1月16日(金)、以前にゼミ生が取り組んでいた日本酒のラベルが完成し、商品に使われるようになりました。徳島市斎藤酒造で製造されている純米酒「蜂須賀櫻」です。斎藤酒造では、「御殿桜」という有名な銘柄の清酒を生産していますが、そのプレミア商品として純米酒を新たに作りました。
その名には、徳島の古い歴史と美を表現したい、ということで、徳島城内に咲いていた早咲きの品種の桜の名前を付けました。徳島のお殿様の苗字が「蜂須賀」です。ピンク色の上品な花です。詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%81%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9
http://www.geocities.jp/t446ra/sakura/
書いたのは、4年生の工藤佳奈子さんです。彼女は熊本から勉強にきている学生で、才能豊かな女性です。この1年間は、「書道を生活の中のデザインに生かす」ことを卒業論文として取り組み、大学内外で活躍したので、このブログにも何度か登場しています。昨年の春に、斎藤酒造所を見学し、斎藤社長からラベル揮毫を依頼されました。何度か試行錯誤を繰り返して年末には原稿が完成し、デザイナーさんに渡して、ラベルに印刷されました。左下には彼女の「佳奈子」の朱文印も押されています。背景の絵は、この桜が沢山咲く名所である「原田家住宅」の様子を「福井章」さんという画家が描いた絵です。桜色の上に書かれた墨の黒はとても映えます。
「桜」の字は、あえて旧字体を使いました。これは徳島の伝統的な雰囲気を表現するためです。今後、商品の広告宣伝にも彼女のことを紹介していただくことで、商品の魅力は増幅するはずです。