ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

第2回 仙鳩書展

2014年12月14日 | 日記

12月13日(土)、徳島市の中心部、市役所の南にある「千秋閣」というホテルに出かけました。昨年に引き続き、「仙鳩書展」を開催しています。今年は個展ではなく、大学のオープンカレッジ「書に遊ぶ」の受講者12名の作品に、私と妻の作品を加えたものです。このオープンカレッジは地域住民のために大学を公開する授業です。

会場は、ホテルの1Fのフロントの横の廊下を10m進んだところにあります。2年前に作られた「パブリックギャラリー」です。ここは、使用料金が無料で、フロントの方が作品の管理をしていただけます。今回も約1か月間、受付なしで展示させていただいていますし、ホテルは年末年始も休みはなしですし、夕方7時まで開いています。こんなに恵まれたギャラリーは少ないと思います。作品をいくつか紹介します。まずは、松茂町の近藤睦子さんの「一怒一老・一笑一寿」 言葉が素敵な人気作品です。近藤さんは小柄で元気な登山愛好者で、陶芸もお上手。向上心の極めて高い方です。言葉の意味も含蓄が深い。

徳島市の柏木滋雄さんの「寒椿しだいに雪の明るくて」。これは横光利一の俳句です。柏木さんは、長い期間、熱心に私の講座を受講してくださった年配男性ですが、数年前から病気を患い、今年の10月に帰らぬ人となりました。これは遺作です。写真やコンピューター、カラオケにも長けた人気者のおじいさんでしたが、本当に知的で優しい方でした。冬に飾る素敵な作品を遺して下さいました。

豊田直美さんの「あなたがいるだけで世界がやさしく見えるんだ」。小さなお子様のいる若いお母様です。お子様への愛がいっぱいで、バランスも絶妙の作品です。

私の妻、太田香凛のはがき小品「こたつで猫がニャアと呼んで季節のぬくもり」 自作の自由律俳句です。彼女は幼時から猫が好きで、猫の気持ちをよく理解します。陶芸も習っていて、その師匠の八寸先生からいただいた陶器の額に入れています。はなびらの形は梅の花に見たててください。

山本淹子(ひさこ)さんの甲骨文作品「鶏」です。この方も長期間、私の講座を受けておられますが、甲骨文が大好きな方です。約3000年前の鶏の姿を描いています。

山本恵子さんの水墨画「梅」です。賛には「梅花新発去年枝」・・・梅の花が去年の枝に新しく花開く、という意味です。銀箔を散らした和紙に描き、雪を表現しています。この方は水墨画が大好きです。私の講座では、水墨画や絵手紙も制作します。

こんな感じで、全部で24点の作品を展示しています。水墨画や水彩画もあります。ちょっと楽しい展覧会ですので、お近くに来た時はご覧ください。受付はいませんので、ノートにご感想をお願いいたします。

展示期間: 平成26年12月8日(月)~平成27年1月5日(月)9:00~19:00

場所: ホテル千秋閣 1F パブリックギャラリー    

    〒770‐0847  徳島市幸町3丁目55番   電話088-622-9121