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詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

懐かしい北海道を彷彿とさせられた飴細工テキヤの本&大田竜

2009年07月24日 | 日記
《白糠がアイヌ人の多い町だとは複数の見世物屋やテキヤから聞いていた。・・
私の店にも、澄んだ、目の大きな小学生の姉と三、四歳の弟が三日間、一日に幾度もやって来た。そんな時もいつの間にか二人は楽しそうに飴細工を見ている。
私は三日目の日中、とうとう一本ずつの飴細工をやってしまった。以前に室蘭の高市で苦い思いをしていたからだ。

室蘭は大都会・・
「なんだい、今日はお祭りだよ。せっかくの一年一回、今日は暇人と貧乏人しかいないのか、お兄さんだって焼酎代くらい稼がなくっちゃ今夜はどうすればいいんだ、頼む教えてちょうだい」などと啖呵をかませていた。
ところがこの時、ひとりの少女が目に涙を一杯ためている。そしてこのように言った。
「おじさん貧乏人って馬鹿にしているっしょ、あたいは買いたくても買えないの馬鹿にしてるっしょ」
白糠の二人に飴細工をやったのは、この時の苦い思い出が残っていたからだった。》(「間道ー見世物とテキヤ」より)

「間道ー見世物とテキヤ」(坂入尚文)は、去年読んだ本の中でも、故郷北海道に関しての本の中でも、ベスト3に入れたい本。
特に後半の、テキヤ(飴細工)になっての・・テキヤ仲間や各地の親分衆や極道との付き合いは、誰か映画にでもしてくれんもんだべか。僕が転々とした北海道の故郷も観られるし。
泣いて、笑って、歯軋りして、頷いて一気に読了した。
すっかり・・北見を舞台の「プリズンホテル」(浅田次郎の抱腹絶倒の傑作!)みたいな廃墟や、釧路や小樽や夕張のかっての廃墟に帰りたくなってしまったな・・

5年振りくらいに、今日読み返した「琉球共和国ー汝、花を武器とせよ!」の中で、著者の竹中労人自身が「三馬鹿トリオ」の一人と書いてたのが大田竜という思想家だった。
詳しくは「アイヌ民族関連報道クリップ」ー「ここ」

部分的に引用するとー
《思想家故太田竜氏の「革命」一代  「妄想家か、辺境の擁護者か」
太田竜氏
 5月19日に78歳で亡くなった思想家・太田竜氏は、その振幅の大きい活動で人々を戸惑わせてきた。新左翼の革命理論家から、「ユダヤの支配」を糾弾し、「爬虫(はちゅう)類的異星人が地球を支配している」と説いた陰謀論者へ。変転を突き動かしたものは「妄想」か、それとも「辺境」への視点だったのだろうか。

 10代から左翼運動に身を投じた太田氏は1957年、革命的共産主義者同盟結成に参加する。中核派、革マル派などの前身である。その後、第4インターナショナル日本支部委員長に、さらに分派し、それも脱退した。創設した組織を次々と割っては新組織を立ち上げ、主張はそのたびに過激に先鋭になった。

 70年頃からは琉球、アイヌといった「辺境」に着目し独自の革命論を追究し始めた。三菱重工ビル爆破事件を起こした東アジア反日武装戦線にも思想的影響を与え(詳しくは戦後最高のドキメンタリー作家松下竜一「狼煙をみよ」参照をー)、70年代半ばに、マルクス主義は「帝国主義美化の反革命的思想体系である」として決別。80年代には自然食やエコロジー運動に傾倒し、参院選や都知事選に出馬。90年代以降の著作は、陰謀論や国粋主義の立場のもので占められていた。

 めまぐるしい思想遍歴。太田氏とともにアイヌ像損壊事件で指名手配されたこともある元日本赤軍の足立正生氏は「あいつほど、組織を作っては壊し、決別を繰り返してきたやつはいない」と振り返る。教育学者の五十嵐良雄氏も突然「おまえは反革命だ。今後一切の関係を絶つ」と絶縁された。しかし五十嵐氏は「琉球もアイヌも、存在はしているが問題として認識されていなかった。彼は問題を発見する天才だった」と太田氏をなお評価する。

一方、陰謀論やオカルトに詳しい作家の唐沢俊一氏は「常に新しいことを言わねばならぬという強迫観念があったのでは」とみる。新左翼時代から、誰も取り上げない問題を理論化し先端を切り開いてきた自負が強く、過激さを追求していった結果が「陰謀論」だったというのだ。第4インター時代の元同志も、立川米軍基地襲撃など極端に過激な方針を指揮した太田氏は、当時から「壮大なる妄想家」だったと回想する。

 代表的著作に『辺境最深部に向って退却せよ!』がある。見方を変えれば、正統マルクス主義から「辺境」をめざし、さらに動物実験反対、家畜制度全廃論など、常に代弁者のいない弱者へと寄り添おうとした点で、軌跡は一貫していたとも言える。

 70年代から交友を続けた新右翼の鈴木邦男氏は「日本の左翼を作った人で、しかもそこに満足せず、変化し続けた。中途半端な僕のずるさをしかられているみたいで恥ずかしい」としのんだ。(樋口大二)》

◆漢字文明圏(中国、アジアの華僑、日本、朝鮮半島)の中心に、江戸時代までは独立国としてアジア交易の中心だった沖縄を再び独立共和国(日本列島先住民のアイヌ民族と沖縄にはその資格がある)として考えるべき時代なのではと思う。
恐らくここにしか、アメリカの属国的境遇や、将来の中国の属国的立場からの脱出口はないのではと思う。

山羊についてのあれこれ

2009年07月24日 | 日記
北海道での子供の頃、毎日山羊を河原へと連れてゆくのが僕の日課だった。山羊が草を食んでる間の川原の探険も・・
その山羊がお乳の出ない伯母さんの家へと貰われていった日の、なんだか胸にポッカリと穴が開いたような淋しさを今でも懐かしく思い出す。

戦後すぐに沢山の山羊を飼っていたというアナーキー詩人秋山清の詩がみつからないので・・ 

確か山羊の一番美味しい料理法が書かれていたはず・・と「琉球共和国ー汝、花を武器とせよ」竹中労(筑摩文庫)を再読中。
その料理法とは、丸焼きの山羊の肉を切り取っては、海水で洗って食べるものだとか。

この本を読まずして、沖縄文化や伝統芸能や映画について語ることは不可能なほど内容の濃い本だ。やっと半分くらいまで読んだところ。

『勇猛心をふるいおこさねばならぬ時、わが師(と勝手に決めこんでいるわけだ)坂口安吾は、死ねよとばかり励ましてくれる。
ー然し、生きていると疲れるね。かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時があるのですよ。
戦いぬく、言うは易く疲れるね。然し、度胸はきめている。是が非でも、生きる時間を生きぬくよ。そして戦うよ。
決して負けぬ。負けぬとは、戦うということです。それ以外に、勝負などありゃせぬ。
戦っていれば、負けないのです。決して勝てないのです。人間は決して勝ちません。ただ負けないのだ。勝とうなんて、思っちゃいけない、勝てる筈がないじゃないか、誰に、何者に勝つつもりなんだ・・- (「不良少年とキリスト」より)


殺人者のバラード

2009年07月24日 | 日記
そろそろ
眠るべき時間だし
ひょっとしたら
もう死ぬべき時間なのかもしれない

無理しての
引きつった笑いも
無理をしての
誰かの殺害計画も
君のスケベ心のなせる業

いつか行き詰まってしまうのが
自然界に反しているぼくらの運命

だからといって
誰かを救おうなどとは
決して思ってはいけない

その誰かが
別の誰かを殺すことになってしまうことだろう



ぼくらの時代の不幸

2009年07月24日 | 日記

ぼくらの不幸
ぼくらの時代の不幸とは
蟻地獄の蟻の一匹へとさせられてしまった
不幸であることを
信じようとはしないことだ

じっと耳を澄まして
聴くしかないのだよ
懸命に生きているいのちの悲鳴は・・

それにしても
日本の宗教界のなんという腐敗堕落ぶりだろうか
私利私欲だけのカルト宗教だらけどころか
創価学会をはじめとする宗教団こそが
この国と人々を絞め殺しつつある
税金的恩恵を腹いっぱい満喫しながら

日本人以上に不幸な生き物が
かってこの地球に
存在していたことがあったんだろうか

ありとあらゆる
税的な恩恵では足りんぞと
もっともっと
貧乏人から強奪した税金や国民共有財産から寄越せよと
なんという際限もない欲望に駆られた
この国の政官財や宗教団体
そしてアメリカという
この植民地国の奴隷を舐めきった国と
アメリカの利益第一の
政治屋・官僚・大企業・マスコミ・宗教だろうか

けれども
君らがさんざんいい目をしてきた
この国のかっての環境を殺すことは
また君らの死をも意味しているのだ

自分らだけが これまで
社会から受けてきた様々な恩恵の
数十分の一もの社会貢献を否定して
守銭奴であり続けることなどという事は
到底長続きするはずがないことだよ

そんな理不尽なことは
君らの神さまや創始者たちが
真っ先に否定することだよ

◆ほんとのことを言うと・・
泉谷しげるが一番好きな歌手。僕が詩を作る時いつも思い出すのは彼の「国旗はためくもとに」や「白雪姫の毒林檎」や「春夏秋冬」。
誰だって、国家や社会について言うべきだと思う。その義務があると思う。
散々税金的負担増をふんだくらているのだから・・

さんざん税金負担増や、虫けら以下へと落としめらつつあるんでないかと思う。怒る時に怒らないと、人間は破滅してしまうだろと思う。
「眠れない夜は」ー
http://www.youtube.com/watch?v=RbNDKD3oSs4


このままでは政権交代どころか、戦後民主主義の終焉だろと思う

2009年07月24日 | 政治
最近民主党が限りなく自民党とそっくりになってきたのではと思う。特に新自由主義の小泉売国奴一派と。
詳しくはここをーhttp://critic6.blog63.fc2.com/

残りの違いは消費税大増税反対と天下り禁止ぐらいになってきた感があるけど、これも財界やアメリカの圧力で腰砕けになってしまう可能性が大になってきたと思う。

自公を選んでも、民主党を選んでもどうも同じ結果になりそうな雲行きだ。とりわけひどいのが岡田幹事長の小泉政治評価や派遣法を変えないという発言だ。

これに対する唯一の方法は、チェンジを忘れて、財界・アメリカの圧力でチェンジされつつある民主党への抗議で、その変節を批判し元に戻すことと、第3極をつくれという世論形成ではないかと思う。その第三極の中心にあるべきなのは年末のテント村で国民多数の支持を集めた新しい労働運動家たちしかありえないと思う。そして今度の選挙がこの国のチェンジの最後のチャンスだろと思う。

近視眼党利党略のために、護憲派として同じような政策でありながら犬猿の中の共産党・社民党にはもうあまり期待できないというのが都議選の結果だったと思う。
共産党には上記の新しい労働運動家と共闘することはとても難しいので・・社民党だけが唯一これが可能であり、そうでなければまた惨敗して、戦後民主主義終焉の最大の戦犯の社会党・社民党と後世の歴史家たちが判定するのではと思う。
もしも社民党がそのような度量の広さを見せてゆけば、社民党こそが第三極の中心となり得るはずなのに・・とても残念である。

◆脳味噌がまだ腐ってはいないという日本人に是非読んでもらいたい記事はーhttp://www.news.janjan.jp/living/0907/0907147023/1.php
◆日本が何故世界一の生産技術や、世界の博物館・図書館ともいうべきありとあらゆる人類の過去遺産を継承しながら・・先進国中で最低の地獄のような国となってしまったかの最大の理由は、官僚・公務員が支配する国だからと思う。そして自己の私利私欲の拡大しか考えない富裕層や大企業や宗教団体!ありとあらゆる税的な恩恵を受けながら、なんらの社会貢献どころか・・もっともっと貧乏人からの税金をこっちへ回せとしか言わなかった腐りきったこの国の彼等が哀しいなと思う。自分たちが恩恵を受けてきた環境を殺す事は、自分たちの死に直結するのだという事さえ考えない守銭奴たちよ!

残念なことに、彼らは日本国や日本人のためではなくて・・アメリカの方ばかりを向いていて、アメリカの利益第一という小泉一派のような政治家・高給官僚が多すぎるせいだろう。そしてそれを認めてきた日本人多数こそが責められるべきなのだと思う。