ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

大学院文学研究科の特別授業

2024年06月06日 | 日記
6月6日(木)です。入学から2か月になり、大学の授業も順調に動いています。しばらく前のコロナ禍の時期を思い出すと、当時はなかなか不自由な状況だったと感じます。
大学院文学研究科の教育の一端を紹介します。まずは、元の四国大学短期大学部の教授で、彫刻家の井下俊作先生のアトリエ訪問をした様子です。井下先生の代表作品は四国大学の中庭にある大きな卵の彫刻「啐啄」です。大学から車で5分の距離にアトリエがあるので、書道専攻の大学院生4名を連れて、芸術に関する様々なお話をお聞きしました。


先生は世界の様々な国を訪問された経験がありますし、今年の入学生には中国からの留学生が多いので、地球儀を見ながら、訪問国や出身地などを確認し合いました。その後、彫刻作品をつくるために、様々な国の文化の要素を取り入れていることをお聞きしました。院生たちは芸術には、グローバルで幅広い思考が必要なことを実感しました。


翌日に、韓国人の李柔那先生が教えておられる「韓国語・韓国文化特論」で、この回だけ特別に実施した「チャンゴ」の演奏体験を見学しました。いつもの講義の部屋を離れ、大学内のスポーツ健康館2Fのアリーナで実施していました。この部屋は通常、大学の体育のダンスの授業、部活動の阿波踊り、エイサーの演奏などに使われています。防音対策もしっかりできていて、鏡張りになっています。


通常は受講者が2名なのですが、この日は先生がチャンゴを多めに用意してくださったので、他の院生や私のゼミの4年生も特別に参加させていただきました。李柔那先生は韓国舞踊の専門家でもあり、韓国の芸術の思想を実感させるための授業の一部です。



韓国の独特な楽器の体験ができる機会は少ないので、院生たちは楽しそうに取り組んでいました。

7月4日(木)の4限目に、大学院生3名を連れて、文学書道館に「青山杉雨展」の見学に行きました。自家用車で5分程度のところに、このように充実した施設があるのがありがたいです。授業で有効利用しています。


7月16日(火)の韓国語・韓国文化特論の授業の終了後の放課後、受講生2名と先生が、徳島駅前の韓国料理店「韓激」に、文化体験の発展学習をするために食事に行くというので、一緒に参加させていただきました。
院生の西村美咲が、李柔那先生が指し示したハングルメニューを読んでいるところです。その後に料理の内容を教えてもらっています。


7月22日(月)、書道教育特論の授業で院生に模擬授業に挑戦してもらいました。西村美咲の顔真卿の楷書の指導です。パワーポイントも使って太い横画・縦画を書かせる授業でした。



留学生の邵昌淼 君の雁塔聖教序の授業です。黒板を使って弾力性のある横画を指導する授業でした。



大学院の授業には通常の講義や演習だけでなく、このような特別な授業形態も時折取り入れています。学問に知識や発想を広げていくために、幅広い形態の授業が必要です。