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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式、中学生のスピーチ

2015年09月03日 | 増田の部屋
皆様
 こんにちは。増田です。これはBCCでお知らせしています。重複・長文、ご容赦を!
 本日は、11:57より、船橋市営馬込霊園で行われた「関東大震災92周年 朝鮮人犠牲者追悼式」に参列してきました。都内でも行われていると思いますが、私の家から一番近いので…
 式の中で、朝鮮初中級学校・中級部の女子生徒のスピーチが心に沁みました…心に痛いものがありましたが…そこで、「原稿をいただけますか」とお願いしましたら、快く応じてくれましたので、以下、ご紹介します。
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 関東大震災92周年 朝鮮人犠牲者追悼式 2015年9月1日
◎ 朝鮮初中級学校・中級部生徒の追悼の言葉

 関東地方を一瞬で血と火の海にしてしまった関東大震災。
 朝鮮人が井戸に毒を入れた、朝鮮人が暴動を起こした…などの流言飛語が飛び交う中、多くの朝鮮人が無残に殺された関東大震災
 異国に連れられ寂しい思いをしながら、罪もなく 日本の軍隊や自警団に殺されなくてはならなかったハラボジ、ハルモニたちは、どれほどつらかったでしょうか。
 あれから早くも92年が経ちました。

 千葉県では船橋を中心に 習志野、市川、八千代、浦安をはじめ 県内だけで少なくとも300数十名の同胞が犠牲になりました。
 1963年から進められた調査によって 軍郷習志野に隣り合う、現八千代市でも 自警団による朝鮮人虐殺があったことが明らかになりました。
 私たちのハラボジ、ハルモニは 何故こんなにも無残に殺されなければならなかったのでしょうか。
 92年が経った今も ハラボジ、ハルモニたちの 計り切れないほどの怒りや苦しみが この地に残っていると思います。
 そんな中、私たちの同じ世代の日本の学生たちが この事実をどれだけ知っているでしょうか。月日だけが どんどん流れ ハラボジ、ハルモニたちの思いは日を増して強く、そして濃くなっていく一方です。私はそのハラボジ、ハルモニたちの悲痛な思いを考えると、悔しい思いでいっぱいです。
 一分でも一秒でも早く 謝罪や補償を願うばかりです。

 あれから92年…
 関東大震災を知る一世たちが少なくなっている中、私は 今日この日を改めて胸に刻み、そして私が出来る限りのことをしていこうと思っています。この真実を絶対に忘れずに もっと勉強をして 次の世代に伝えなくてはならない と強く思います
 その思いを胸に 私たちはこれからも立派な朝鮮人として生き、そして活躍して ハラボジ、ハルモニの意志を未来へと繋いでいこうと思います。
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 「私たちの同じ世代の日本の学生たちが この事実をどれだけ知っているでしょうか。」…安倍晋三政府は、教科書の中からも朝鮮人虐殺の事実を薄めようと検定を強化しています。
 都教委は必修化した都立高校日本史の副読本を作り、2013年から、それまでの記述「朝鮮人が虐殺された」という記述を「命が奪われました」と姑息な変更をしました。それを改めさせられないことに、とても心が痛いです。
 さらに、この子たちが進学する朝鮮高級学校だけは無償化から排除し、差別を日本政府が率先して行っている事実があり…これこそが、ヘイトスピーチの根源…日本国憲法に基づく政治が行われていたら、こんな情けない事態にはなってないはずなんですけど…
 安倍談話では「私たちの子や孫に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」と述べていますが、そのためには、過去の日本帝国の国家犯罪の被害者に対して謝罪と補償をし、完全に清算する必要があるでしょう。それなしでは、過ぎ去らざる過去を、いつまでも引きずることになり「私たちの子や孫に、謝罪を続ける宿命を背負わせて」しまうでしょう。こんなことは常識的判断力さえあれば理解できるはずですけど…
 私は「関東大震災朝鮮人虐殺の国家責任を問う会」田中正敬事務局長の「追悼の言葉」に心から共感しました。以下、最後の部分をご紹介します。
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 ◎私どもは、日本政府が虐殺を引き起こし隠蔽してきた責任を取ることが必要だと考え、国会を通じて日本政府が虐殺の事実に真摯に向き合うよう訴えています。
 しかし、残念ながら、私どもの活動はいまだ成果を上げることができず、現在も日本社会の排外主義的な風潮は止みません。この地で亡くなられたみなさまに きちんとしたご報告ができないことを申し訳なくお詫びいたします。
 ここにあらためて、今後とも力を尽くして国家責任を問い続けることをお誓いし、追悼の言葉と致します。
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 余談ですが、大韓佛教曹渓宗観音寺のお坊様による朝鮮語の読経を初めて聞きました。日本のお坊様の読経とは違って、とってもリズミカルで歌謡的でした。日本のお坊様の読経には眠気を誘われて困る(笑)のですけど、韓国のお坊様の読経は声も良く、眠くなることはありませんでした。
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