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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

“上から目線”高飛車な慰安婦問題安倍外交

2015年12月30日 | 平和憲法
 ◆ 誠意も示さず…日韓外相会談の目に余る“上から目線”外交 (日刊ゲンダイ)
 日韓外相会談が28日、ソウルで開かれた。慰安婦問題の最終決着を確認する共同文書がまとまるかどうかが焦点だが、この間の経緯を見ていくと今後もこの問題は確実に尾を引く
 日本側に加害者としての意識や償いの誠意がまるでなく、“上から目線”がありありだからだ。形だけを取り繕おうとする安倍外交では真の解決なんてできっこない。
 今度の外相会談は11月に実現した日韓首脳会談の際、慰安婦問題の早期解決で合意したことを受けたもの。その後、局長級協議を続け、年の瀬に外相会談にこぎつけた。
 日本側は慰安婦問題の「最終妥結」を明確にする共同文書の発表を目指しているが、その割には要求が高飛車だ。
 賠償責任は1965年の日韓請求権協定で決着済みの立場だから、金を出すにしても過去にあった「アジア女性基金」のような基金を新設、そこを通じた支援金になる。政府関係者は「償い金ではない」と強調している。
 その額は1億~数億円とかで、韓国側の認識とはケタが違う開きがある。安倍首相は外遊のたびに巨額のODAをばらまいているくせに、渋いものだ。しかも、韓国側に今後、文句を言わせないように韓国にも拠出を求めるというのである。
 謝罪については安倍首相が手紙の形で気持ちを表明することが検討されているが、当の安倍首相は27日、財界人とゴルフを楽しんでいた。もともと、安倍首相は慰安婦問題で謝罪する気なんてない。国の責任の明確化を求める韓国側が「これで終わり」にするなら、手紙で「配慮してやろう」という態度だ。
 そのうえ、ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像を撤去し、慰安婦問題の最終決着を文書に盛り込むことを求めているというから、こりゃ、韓国じゃなくても怒るだろう。コリア・レポート編集長の辺真一氏もこう言っている。
 「加害者が被害者にさまざまな要求をして、合意に条件をつけている。これはおかしなことだし、こうした情報が政府リークなのか、交渉前にガンガン流され、世論づくりの環境整備がなされている。このことに韓国側は不信感を強めています。
 日本側は、韓国サイドがゴールポストを動かしている、大統領が代わるたびに歴史問題を蒸し返していると主張しますが、積み上げてきた歴史認識を日本側の閣僚がひっくり返すような言動をするから、韓国も反応せざるを得ないという側面もある。
 今度の交渉で共同文書の合意がなされても、これで全面解決とはいかないと思います。自民党内にはすでに歴史問題の勉強会が始まっていて、歴史修正の動きがある。今後、靖国神社へ行く閣僚も出てくるでしょう。そうなれば、韓国も黙っていられなくなる」
 辺氏は「日本が拉致問題で北朝鮮に求めている誠意ある対応、これが韓国が日本に求めていることだと考えればいい」と言う。安倍口先外交ではどうにもならない。
『日刊ゲンダイ』(2015年12月28日)
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/172589
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