先の記事で、アクセス解析のことを書きました。
ライト関係で多くご覧いただいるようですが、写真関連も多くご覧いただいていると思いますので、この機会に以前から温めていたレフ板の記事も載せてみます。
レフはいろいろな場面で使いますが、今回はポートレートの場合について、以前撮ったものの作例を交えて記入しようと思います。
色
白:晴れの日など一般的に使います。
銀:曇りなど光りが弱いときや強く当てたいときに使います。
白と銀は、そのときの状況によって使い分けます。
金:木陰など緑被りする時や曇りの日に使ったりしますが一般的ではありません。
夕日を演出するためにわざと使うこともあります。
黒:反射を防ぎたい時に使います。男性ポートレートで陰影を強くしたい時などには効果的ですが、女性ポートレートではあまり使わないです。
形
丸:キャッチライトが丸く入るので、ポートレートで使われることが多いです。
簡単にたたむことができるので、携帯性にも優れています。
風に弱いのが難点です。
楕円:丸レフを楕円にしたものです。大きいものですと全身を撮る時に役立ちます。
正方形:風に強い構造のものが多いですが、携帯性に難があります。
長方形:正方形と同じ構造で全身を撮るのに適しています。
以降一般的な丸レフ、白・銀のリバーシブルについて記載します。
大きさ
120cmぐらいのものが使いやすいです。
小さいと全身に当てにくいですし、大きすぎるとかざすのが大変、風にあおられる、畳むのが大変など扱いが面倒です。
枚数
通常は1枚使いますが、できれば大きさを変えて最低2枚は欲しいです。3枚使うこともあります。
一般的な使い方
写真の撮り方に制限はなく、いろいろな撮影方法がありますが、ポートレートの基本である逆光+レフ板での話です。
銀レフでわざと強く当て光りを演出することもありますが、一般的ではありません。
基本は補助光です。写真では肉眼より明暗差が大きくなってしまいますので、レフ板で暗部を起こすという役割です。
最近のデジカメは、明暗差をコントロールする機能が付いていたりしますが、暗部を持ち上げたところにノイズが出やすいので、可能ならレフを使った方が良いと思います。
一般的には、光が射している反対側から使います。
天気の良い日は、日なたから白レフで当てますが、遠い場所からですと銀を使うこともあります。
また、日陰が多い場合は、遠くの日なたから銀レフでモデルの近くのレフに光りを送って撮ることもあります。
どのくらいの強さで当てるかは、その時の光の状態や明暗差によって異なりますので、白、銀、距離、角度を変えながら、肉眼で綺麗に見える条件を作り出します。
場合によっては、複数枚使うこともあります。
強く当てすぎると不自然になるだけでなく、頬や鼻先、唇などがテカってしまう場合があるので、気をつけます。
レフを当てる場所とカメラとに距離がある場合は、角度が異なってくるので、カメラ側からよく見えるように調整します。
レフを持っている人が良い光りだと思ってもカメラマンから見るとそうでない場合もあるので、カメラマンの指示に従い角度を調整します。
自分がカメラマンの場合は、的確に指示をしましょう。
なお、レフはキャッチライトを入れるのにも効果的ですが、モデルさんが眩しくないように配慮します。
下からあおるとお化けライトになってしまうことがありますので気をつけます。
また、何でもレフを使えば良いというものでもありません。陰影を強調する場合は、使わないほうが良い場合もあります。
撮影風景(表題写真)
雨の降りそうな暗い天気でしたので、レフ2枚で囲んでいます。
作例1 (α9 50㎜F1.4 Aモード f2.8 1/180秒 RDPⅢ レフ・三脚使用)
木陰で、そのままでは暗く色被りしてしまうシーンです。少し離れた日なたから銀レフを当てています。
天気が良い日に近くから当てるときは、白を使うことが多いです。
作例2 (α9 85㎜F1.4 Aモード f2.8 1/60秒 +0.5EV RDPⅢ レフ・三脚使用)
明暗差が大きいので、銀レフで強く当てています。表情がいまひとつでした。
作例3
レフを2枚使っています。手前から1枚、右のほほがやや暗く感じたので、画面左前からもう1枚使っています。
頬の髪の毛が邪魔でしたね。
レフのその他の使い方
モデルさんの上にかざして日陰を作ったり、カメラの前にかざしてハレ切りをしたり、機材の上にかざして直射日光から機材を守ったりといろいろ使えて便利です。
作例をいくつか載せようと思ったのですが、なかなか良いのがありません。
自分の実力のなさを痛感するところです。