かめさんの輪(かめりん)♪

カメ好きです。活動している方をお手伝いしたり、学んだ情報を共有しています。どのカメさんもしあわせにと願っています。

フィールドへGO~2018.7 川に遺棄されたミドリガメと、ミドリガメたちに『できる』こと。

2018-07-10 11:48:18 | 野外(川・池)のカメ調査レポート
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平成最大級の豪雨が襲った数日間でしたが、みなさまかめさまご無事でしょうか。

災害に遭われました地域の方々には、心よりお見舞い申し上げます。言葉が見つかりません。。




今月もいつもの川におじゃましてきたのでレポートさせていただきますね。

ちょっと今回は、今にいたるまでに考えていることをまとめてみたいと思います、、が、いかんせん頭が

ぼーっとしつつ生きてるので、まったくうまくまとまってもなく、ただ羅列しているような内容ですが、、


一部の画像が行方不明なので、川やゴミの画像がなくってカメ(ほぼミドリガメ^^;)のみのレポートとなります。

また時間があれば追記したいと思います。


書いている内容は、「いちカメ好きの飼育者として、いつもカメの保護活動におじゃまさせていただき、ここで駆除対象のアカミミガメ(通称ミドリガメ)を

責任をもって一部里親さまをさがすことを了承していただいた子たちを預かり、日々里親さま応募者さま、ミドリガメたちと向き合って

「命とはなんぞや」「飼育ってなんだ」と日々自問自答してきた私が感じてきたこと、今までの葛藤と、何度か来る波と今、やっぱり「ここ」という落としどころを。

あくまで個人の考えなので、合わない方はスルーしてくださいね。



こちらに今までおつきあいいただいてきた方は何度か見知っていらっしゃるかもしれませんが、私は2013年に「たすけた亀につれられて、、」

もとい、脱走させてしまって無事助けていただいたカメさんに関わる方々、カメさんのために、何か恩返しができないか」と始めた保護活動のお手伝い。

最初のきっかけは2009年の大阪開催の「カメ会議」に参加、拝聴、見学させていただいたところからですが、そのころは全然自然のカメさんには

興味はなく、ほんとうにただイベントに参加したり、かめともさんとカメ話やカメ飼育ブログできゃっきゃと楽しく交流させていただいている日々でした。



2013年の秋に2009年の会議でお世話になったカメの保護活動の会長に偶然再会、そこで保護活動に参加希望を伝えて2014年の春から

月に一度を目標に(月に0~3度の時も)参加させていただき今に至ります。



クサガメ一頭しか飼育したことのない私には、自分で思っていた以上に失敗の連続の飼育でしたが、「飼育」などという言葉よりもいまは

「ミドリガメを通して日々こちらがいろんなことを教わっている」という気持ちが強いです。

育ててもらうのは、こちら側だとつよく感じます。



なので、テレビ番組で「こいつら」「やつら」などと発言していたら、逐一「いいや、侵略的外来種って人間のことやろ!」など突っ込んでいますが、、

罪はない、というのなら防除するとしても、せめて愛と敬意をもって接していただきたい、、なんて。

(愛情表現で、そういう場合もありますが)こまかいことですみません。メディアの印象ってこわいので。






前置きがだらだらすみません。

こすれた後肢のウラ。





画像がまずいんですが、かなりのべっぴんさんです。足のける力もぜんぜん痛くなくって、「この子は遺棄個体やろね~」と。

この日はこの子をずっと愛でていました。よっぽど連れて帰りたかったです。




愛らしいアカミミの黒化男子。すごく立派なサイズで甲長はミミ男子ではMAXに近い20cmオーバーです。

おおきくなってからのけがなのか、すごく複雑な前肢の形状でした。

この子はとってもおとなしかったので、会のメンバーのTさんが「連れて帰りたいな」とずいぶん悩んでいました。

ほかにも保護したミミちゃんの、クチバシのない子がいます。当時ボロボロでひん死だった子だそうなのですが、「亡くなるまでうちで、、」と預かって、もう何年もとっても元気に過ごしているそうです。



朝さいしょに魚のあらをしかけていたカメさん調査用のわな。



カニカゴに、しっぽつきでカメがおぼれないように浮きがわりのペットボトルも入れています。

あんまりにもカメが入りすぎてしまったり、しっぽ部分が人為的になどでねじれたりするとエスケープできなくなって溺れる危険もあるので

しっかりとわなを調整してセットしています。長時間は目を離さないよう、「調査中です。さわないあいでください」も書いているのですが

おかまいなしにさわされてしまったり。




わなにはでっかいアカミミさんたちが。








おおきさが伝わりますでしょうか。。

数日前にけっこう雨がふったあとだったので、流されてきたのかもしれません。と、おなじみのクロクサくんも入っていました。





「こんもりしていて、ヘルメットみたいやな~」

おおきなおおきなアカミミ女子でした。


この日は別のポイントで手さぐり、目視でも調査して、スッポンも一頭(画像が、、^^;)見つけました。

そこそこの数のカメたちが居ましたが、やっぱり一番多いのはアカミミガメでした。





犬猫の殺処分をゼロへ、という運動や個人の活動者さまには頭がさがります。

いっぽう、「蛇口をしめないときりがない」という言葉は、カメの保護活動にもあてはまります。

「売る人」「買う人」「捨てる人」がいなければ、保護活動者は不要となりえる犬猫さんの保護活動。


カメの場合は、日本全国じゅうの池、河川にアカミミガメやそのほかの遺棄(→繁殖)外来種がいて、固有種を守るためにはアカミミガメは別の場所へ保護するか、

残念ですがれいとうなどの殺処分をしているのが現状です。

ある施設の実際の現状ですが、収容されても状態のよくない子もいるので病気がうつるのはさけられず、次々と亡くなっているのです。

もちろんそのような施設ではとうぜん意識の高い方や自然、生き物好きの方がかかわっていらっしゃるのでその心境はいかばかりか、なのですが、、






日々そういったことをみるたび、「どうする?」「何ができる?」とこころに問いかけられます。

ただたんたんと自分のできることをやる、が正解です。


けれど今、生きている子たちを目の当たりにすると、たくさんの「まよい」「葛藤」が出てきます。毎日です。






そもそも、駆除は必要、というか、「そこからとりのぞくこと」は必要だと感じます。

「殺処分」は必要か、と言われると、言葉じりをとらえてつっこむと、ちがう気はします。

「人間がすべて責任をもってその命をあずかれるなら、殺すことは必要ではない」からです。

そこはかかわる人によっては「自由選択」なのかと。

いっぽうで、、「殺すな」といった意見をぶつけている場面もあります。


その場合は、「駆除」は必要がない、という感情論なのでしょうか。誰だって殺したり、命を奪うのはいやです。

外来種が在来種のニッチを奪うことになるので、駆除せざるをえない、そして国内のごくごく一部でしか実施されていない保護活動時に

一カ所の川だけでも年間500頭も捕獲されるアカミミガメを、かわいそうですがその後のお世話ができないからという人間の都合で

殺処分されているのがおそらくどの保護活動においても現状です。

里親さんをさがしたり、保護施設を作るからひきとりたい、というのなら話し合いで自分のできる範囲で行動することは可能だと思います。

けれど「ただただ反対」「やめて」と「いう」「書く」だけなのなら、いくらアカミミびいきの私でも それは残念ですが現状においては「非現実的」のような気はします。。


環境破壊をとめることはできない。これも「できない」と決めつけないで、がんばれば叶うかもしれない。

そう、なんでも「やる」「ボーダー(限界)を決めない」も大切。(そのかわり、何かを犠牲にしないと叶いませんが。。犠牲というとよくないイメージではありますが)

本当はみんな気づいているんです。「人は、これではいけない」。



「10人ぶんしか棲めない場所だけど、20人棲んで」と言われて、すばしっこくって優秀な子が先にごはんにありつく。

わけわけなんてできないから、どんくさい子は生き残れない。



「行動」することに関しては、


ちっさくっても、おおきくても、それを できるか、できないか、です。

だから、できなくっても、できても、いいもわるいも、ない。



(飼育放棄と虐待はアカン!)自分自身に、相手に問う。「そこに、愛は あるのかい?」




…というところにけっきょく行き着いたので、私自身はまどいなくお世話に集中し、できるだけ限られた環境ですがカメさんたちには「生きていてまし」と思ってもらえるように

せっせと、ときにはただたんたんと、時にはおおきく、ときにはちいさくよろこびと愛情をもってお世話をしつづけたいと思います。



、、とはいえ、「特定外来種」に指定された際に、一般飼育者に「わが家の子を、」という究極の選択を迫られてしまう現行の法もちょっとあまりあまりな、

飼育者がかつてないほどたくさんいるアカミミガメのことですし、ここはひとアクションともうひと調べ、詳しく相談が必要、と思っています。

祈りはエネルギー、愛はパワー。できることを「やる」ですね。


そもそも人はペットなど飼育しなくても「生きて」行けるのです。その上で飼育させていただいている、という

感謝の気持ちをもって、責任をもって、だのどうのこうの、、考えたりします。

(もちろん、「この子がいない人生など考えられない!」と とっても家族同様愛して飼育されている方も

多数いらっしゃるかとは思いますが)言葉ですべてを表現、たとえを書いていくには限界があるので。

飼育をさせていただくのなら、最後まで。それが難しいなら最初からお迎えしない。

そして野生の子もお迎えしない。生き物好きが、生き物を不幸にすることのないように。

・・・人は楽なほうに流れるので、終生飼育を誓ったとしてもそれが絶対、ではないし、何が起こるかわかりませんしね。

地震や天災、大雨などで逃げてしまわないとも限りません。おおきな保護施設、公共施設ですらあり得ないとか言えない世界ですよね。




*************



。。私自身はとってもとっても横着で面倒くさがりで、たいていのことにはスキルが低いのですが、、その時にはみなさまのカメ愛パワーをお借りしますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

(といいつつ、いつもいただいておりますが、、助けていただき、ありがとうございます(^O^)。)

人の欲望(所有欲)と、自分さえよければ、という思いはとどまるところを知らないのでしょうか。祭りの後始末はいったい、、、。

カメさんのように長生きする動物は、本来動物園でしか扱えない動物にするべきなのでしょうね。と話し合っています。


以下、ちょっとメールをやりとりさせていただいていた中で、表現がわかりやすかったので一部をそのままシェアさせていただきます。


**************

 在来の環境や生き物は、何万年も何十万年も・・・長い長い年月をかけて形成されてきたものであり、そういうものを私たち人間の欲望によって簡単に

破壊 していいものではないと私は考えています。もちろんアカミミガメをはじめ、外来種そのものに責任があるわけではないのは確かだけど、人間が持

ち込んだ以上、人間がその後始末をするべきであると思うからこそ、決して楽しくない駆除も続けているわけです。



 極端な意見と思うかもしれませんが、野外に出てしまったら侵略的外来種として猛威を振るうことが分かっている生き物については、私はどんどん規制

すべきで、最終的には飼育NGで、もう「動物園や水族館で見たらいいじゃないか」とさえ思っています。どんなにしっかり飼育している人でも、地震など

の災害に遭えば、逃げられてしまってそれが原因で野外に広まる可能性は高いです。自分はしっかり管理していても、例えば自分に何かあっ て誰かに託

さねばならない場合、その誰かが自分と同じレベルで飼育してくれることはまずありません。それこそ近所の川に捨てられるかもしれません。・・・「外

来種が原因で在来種が滅びればいい」と思っている人なんて誰もいないけど、人間は自分には甘いし、失敗もします。「絶対に逃がさない」なんて誰も約束

できないんです。だから悲劇的な結果にならないようにするためには、規制すべきなんです。

 在来種の減少・・・ウナギでもそうですが、絶滅危惧種になってなお規制しない・・・未来に残すためには、何故みんな我慢できないのかと思います。

***********(コピー以上)



ずっと以前にも確か飼育ブログにも書きましたが、理想としては外来種は植物含め輸入もストップして、在来種を守る取り組みをして、

心豊かに他者を思いやる生活ができれば、、と思います。(現実難しいですが、しっかり購買側が意識すれば、どうするべきなのか答えはは出るはず)

川辺に土を捨てに来る方がたくさんいらして、たとえばそこから園芸種が猛威をふるい、カメも干せない陸場のできあがり、です。



先日捕獲したアカミミガメ2頭分から、52個の卵がとれて、はんぶんは有精卵だったそうです。






生き物を買って、コレクションして、、、その先には何があるのでしょう。個人個人を否定するつもりはありません。

ただ、人の豊かさは 本来そんなものではないと思うのです。

他者にやさしく。他者が他者へかけるやさしさを見た時、ほっとし、いやされませんか?それはなぜでしょうか。

はじめから備わっている「思いやり」という機能を、恥ずかしがらず、どんどん使って 恩返し、したいと思うのは おかしいことなのでしょうか。

こうしたことを書くと、拒否反応を起こされそうですが。。(今回に限ったことではないですね)へんな宗教ではないですので、悪しからず。

自分、ほんとうに不器用なもので。毎度うまく書けません。ただ川であったこと、感じたことを書いて読んでいただいています。

だったら書かなきゃいいのに、、と思うのですが。。ほんとに。ほんっとに。いつも勇気をふりしぼって書いております。

(なんでだ、、書くことが必要なのか、、、)

ちなみにヒトにはなかなかやさしく接することができません(笑)。すみません。そこの機能は欠けておりますが、日々修行中です。


みんなちがって、みんないい。ヒトの生物多様性のひとりとして。


もしもほんの一部でも共感していただけたら、管理人とっても喜びます。リアルでの意見交換は、いつでも大歓迎です。

これを読んであらためてそちら側でみなさまがまた違った意見をもつ、考える機会にでもしていただければ。。

ぶりくら市へはまた10月にブース出店させていただけるはこびとなりましたので、ブースにお立ち寄りの際にはぜひぜひお話してくださいね^^。





何度も追記してたらとっちらかりました、、いつになったらアップできるんでしょう。←8/18にこっそり下書き何回目かの日付のままでアップしました(^O^)

一般飼育者も、申請後に死亡個体がもしいて、飼育数が減った場合などに譲渡の受け入れが可能だといいですよね。

いけるんでは、、?と言われたんですが、おそらく現状では無理だったかと、、もしもご存知の場合はご指摘をお願いいたします。



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「そこに愛はあるのかい?」と、「愛だろ、愛」はセットです。←知ってる人は昭和のお友達♪


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