詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

まさに幕末」・・第二の明治維新が必要ではないのか?

2009年01月31日 | 政治
一話 鮭・鹿・豚肉

アイヌ民族の主食ともいうべきだったのは鮭・鹿だったけど、どっちもあまりにも多くいたせいか神(カムイ)とは見なされ難かったようだ。アイヌ民族に神(カムイ)と見なされたのは不可思議で特異な能力があると見なされた動植物・自然現象が圧倒的に多い。古代日本でも。
故郷北海道では増えすぎた鹿肉料理が盛んだとか。明治の頃みたいにまた缶詰にして輸出してはどうなんだべか?
「豚肉(ロース)と白菜鍋」が美味しそうだったので、明日作ってみよう。土鍋に白菜・豚肉・・と五段重ねにして、味付けは塩・胡椒・酒・ごま油とか。

二話 「誰でも図書館」

戦い続ける者も
それを
無視する者も
嘲笑する者も
同じように
この世にたったひとつしかない
図書館みたいな存在
その想いがなければ
ぼくらは堕落し続けるしかない


三話 『平成幕末時代』

どうしてそう思うのかというとー
(0)長い平和の時代の終り
(1)苦労知らずに甘やかされて育った馬鹿殿様を頂点とする世襲支配層の無能化いよいよすさまじい(利権でずぶずぶの同じ選挙区からの出馬を禁止すべきだ!)
(2)いよいよ殖民地のようになりつつあるアメリカ等の外圧
(3)彼らの顔色ばかり覗う売国奴的な中央官僚層・企業官僚層の堕落。
(4)破壊し放題の結果の自然災害頻発
(5)権力者層の目先の利益による意図的な国内経済破壊(税的負担増)や景気回復阻止(増税政策)の結果の国民大多数の貧困化

さらに今度の「低額給付金」では、国民の多くが消費税増税を予測して、消費を控えてますます不景気にしようとしている。(税金をもっと自由に好き勝手に使いたい官僚ともっとよこせというアメリカのために・・)

第二の明治維新の倒幕派勢力もいよいよ出揃ってきた感がある。民主党等の野党や、何もしようとしない政府の変わりに年末「派遣村」で大活躍した労働運動家やボランティアたちだ。

1995年以降の小泉・竹中流弱肉強食資本主義で、中小企業・製造業で1人当りの賃金は13・2パーセント下落し、いまや活発な商店街は日本でわずか1・6パーセント(経済産業省発表)。年収200万円以下の非正規労働者は正規労働者の3分の1の1700万人以上へと増加し、それが昨年末からの首切りの頻発で、職と住む場所を奪われて寒空へと放り出され、飢え死に寸前という地点まで追い込まれつつある。憲法25条「生存権」を憲法で保障されていながら・・

低額給付金という2兆円でさえ・・75歳以上の病院窓口負担を無料にできたり、生きるか死ぬかに直面してるいるすべての弱者を救済可能だ。日本全国での失業対策事業も可能となる。イギリス、フランス、ドイツ、デンマーク、スペイン、カナダ、オーストリアなど、窓口負担が無料の国々が多い。ところが日本は窓口負担は三割。

その上にまだ余裕があるので、障害者・経済的困窮者支援やより効果的な失業対策事業も可能だ。全国の小中高校で耐震補強工事なども、文部科学省によれば、学校の耐震補強工事は従来型の公共事業よりも雇用などの経済波及効果は高いという。

さらに、今日のような非人道的事態を招いた真の原因のこの国の堕落しきった守銭奴的政官財・・特に大企業からは、半強制的に「弱者救済基金」への募金を呼びかけて、それに賛同しない・・利益追求しか眼中にない大企業には、不買運動や法的罰則を与えるべきだと思う。法人税減税等の様々な税的優遇や、輸出企業の消費税も払わないのに消費税からの払い戻しを受ける輸出企業(消費税約二割の2兆円以上)や、非正規労働者を使って濡れ手で粟の史上最大の利益や内部留保を溜め込んできたのだから・・

大手企業の財務は、キャノンなど電機・精密9社の内部留保(2008年9月末)が11兆2000億円、トヨタなど自動車7社が22兆4000億円、合計で33兆6000億円。一方で人員削減はすでに10万人を超えつつある。トヨタの内部留保は12兆3000億円。人員削減する5800人の非正規労働者を引き続き雇用するには、内部留保の1パーセント以下を使うだけで充分だ。労働者は消費者でもあるのだから、雇用が守られなければ、売り上げ減となり、この国の経済が立ち行かなくなることは子供にも明らかで、自らの首を絞める自殺的行為なのだから・・

だだ僕の意見としてはー2兆円という中途半端な「低額給付金」ではなく、自民党大村議員や森永卓郎氏が埋蔵金(=「特別会計」ー財務省の外貨準備だけでも100兆円で、そこから麻生首相の憲法違反行為でIMFに10兆円寄付したり、円高で二十数兆円の赤字を生み出し中)で可能と発言してた・・十万円以上の「高額給付金」としたり

僕の持論のような「老化する通貨(一年毎に貨幣価値が一割ずつ減少)」で、政府発行紙幣・地域通貨とすることで、国民一人当たり数十万円づつ配布可能になる。それによって、猛烈な勢いでお金が国内を循環することであっという間に景気回復・雇用増大が可能になる。

この際の唯一の欠点をカバーするためには、年末抽選の宝くじ機能と、貨幣価値減額分を行政新プロジェクトや好きなNPO等に寄付できるようにすればいい。子供たちのなによりも未来的で素晴らしい教育・社会貢献活動ともなることだろう。

笑顔

2009年01月31日 | 日記
子供の頃から
ハンサムだとか
性格がいいとか
頭がいいとか
誰からも一度も
言われたことがなかった

突然思い出したけど
「もっと鼻が高かったら美男子だったのにな」と
好きだった女の子に言われたことがあったっけ
その後ずっと 家に帰ると
鼻に洗濯バサミを挟んだままの10歳の頃だった

ぼくと顔をあわせるたびの
痴呆症になった母の口癖が
「馬鹿みたいな顔してるけど、あんためんこいね」だった

でも
小さい頃から
母にそう言われてたら
どんな人生だったんだろうかな

あんまり
嬉しくなかったかもしれない
もっともっと
母を好きになったのかもしれない

ゲバラ別れの手紙の数々からー

2009年01月30日 | 歴史
「フィデル・カストロ宛」
 フィデル。

 いま私は、さまざまのことを思い出している――マリア・アントニアの家ではじめて君に会った時のこと、君が遠征に参加するように私にすすめた時のこと、そして準備の時のあの緊張のすべてを。

 ある日われわれは、死んだら誰に知らせたらいいのかと尋ねられたことがある。その時われわれ全員は死の現実的な可能性に衝撃をうけた。あとになってわれわれは、革命のなかでは(それが真の革命である限り)人は勝利するか死ぬかなのだ、ということを知った。勝利にいたる途上で多くの同志が倒れた。

 いまではすべてにあまり劇的な調子を感じることはないが、それはわれわれが成熟したためだ。だが、いまも生と死は繰返されているのだ。キューバ革命が私に課した任務を私はキューバ国内においては果してしまったように思う。だから私は君や同志や君の人民――それはすでに私のものでもある――に別れを告げる。

 私は党指導部における私の地位、閣僚の職、少佐の階級、キューバ市民としての条件を公式に放棄する。法的には私をキューバに結びつけるものは何もない。ただ、任命書を破り棄てるようにはあっさりとは棄てることができない違う性格の絆があるだけなのだ。

 過去をふり返ってみて、私は自分が革命の勝利を不動のものとするために十分に誠実に献身的に働いてきたと信じている。私に何らかの誤りがあるとすれば、それはただ、シエラ・マエストラの初期の段階において十分に君を信頼していなかったことと、君の指導者ならびに革命家としての能力を十分に理解していなかったことだけである。

 私は偉大な日々を生きてきた。君の傍で力リブ海の危機の輝かしく悲劇的な日々をわが人民の一員として生きたことを私は誇りとしていた。

 あの日々の君ほど輝かしい政治家はほとんどいない。私は躊躇することなく君に従い、君の思考方法に自分を同一化したこと、君と同じ方法で危機と原則を理解し評価したことを誇りに思っている。

 世界の他の土地に私のささやかな努力を求める大衆がいる。キューバの指導者としての責任から君には許されないことが私にはできる。別れの時が来たのだ。

 私が喜びと悲しみの混じり合った気持でキューバを離れるのだということを知って欲しい。私はここに建設者としての私の最も純粋な希望と、私が愛するもののうちの最愛のものを残して……そして、私を息子のように受け入れてくれた人民と別れていくのだ。このことは私の心を深く切り裂く。私は新しい戦場に、君が私に教えてくれた信念、わが人民の革命精神、最も神聖な義務を果そうとする感情を携えていく。そして、どこであろうと帝国主義と戦うのだ。戦いが私の心のすべての傷を十分に慰め癒すのだ。

 もう一度言うが、キューバに関して私はいっさいの責任から解放された。だが、キューバは私にとってひとつの模範だ。私がどこか異国の空の下で最後の時を迎えたら、私の最後の思いはキューバの人民、そして特に君に向かうだろう。君の教えと模範に感謝する。私は私の行動において最後までそれに忠実でありたいと思う。私はこれまでわれわれの革命の外交政策に常に従ってきた。これからもそうしたいと思っている。どこにいようとも私はキューバの革命家としての責任を自覚しているだろう。そして、そのように行動するだろう。私は私の子供や妻に何も残しておかないが、それは別に心残りのことではない。そのほうが私には望ましいのだ。国家が生活と教育に十分なことをしてくれる以上、私はそのほかに何も望まない。

 君とわれわれの人民に語りたいことはたくさんあるが、それはもう必要のないことなのだろう。言葉は私が望むことを表現しえない。これ以上紙をよごすまでのこともないだろう。勝利に向かって常に前進せよ。祖国か死か。革命的情熱をもって君を抱擁する。    
         チェ

泣けるでしょ。ゲバラ決別の手紙。わしなんか書き写しながらオイオイ泣いちゃった。
「とりわけ、世界のどこかである不正が誰かに対して犯されたならば、それがどんなものであれ、それを心の底から深く悲しむことのできる人間になりなさい。それが一人の革命家のもっとも美しい資質なのだ。」の部分なんか、ゲバラ珠玉のメッセージ。連帯・共闘・打倒アメリカ帝国主義。キューバ革命は天の利、地の利、人の利、それらが絶妙にかみ合って、大成功を収めました。が、これはあくまでも極めて稀な奇跡的革命であるといって良いかもしれない。しかし、ゲバラは飽くなき革命の闘志を燃やしつづけ、アフリカ、南米を転戦。そして、遂にボリビア山中で政府軍に逮捕されます。

「右手でパイプをふりながら、チェ・ゲバラ射殺された」1967年の10月9日、地元の新聞が報道。

ネット漂流記

2009年01月29日 | Weblog
◆僕の映画の師匠マッキーさん(ブックマーク中にリンク)が昨日のコメントで紹介してくれた「神聖喜劇」の大西巨人の貴重な「映画よもやま話」がー
ーhttp://www.asahi-net.or.jp/~hh5y-szk/onishi/kyojin.htm
◆北海道の友人が年賀状で推薦してた姜尚中さんが学生に勧める小説が、大西巨人『神聖喜劇』と高橋和己『邪宗門』だとかーhttp://plaza.rakuten.co.jp/boushiyak/diary/200704010000/

◆これはまたなんて便利な天体ソフト「お星様とコンピュータ」-http://star.gs/◆わくわくドキドキの「世界の料理レシピ」- http://sea.ap.teacup.com/world-recipe/
◆かってなく便利な「インターネット情報源」ーhttp://www.nogulabo.net/newDB/member/
◆「悪魔の辞典」みたいな「物語要素辞典」ーhttp://www.aichi-gakuin.ac.jp/%7Ekamiyama/index.html
◆写真が素敵な「植物園へようこそ」ーhttp://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/BotanicalGarden-F.html

■ついでに今日気になったサイト■
◆夢枕獏の「上弦の月を食べる獅子」が懐かしかったのでーhttp://www.ihatov.cc/
◆権力に楯突くマッド・アマノのパロディー新聞はーhttp://www.parody-times.com/
◆貴重な情報満載「マスコミ・電通批評8」はーhttp://asyura2.com/08/hihyo8/index.html

新たなる奴隷労働者たち&懐かしい詩 (2)

2009年01月29日 | 日記
海外からの介護研修生は、新たなる奴隷労働者ではないのかと思う。日本人でさえ奴隷と変わらない労働環境だというのに・・悲惨な彼らの未来の状況が想像されて哀しくなる。

僕の知り合いの大ベテランのヘルパーさんも、仕事が忙しすぎて介護福祉士の試験になかなか受からないと言っていた。経験豊富なヘルパーでも合格率が約50%だとか。

税金で研修してもらって、三年後にはお払い箱の単なる使い捨ての労働者という位置付けなのだろう。派遣が多かったブラジル人は不景気となると真っ先に首を切られ、中国人等の研修生を違法な条件で奴隷のようにこき使って、少しでも文句を言ったら「ハイさようなら」・・とんでもない人権無視の国だ。


    旗(二)  栗原貞子

日の丸の赤は じんみんの血
白地の白は じんみんの骨
いくさのたびに
骨と血の旗を押し立てて
他国のこどもまで
血を流させ 骨にした

いくさが終わると
平和の旗になり
オリンピックにも
アジア大会にも
高く掲げられ
競技に優勝するたびに
君が代が吹奏される
千万の血を吸い
千万の骨をさらした
犯罪の旗が
おくめんもなくひるがえっている
「君が代は千代に八千代に
 苔のむすまで」と
そのためにじんみんは血を流し
骨をさらさねばならなかった
今もまだ還って来ない骨たちが
アジアの野や山にさらされている

けれども もうみんな忘れて
しまったのだろうか
中国の万人坑[まんにんこう]の骨たちのことも
南の島にさらされている
骨たちのことも
大豆粕[かす]や 蝗[いなご]をたべ
芋の葉っぱをたべてひもじかったことも
母さん別れて集団疎開で
シラミを涌かしたことも
空襲警報の暗い夜
防空壕で 家族がじっと息を
ひそめていたことも
三十万の人間が
閃光に灼かれて死んだことも
もうみんな忘れてしまったのだろうか
毎晩 テレビ番組が終わったあと
君が代が伴奏され
いつまでも いつまでも
ひるがえる 血と骨の旗

じんみんの一日は
日の丸で括めくくられるのだ
市役所の屋上や
学校の運動場にもひるがえり
平和公園の慰霊碑の空にも
なにごともなかったように
ひるがえっている

日の丸の赤は じんみんの血
白地の白は じんみんの骨
日本人は忘れても
アジアの人々は忘れはしない

*僕は血塗られた日の丸も、時代遅れの奴隷の歌「君が代」(江戸幕府の大奥で歌われてた歌とか)も大嫌いだ。もっと国民主権に相応しい国旗・国家を公募すべきだと思う。

    
    私が先生になった時  作者不詳

私が先生になったとき
自分が真理から目をそむけて
本当のことが語れるか

私が先生になったとき
自分が未来から目をそむけて
子どもたちに明日のことが語れるか

私が先生になったとき
自分が理想を持たないで
子どもたちにどうして夢が語れるか

私が先生になったとき
自分に誇りを持たないで
子どもたちに胸をはれと言えるか

私が先生になったとき
自分がスクラムの外にいて
子どもたちに仲良くしろと言えるか

私が先生になったとき
自分の闘いから目をそむけて
どうして子どもたちに勇気を持てと言えるか

*この詩は、宮沢賢治の詩である・・とよく言われきたらしいのですが、違うとのことです。
詳しくはーhttp://www5b.biglobe.ne.jp/~kurosan/Life/Art/WatashiSensei.htm

麻生太郎とはー違法行為をやり放題、米国の顔色ばかり覗う悪代官では?

2009年01月29日 | 政治
口から出任せのその発言とは裏腹に、あらゆる違法行為と、増税等での国民から強奪と、国民財産の強奪と、景気回復阻止に懸命なのが麻生首相ではないのだろうか?現在日本で必要なのは、アメリカや輸出大企業(消費税を治めるどころかその二割以上約2兆円を懐に)のための消費税増税ではなくて・・むしろ消費税等の減税で、物は有り余ってるのに貧弱すぎる購買力アップしかありえない。

◆国民財産の強奪(外資への郵政資産の叩き売り)についてはーhttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/
◆国会承認を得ないIMFへの10兆円寄贈も憲法違反だったけど、新たな軍事面での憲法・法律違反はーhttp://sensouhantai.blog25.fc2.com/
◆アメリカ言いなり外務省の暴走による「新日米安保条約」というべき新たな税金強奪の仕組みはーhttp://www.amakiblog.com/archives/2009/01/28/#001348

「スピード」「景気回復」という自身の言葉とは裏腹に・・景気回復や雇用環境改善・弱者救済のために、やるべき事を何ひとつやろうとしない麻生首相は早急に下野すべきと思う。二枚舌や朝令暮改の人物などは、どんな社会でも軽蔑されるばかりの存在なのだから。

日本社会のこれ以上の崩壊を防ぐために真っ先になすべき事は、派遣切り等をやっている大企業に金を出させて、憲法25条で保証された「生存権」を脅かされていよいよ行き場を失った人々に救済の手を差し伸べることではないのか。

そのためのこその膨大な税的負担であり、国家であり、税金から膨大な収入を保証されいる行政・政治家・官僚や税的恩恵を受けている大企業・宗教界ではないのだろうか。

その上で、未来的な理念や理想を語って欲しいなと思う。
消費に回ることが期待できない「低額給付金」などではなくて・・「老化してゆく通貨」(一年毎に一割ずつ貨幣価値が減少し10年目でゼロに)を、最低でも一人10万円以上を、是非とも政府発行紙幣や地域通貨で試みて欲しい。

米国債の暴落のために、将来紙くず化どころか、つい最近円高でも二十兆円以上の赤字をだした財務省特別会計・外貨準備の100兆円の半分を、政府発行紙幣や地域通貨へと置き換えてゆくべきではないかと思う。

このような「老化してゆく通貨」はー
①すさまじいスピードで循環して景気回復をもたらす
②その欠点を補うために、貨幣価値が一割減る年末に宝くじ抽選と、減額分を行政の未来的プロジェクトや魅力的なNPO等に寄付できるようにする。
③例えば地域通貨の場合は、北海道の物産や商取引や地元企業への投資に限定することで、新規産業創出や地域経済・雇用の回復に
④子供たちへも、この地域通貨を渡すことで、教育効果や社会貢献参加が可能に

■最後にこの(http://crossover21.net/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=95&forum=2&post_id=284#forumpost284)ような未来的課題についても、このような政府発行通貨や地域通貨は絶大な効果を発揮可能だと思う。
それらについては次の日記でまたー

懐かしい詩と歌

2009年01月29日 | 日記
倚りかからず      茨木のり子

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない

ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳・目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
      (筑摩書房「倚りかからず」より)


    We Shall Overcome

The Truth shall meke us free,truth shall make us free
The truth shall make us free some day
Oh deep in my heart,Ido believe
That we shall obercome some day

(真実はわれわれを解放するだろう
 真実はわれわれを解放するだろう
 真実は、いつか、われわれを解放するだろう
 おお、魂の底深く、私は信じている
 われわれは、いつか、必ず勝つだろうと)

◆Joan Baezの歌はーhttp://jp.youtube.com/watch?v=RkNsEH1GD7Q

◆”答えは友よ、風の中に舞っている”という歌詞が大好きな歌「Blowing in the wind」をBob Dylanのものすごい古い歌でーhttp://jp.youtube.com/watch?v=ced8o50G9kg&feature=related

◆Bob DylanのバックバンドだったThe Band の「I Shall be Released」はーhttp://jp.youtube.com/watch?v=a0WMBYQL14U&feature=related

◆でもアメリカのバンドで一番好きなのはCCRかもーhttp://jp.youtube.com/watch?v=TS9_ipu9GKw

◆子供時代、日本で最後まで残ってた北海道のSLを思い出してしまう「Midnight Special」(映画にもあったっけ)はーhttp://jp.youtube.com/watch?v=Lrj5Kxdzouc&feature=related

◆ノリが最高でCCRの代表曲はやっぱり「Proud Mary」だと思うーhttp://jp.youtube.com/watch?v=0ROalKnVZfU&NR=1

時代は変わる

2009年01月28日 | 日記
時代は目まぐるしく変わる
あまりにも 目まぐるしく
ぼくらの精神はもうとっくに
時代を理解することを諦めて
じわじわと退化中

けれどもそれは単純なこと
いつだって
力を持つ誰かの言いなりになるのか
それとも自分たちの頭で考えるかの二者択一

地球上の生物の絶滅のスピードは
加速度的にアップして
このままでは
数十年後に人間しか存在しなくなるという

人間もまた同様なのだというのが
ぼくらの原点なのだから

けれども
その末期的な日々まで
寄生虫的な富裕層や権力者たちは
自分たちの目先の利益しか考えず
次々と新しく
貧乏人層を作ることに熱中したままだろう

けれどもそれは単純なこと
いつだって
力を持つ誰かの言いなりになるのか
それとも自分たちの頭で考えるかの二者択一

だから僕らに必要なのは
明日はわが身かもという想像力と
社会を少しでも住みよくしようという
共生的な社会や自然の回復

耳を塞いで聞くまい
目を塞いで見まいとしたって
後に残るのものは後ろめたさだけ
たまたま僕らが生き残ってるのは
運が良かったり
卑怯者だったせいなのだから

滅ぼされゆくいのちの熱い想いが
すべての夢の原初
そしてそれがまた
僕らを凶暴な犯罪へと駆り立てる
原動力なのかもしれない
犯罪こそは最もよく
その時代や社会を反映しているのだから

だからこそ
罪を憎んで人を憎まず
時代や社会の病理をしっかり見据えて
それらを変える為にこそ
憲法や政治家や行政や
税金の再配分機能のために存在している国を
変革することが必要なのだ

懐かしい本の数々&手塚治虫が唯一先生と呼んだ杉浦茂

2009年01月28日 | 日記
懐かしい杉浦茂漫画がネットで見られるサイト発見!-http://www.comicpark.net/readcomic/index.asp?content_id=COMC_ASE00095_001

久し振りに本を読もうとネット無料電子図書館(新リストアップ書)へーhttp://www.eonet.ne.jp/~log-inn/04bekkan.htm
マルクス、シェークピア、オーヘンリー、エドガー=アラン=ポー、ジャックロンドン、小泉八雲、ジェイムズ=ジョイス・・懐かしいな。

スティーブンソンの「宝島」「ジキル博士とハイド氏」は、君から贈られた本だった。修学旅行の時に上野公園の路上生活者から買って、「あんたに相応しい本だよ」と手渡された本だった・・

杉浦茂は僕の子供時代の神さまのような存在だった。毎日どこかへと飲み歩く父がもらってきた膨大な古い漫画本や雑誌や本があった。(それらを捨てずに持ってたら今ごろは億万長者だったかも・・)

ついさっき検索したら手塚治虫や赤塚不二夫や筒井康隆や細野晴臣等に大きな影響を与えた漫画家らしい。
◆杉浦茂の略歴はーhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%B5%A6%E8%8C%82
◆彼のすごい漫画が観られる松岡正剛の千夜千冊はーhttp://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0882.html
◆誰かに翻訳して欲しいオランダの漫画専門書店 Lambiek による漫画百科事典 Comiclopedia 内の杉浦茂を英語で紹介項目ーhttp://lambiek.net/artists/s/sugiura_shigeru.htm

森永卓郎氏の案に何故野党は賛成しないのか不思議だ

2009年01月26日 | Weblog
国民の大多数が反対してる「低額給付金」だけど・・それが「高額給付金」で、それを三年後の消費税増税の理由にしないといういのなら、これほど景気回復と貧困に苦しむ生活者支援の最善策はないと思う。

「高額給付金」と増税ではなく減税・・それこそを今度の選挙の争点にしてもらいたいなと思う。
その突破口として、僕の「消費税ゼロ&宝くじ機能付き老化してゆく紙幣(政府発行紙幣や地域通貨紙幣)」案こそが最善だとも思う。

これしか崖っぷちの日本を救う道はないだろと思う。

給付金に関しては森永氏と自民党大村議員に大賛成!(TVタックルを観て)

2009年01月26日 | 日記
「給付金」は最低でも20万円くらいにすべきで、消費税も・・最低でも景気回復するまでゼロにすべきという彼らの主張に大賛成だ。

彼らの話では、特別会計(埋蔵金)の一部で十分可能だという。財務省のドルのための外貨準備金だけでも約100兆円あって、そこから米国支配のIMFに10兆円もくれてやったり(麻生首相の国会承認を受けない憲法違反!)や、円高で二十数兆円も赤字を出す余裕があるなら・・

ただその「給付金」を貯金へではなく、すべてが消費に回るようにするには・・僕の数日前の案のような「宝くじ付き老化する紙幣」ー1年毎に1割ずつ貨幣価値が減って10年後にゼロになってゆく政府発行紙幣あるいは地域通貨紙幣の案が良いと思う。(詳しくは数日前の地域通貨についての二つの日記参照を)

この僕の「給付金」案の利点はー
①この「給付金」紙幣を持っていっても貯金していても・・毎年一割ずつ価値が減ってゆくので、すべてが消費に回る。
②そのように一割ずつ減ってゆく見返りに、毎年宝くじで100万が当選したり、減ってゆく分を個々人の好きな行政のプロジェクトやNGO・NPO等に寄付できるようにする。
③この紙幣を使う際に、消費税を無税とすることで、生活者支援ともなる。
④とりわけ地域通貨の場合は、その地域の産物売買や地域企業投資に使い道を限定する事で、北海道なら北海道の地域産業を新興させ雇用を増やす。

より詳しくは、数日前の地域通貨についての二つの日記参照を。
それはー
◆天才的アイデア!と思う籤つきエコロジー機能つき「地域通貨」と
◆「地域通貨」について (2)・・昨日の日記の補足

コタツに入るとすぐ眠くなって困るなー

2009年01月26日 | 日記
ついさっきコタツで目が覚めたら、NHKラジオの「ラジオアーカイブズ」で木下順二の「夕鶴」をやっていた。

なんと60年前のまだ舞台前のラジオ作品とか。宇野重吉さんと山本なんとかさんという女優の台詞を満喫した後は、現在舞台でつう役をやっているという坂東玉三郎の解説がとても哲学的だった。

ぼくが連想したのは、宮澤賢治の「なめとこ山の熊」だった。どっちの主人公も、動物で象徴される自然界と人間界との境界で生きている・・人間社会から孤絶した孤高な人間だ。

わずかな人間界との繋がりは、子供たちや、自然界からの産物を買い叩き、日用品をべらぼうな値段で売ろうとする商人たち。

ここにはグー、チョキ、パーという三すくみの関係が描かれている。そして現代の三すくみの関係ー一般庶民と雇用主・銀行等の金融資本・行政官僚と政治家との関係が上手くいって来なかったのは、政治家には勝つ一般庶民(グーに対するパー)がその権利を使ってこなかったせいではと思う。

麻生家や安部家や小泉家のように、三代100年もの間、政治家という職業を世襲しようなどという馬鹿げた事は、外国の人々には到底理解不可能に違いない。
世襲時に、相続財産に相続税がかからないという点では、宗教と同じくらい美味しい商売なのかもしれないな・

その後、コタツで寝てしまったら宝くじが当たった夢をみた!早速今日ロト6を買ってこよう! おまけに古本屋で買った本を開くと、一万円札がごっそりと入った紙袋が(これは考えられないことだけど)。

過去なのか、未来なのかよくわからない・・札幌みたいな大都会を友人と歩いていたのだが、彼とはぐれてしまったので、仕方なく宝くじを買った。

すぐに結果がわかるという宝くじで、なんと当選だったのですぐに換金しよとすると・・
「宝くじを買う資格証がないと無効です」と言うので「そんな馬鹿な!責任者をだせ!」と怒鳴ってると・・
苦情処理係りがやってきて「私どものそのような法律改正があって困ってるのです。ちゃんと窓口に書いてあります」ときた。

それでもまだ怒鳴り続けてると、「中へどうぞ」ときた。換金してもらえるのかと思ったら「参考意見をもっと聞きたいので」とコーヒーとお菓子を出された。
「馬鹿にするのもいいかげんにしろ!」とプイッと外へでてしまった。

気がつくと、街はどこもかしこもまるで廃墟みたいになっている。たぶんこれは・・未来なんだと確信する。アメリカに貢ぎ続けた結果なんだろうなと考える僕がいた。


女子高生に驚嘆した一日!&オバマへの疑問

2009年01月24日 | 日記
今日は何度か猛吹雪の日だったというのに・・短いスカートで自転車ですいすいゆく女子高生の何人かとすれ違った。

ぼくはというと・・極力彼女らを見ないようにしている。それでも挨拶していった二人組みがいたので振り返って見ると・・なんと短いスカートに生脚だった!

ぶるぶると震えながら・・「寒くないんだべか?」と呟いてた僕だった。僕といえば道産子のくせに、上は四枚、下には三枚も着た上に、貼るカイロまで貼ってたというのに・・

彼女たちは、身体が異常に頑健なんだべか?それとも、脳や神経がやられてるんだべか?単に麻生首相のように新聞や天気予報を見ないタイプなんだべか?

でも、国策冤罪痴漢事件でいまだ刑務所の中の植草一秀氏みたいに、スカートの奥のもっこりを覗いていた・・とかいうとんでもない証言で逮捕・拘留するこの世界一野蛮国の権力者たちの餌食になりたくはないので、階段でもどこでも、見たいのを我慢し、鏡で髪や髭剃りの具合を確認することも、人がいる場所では止めようと思うのだった。

オバマへの僕の疑問はー
イラク侵略戦争への非難の言葉が無かった点と、イスラエルへの非難の言葉が無かった点だ。

そしてブッシュへの非難や、先住民を虐殺し放題に虐殺し、次々と約束を破ってはリザベーションへと押し込め、選挙権等の人権を奪ってきた自国史への非難もまた・・
黒人奴隷たちが先住民と一緒に侵略者白人たちと戦って、フロリダ等の南部で奮闘したという歴史も当然知っているはずなのに・・

◆今日読んで面白かったのは、「麻生政権延命の決め手は官房機密費?」・・相当の毒饅頭入りの札束がああそう首相からばら撒かれてるようだ。翼賛大マスコミばかりでなく、民主党もその札束と毒饅頭を食らったんだべか・・http://www.news.janjan.jp/column/0901/0901236034/1.php
◆上記で触れられてた赤坂太郎氏の文章はーhttp://bunshun.jp/bungeishunju/akasakataro/0902.html

コメントで紹介された反戦詩を読んでたら山之口獏の詩を読みたくなったので・・

2009年01月24日 | 日記
それで検索をしてて、なかなかいいサイトがないなーと嘆息してたら、ほぼ一年前に書いた自分自身の日記が突然現れた。

「ぼくの大好きな山之口獏という詩人」(2008年1月28日)

ちょっと前に、故郷沖縄へと数十年振りに帰ったこの詩人の映像を見た。宮沢賢治・金子光晴同様に関東大震災が詩作の出発点の詩人だ。方言の訛がきつかったので、何度か死ぬ目に会ったのではないかと思う。(関東大震災後に約一万人の朝鮮半島の人々、中国人、ドモリや訛のきつい人々が、「君が代」が上手く歌えず自警団に撲殺されたという・・) 
注:高群逸枝の自伝的作品にも怪我をして留置所に入れられた沖縄人を探して救い出す話が書かれていた。
ぼくの好きな反戦詩は断然これらに尽きる!戦争を生みだす社会への反対の詩もまた反戦詩だと思うのだ。プロフィールのページにある「生活の柄」という彼の放浪者生活を彷彿とさせる詩もまた・・


  「紙の上」  山之口獏

戦争が起きあがると 
飛び立つ鳥のように 
日の丸の羽をおしひろげ
そこからみんなで飛び立った
一匹の詩人が紙の上にいて 
群れ飛ぶ日の丸を見あげては 
だだ だだ と叫んでいる
発育不全の短い足 
へこんだ腹 
持ちあがらないでっかい頭
さえずる兵器の群をながめては 
だだ だだ と叫んでいる
だだ だだ と叫んでいるが 
いつになったら「戦争」がいえるのか 
不便な肉体 どもる思想 まるで砂漠にいるようだ
インクに渇いたのどをかきむしり熱砂の上にすねかえる
その一匹の大きな舌足らず 
だだ だだ と叫んでは
飛び立つ兵器の群をうちながめ 
群れ飛ぶ日の丸を見あげては 
だだ だだ と叫んでいる


   『ミミコの独立』

 とうちゃんの下駄なんか
 はくんじゃないぞ
 僕はその場を見て言ったが
 とうちゃんのなんか
 はかないよ
 とうちゃんのかんこをかりてって
 ミミコのかんこ
 はくんだ と言うのだ
 こんな理屈をこねてみせながら
 ミミコは小さなそのあんよで
 まな板みたいな下駄をひきずって行った  
 土間では片隅の
 かますの上に
 赤い鼻緒の
 赤いかんこが
 かぼちゃと並んで待っていた


   『座蒲団』 山之口 獏

土の上には床がある
床の上には畳がある
畳の上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽といふ
楽の上にはなんにもないのであろうか
どうぞおしきなさいとすすめられて
楽に坐ったさびしさよ
土の世界をはるかにみおろしてゐるやうに
住み馴れぬ世界がさびしいよ

  
    「世はさまざま」

人は米を食っている
僕の名と同じ名の
獏という獣は
夢を食うという
羊は紙も食い
南京虫は血を吸いにくる
人にはまた
人を食いに来る人や人を食いに出掛ける人もある
そうかと思うと琉球には
うむまあという木がある
木としての器量はよくないが詩人みたいな木なんだ
いつも墓場に立っていて
そこに来ては泣きくずれる
かなしい声や涙で育つという
うむまあ木という風変わりな木もある


    「がじまるの木」

ぼくの生まれは琉球なのだが
そこには亜熱帯や熱帯の
いろんな植物が住んでいるのだ
がじまるの木もそのひとつで
年をとるほどながながと
気根(ひげ)を垂れている木なのだ
暴風なんぞには強い木なのだが
気立てのやさしさはまた格別で
木のぼりあそびにくるこどもらの
するがままに
身をまかせたりしていて
孫の守りでもしているような
隠居みたいな風情の木だ


   「底を歩いて」

なんのために
生きているのか
裸の跣で命をかかえ
いつまで経っても
社会の底にばかりいて
まるで犬か猫みたいじゃないかと
ぼくは時に自分を罵るのだが
人間ぶったぼくのおもいあがりなのか
猫や犬に即して
自分のことを比べてみると
いかにも人間みたいに見えるじゃないか
犬や猫ほどの裸でもあるまいし
一応なにかでくるんでいて
なにかを一応はいていて
用でもあるみたいな
眼をしているのだ

■ 登別出身の言語学者・知里真志保のDVDが完成

2009年01月24日 | 日記
【2009年1月21日(水)室蘭民報朝刊より】  
アイヌの文化や伝統などに魅せられ、関係する人々をビデオに収めてきた小野邦夫さん(71)=札幌在住=がこのほど、DVD「知里真志保」を完成させた。

真志保は今年、生誕100年の節目を迎えるが、登別出身の偉大な言語学者の生涯を2時間余にまとめた渾身(こんしん)の出来栄えとなっている。

小野さんはこれまで、ライフワークとして道内で大きな足跡を残してきたアイヌやそれにかかわってきた人々を追い続け、知里幸恵、彫刻家・砂澤ビッキ、道内で布教活動に力を注いだ宣教師のジョン・バチラー、イギリス人医師のニール・ゴードン・マンロー、金成イメカヌ(和名・マツ)と次々にビデオ化してきた。

ビデオ制作のきっかけは知里真志保、知里幸恵の著作で知られ、平成17年12月に亡くなった藤本英夫さん(札幌)から勧められたのがきっかけ。「最初は冗談かと思った」と言うが、亡くなって「先生へのお礼はビデオの制作しかない」と決意した。

真志保は1909年、知里家の次男として幌別で誕生。登別尋常小学校、室蘭中学(現室栄高校)、東京帝国大学(現東大)と進み、北大の教授などを務めている。

1940年から43年までの3年弱、樺太庁豊原高等女学校で教べんをとっているが、この時期はアイヌ語辞典作成に大いに役立ったとされる。金田一京助や山田秀三らとも交流。各種文化賞なども受賞し、1973年には功績をたたえる記念碑が登別に建立されている。

小野さんは登別、旭川、名寄、稚内、宗谷、網走、室蘭、東京などゆかりの地を丹念に巡り、四季折々の風景を交え収録。ビデオでは誕生から室蘭中学、第一高等学校、東京大学、樺太、北海道大学、文学博士―と、時代時代の足跡を詳細に追い、関係者のインタビュー、樺太庁豊原高等女学校時代の教え子4人の聞き取り調査なども織り交ぜながらまとめた。

ナレーションは今回も小野さんが務めている。小野さんは「多くの人の支援があって完成したが、取材を進めていてあらためてすごい人だなと感じた。ものすごいインパクトを与えた先生だったようで、教え子が17回忌、23回忌にクラスの半分が集まり墓参りしている。学問的にも、アイヌ語の極め方というのが、通常では考えられないすごさがある」と感慨深げに振り返っている。

(注)若き日の・・まるで革命家のような知里真志保の姿は「十勝平野・下」(上西晴治)で読める。若き日の砂澤ビッキの姿は「森と湖の祭り」(武田泰淳)で。写真は砂澤ビッキの作品。