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詩人PIKKIのひとこと日記&詩

すっかりブログを放任中だった。
詩と辛らつ日記を・・

夏への扉

2009年07月09日 | 日記
ロバート・A・ハイラインSFで一番好きなこの作品をまたまた読んでいる。もうこれで10回くらい。

健忘症はとても便利で、何度読んでも感動できるし新しい発見がある。その理由の大半は、僕が長いこと機械修理や研究開発部門の技術者だったせいだろうと思う。

「夏の扉」を読むたびに、この復讐と愛の物語を、SF全作品ベスト5に入れたいなと思う。もちろんベスト1は、読むたびに9・11を連想する・・ホラーの帝王キングの「バトルランナー」。

『六週間戦争のはじまる少しまえのひと冬、ぼくとぼくの牡猫、護民官ペトロニウスとは、コネチカット州のある古ぼけた農家に住んでいた。』(「夏の扉」冒頭)

犬についてなら、ハーラ・エリスンの「少年と犬」の分別臭さが好きだ。
他の生き物はでは断然、「ゲド戦記」の猫科のオタクが好きだ。オタクが死んでしまうシーンはいつも涙なしでは読むことができない・・


◆無料テレビギャオがまた観られなくなったけど・・
ここの映像は観られないかなー http://www.ourplanet-tv.org/focus/movie.html

2009年07月09日 | 日記
夏がやってくる
容赦ない陽射しとともに
打ち寄せる波に向かって
懸命に砂の城を作っていた子供時代とは
まったく違う夏が

風をはらむ帆へと
ひとり松林を歩いていった
在りし日の母の後ろ姿
哀しさをいっぱいに孕んでは
いのちを受け継いできた母たちの後姿

渚をひた走る蟹の先には
ちぎれ飛ぶ雲の下に煙る都会
欲望の増大の果てに
殺すばかりだった人間の歴史

流木の陰で
燃え尽きてゆく
焚き火を囲みながら
聞いていた太古からの波音

自然のままに生きる
あらゆるいのちこそが
神なのだと 
ふたたび
あらゆるものへ宣言しなければならない