ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(パプリカ)

2011年02月20日 11時25分25秒 | 見もの

パプリカ 2006年 90分 日本

ずっとパブリカだと思っていた。自分の年代だとパブリカとはトヨタの箱形の車の名前(赤ピーマンなんて決して思いつかない)。昔は箱形がかっこわるいと思っていたけど、今はあの形とこの名前がすごく好きだ。安全性や走行安定性が悪くないならあの中古に乗ってみたいなと思うぐらいだ。DVDを見た時にも「パブリカ」と発音しているように聞こえたんだけど、実際にはパプリカ。この記事を書いていて初めてわかった。

ストーリーは簡単だが映像は混乱、いや混沌か、している。精神分裂症の夢に入っていった感じ。冷静に理論的に考えてみようとするとよけい混乱する。インセプションと同じ発想。見ていて、あの映画ってこのアイデア下敷きに作ったのか?と思った。アメリが映画って日本のアニメや古いマンガをパクっているから。(その割にはオリジナルって言うけどね。日本のゲームやアニメを原作にしていると表明しているのもあるけど。)

太っちょの天才科学者時田が助手とともに画期的な機械を作った。まだ完全に完成しているわけではないが、そのDCミニという機械を使うと夢を共有することができる。相手の夢に入っていきそれを分析・利用することができるから、セラピストにとっては最高の機械だ。ところがその機械が研究所から盗まれてしまう。未完成品なので、まだパスワードもなく誰でも使えるので、悪用して他人の夢にどんどん入り込むテロにも使うことができる。盗んだのはどうやら助手。そう思って取り返しに行くが、どうもおかしい。彼も被害者? 夢はどんどん侵略・融合されていき、悪夢で精神が崩壊する人、自殺する人、暴れる人も出てきた。研究所の所長は機械の全面凍結を決断するが、それでも悪夢はどんどん増殖していき、科学者たちも患者の刑事もどんどん悪夢に取り込まれていく。この終わりのない悪夢から抜け出す方法はいったいどこにあるのか・・。

エンドロールで知ったのだが、筒井康隆原作のSFを映像化したらしい。ネットの書き込みでは絶賛が多いが、私は混乱の方が強く、悪くはないが見終わった充実感はさほどない。実はこの映画、コララインを見た後に夜中の11時ぐらいから連続して見たため、前の映画の混乱をさらに増幅させることにもなって、よけい上のように感じたんだと思う。全体としては、自分も見たことのある「悪夢」の映像化+科学の裏付け+パプリカ(千葉敦子)の魅力の映画かなと思う。最後の方で、彼女が口から吸収しながら少女から大人の身体に変わっていくシーン、それが裸なこともあって、確かに夢の中にこんなシーンが出てきそうで、映像としては非常に良くできていると思う。まぁ自分としては見終わって、映画よりも原作が読みたいと思う気持ちが強くなった。ウィキによるとこの映画、映像をメインにしたようで、原作の味とは少しずれているようだ。この映画は映画として楽しむが、筒井の話なんだから原作が面白いに決まっている。今の私はそれに惹かれていいる。

ランク:たぶんいい映画なんだろうけど、自分は混乱する。若者向き?
    原作を読んでから見るか、見てから原作か。
    いずれにしても別物として楽しんだらいいかな。

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