが純正レンズを販売している中での発売。
それだけで、こだわりを感じられるレンズです。
実写が充分できていませんが、思ったよりも大きさ重さは負担にならないので、標準レンズとして活躍させて行きたいと思います。