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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(288)

2013年12月16日 | 日の丸・君が代関連ニュース
東京・全国の仲間の皆さんへ。
(転送・転載・拡散歓迎。重複はご容赦を。一部報道関係者にも送信)
被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 再処分を巡る都教委の動き

 ◆ 再処分を巡る状況―現在まで再処分の発令なし
 処分撤回を求めて(282)で既報の通り、都教委は最高裁で減給処分を取り消された現職の都立高校教員7名(全員被処分者の会・東京「君が代」裁判原告)に対して、10月25日、再処分(戒告処分の出し直し)を前提にした「事情聴取」を強行しました。
 これに対して被処分者の会は、11月20日、「再処分をするな」と都教委に申し入れました(処分撤回を求めて(284)で既報)。これに対して12月13日付で都教委から回答がありました(下記参照)。
 また、日本共産党東京都議団も都教委第19回定例会の前日11月27日に「再処分を行わないよう」都教委に申し入れ、都教委人事部長が対応し、教育長を通じて木村教育委員長に伝えることを明言しました。
 <共産党都議団の申し入れ事項>
  1、最高裁判決で処分が取り消された教職員に対し、再処分を行わないこと。
  2、違法な処分を反省して当事者に謝罪し、直ちに名誉回復・権利回復措置を行うこと。
  3、違法処分の責任の所在を明らかにするとともに、学校現場で自由闊達な教育が実施できるよう、教育行政のあり方を改善すること。
  4、10.23通達を撤回し、校長の職務命令、累積加重処分、再発防止研修などの「日の丸"君が代」を強制するための一連のやり方を抜本的に改めること。
 こうした動きの中、11月28日の都教委定例会(非公開)で議案になったものの、12月15日現在再処分(戒告処分)の発令はありません。各所属校の校長にも都教委からの連絡はありません。都教委は、マスコミなどの問い合わせに対しても「処分発令があるのか、いつになるかは答えられない」と情報を全く「秘密」にしています。
 しかし、現時点で、処分発令がが延びていることは明らかで、都教委が処分発令に「慎重」にならざるを得ない状況等があると思われます。そこで次回都教委第20回定例会が注目されます。
 ★ 皆さん、下記東京都教育委員会第20回定例会を傍聴・監視しましょう。
 12月19日(木) 9時20分又は30分から20分間傍聴受付(都庁第2庁舎30F)
 10時~ 委員会

 →傍聴受付時間、議案など詳細は12月17日に都教委HPに掲載されます。
    ↓都教委HP
 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/
 ◆被処分者の会に対する都教委回答

 申し入れに対して、回答を拒否したり、違法な処分を行ったことを謝罪もせず、全く申し入れに正対しないものがが「回答」と言えるでしょうか。都教委の不誠実さに改めて怒りが増すばかりです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・
 平成25年12月13日
 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会 殿
 東京都教育庁総務部教育情報課長
 波 田 健 二

要講書に対する回答について

 貴団体から提出された平成25年11月20日付けの要講書につきまして、別紙のとおり回答いたします。
 <申し入れ事項>に対する回答について

 1 2005年、2006年の「職務命令違反」にかかわる再処分を行わないこと。

 (回答)個別の教職員の人事に関する事項については、お答えできません。

 2 違法な処分を反省し当該被処分者に謝罪し、直ちに名誉回復・権利回復措置を行うこと。
 (回答)最高裁で判決が確定した事案については、当該各事案に係る判決の内容に応じて必要な対応を行っています。
 3 ① 最高栽により「違法」と判断された処分を行ったことによって、当該被処分者に多大な犠牲を強い、また学校現場、生徒・保護者にも深刻な影響や混乱をもたらした責任の所在を組織として明らかにすること。
  ② また、かかる「違法な処分」の再発を防止するための具体策を明らかにすること。
 (回答:①及び②)卒業式等の式典において国歌斉唱時の起立斉唱を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、最高裁判決で繰り返し認められているところであり、職務命令違反があった場合には、個々の事案の状況に応じで厳正に対処します。
(所管:人事部職員課)


 ◆「授業してたのに処分」事件 いよいよ今週19日地裁判決 勝訴へ!
 「君が代」斉唱時に起立・斉唱せず処分された教職員に課される「服務事故再発防止研修」を受講しなかったとして減給6月の処分を受けた元都立福生高校教員の福嶋常光さんの「授業してたのに処分」事件の判決が東京地裁で来たる12月19日に言い渡されます。
 2005年3月の卒業式での2回目の不起立で減給1月の処分を受けた福嶋さんが同年9月、再発防止研修・専門研修(減給・停職処分者対象)の受講を命じられ、研修当日5時間の授業があったので都教委に研修の日程変更を申し出たが認められず、やむを得ず学校で授業をしていたところ、減給6月の重い処分を受けた事件です。
 福嶋さんは、東京「君が代」裁判二次訴訟の最高裁判決(本年9月)で、この再発防止研修の根拠となった不起立による減給1月の処分を取り消されていますので、私たちは、東京都の「裁量権の逸脱・濫用」で勝訴を確信していますが、東京地裁の判断が注目されます。
 ★ 「授業してたのに処分」事件・東京地裁判決
   *報道関係者の取材歓迎。
 12月19日(木) 東京地裁527号法廷(定員42名)
  12時45分 傍聴希望者集合(抽選なし、先着順) 裁判所前集会
  13時15分 開廷・判決言い渡し
   →入れなかった人も裁判所前でお待ちください。判決の旗出しがあります。
  14時15分 報告集会:ハロー貸し会議室虎ノ門3F(案内あり)
  14時30分 記者会見(裁判所2F・司法記者クラブ)

 *裁判所前に早めにお出で下さい。事務局が案内いたします

HPに各最高裁判決全文、声明文掲載。都教委申入書等緊急掲載。
各種判決文、各種声明文、行動予定、資料等入手可能。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
事務所:〒160-0008 新宿区三栄町6 小椋ビル401号
被処分者の会HP↓(11月24日更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
************

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