ぴあピアノ教室 in 目白

豊島区目白にある
小さなピアノ教室のページです。
日々の出来事を綴っています。

練習って…

2012-01-12 13:53:48 | ピアノ教育
できれば、練習なんてほとんどしないのに上手くしてあげたい。
できれば、週に1回のレッスンだけで、何とかしてあげたい。

切にそう思う。

それでもやっぱり、
毎日、超短時間だとしても毎日弾いている人と、
週に一回だけガツンと弾いている人では、
ピアノとの馴染み具合に違いが出る。

人は忘れる生き物だ。
分かりやすく言ってしまえば、
たとえば100まで練習しなくてはいけないとして、
今日30まで練習できたとする。
翌日また弾くと30から始まるのではなく、10とか良くて20とかから始まる。
それで練習して35まで辿り着いたとしても、
翌日弾くと、また20とか25くらいからになる。

こんなことを繰り返しやっていくと、
いずれ100に辿り着く。
昔、家庭科でやった半返し縫いな雰囲気。
3歩進んで2歩下がる。
それでも少しずつ少しずつ前進していくのだ。

もちろん、ピアノの演奏にゴールなんてないのだけれど。

週に一回。ガツンと練習して一度に85まで上がっても、
また一週間後に弾き始める時にはきっと20か25くらいまでは戻っているのではないかしら?


練習しなさい!!

は、言葉としてはとっても簡単だけれど、
言う方も言われる方も「あ~もう!!」という気分は同じ。
このセリフ、私も昔は言われたような気がするけれど、
言われれば言われるほど練習なんてするもんか!!という気分になってしまう。
とってもよくないセリフ。

練習しない→叱る→渋々練習する

この構図が私は嫌いだ。
どんどん「やらされる」感が強くなって、逆効果だと思うのだ。

ならばどうすれば練習するようになるのか。
難しい問題だ。


「私を弾けるようにして~~~」
と個人努力一切なしに来られると、
これはもう大変。

ピアノは自分自身で上手くなりたいと思ってもらわないと
進歩は中々見られない。
そのやる気を導き出せるレッスンがしたいのだが、
これが果てしなく難しい。

褒める

のは好きだけれど、

おだてる

のは、性に合わない。

本人の気持ちが本当のところで前に向くように促したい。


そのためには。

きっと私自身がもっともっともっと、
その人自身に歩み寄らなければいけないのだろう。
「練習してきなさい!」
と突きつけるのではなく、どうするか。
そこをきちんと考えていきたいと思う。
コメント (2)
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