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◆ 東京「君が代」裁判・五次訴訟、7月4日・18日に証人尋問

2024年07月03日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ◆ 東京「君が代」裁判・五次訴訟は7月に証人尋問実施へ! (『被処分者の会通信』から)

審理担当 鈴木 毅

 【尋問期日が決まる!】

 五次訴訟は第13回口頭弁論ののち、4月17日に進行協議が行われ、証拠調べ(証人尋問)の実施内容について裁判所・原告・被告が話し合い、7月4日と7月18日に尋問日設定して、岡田正則早大大学院教授と原告9名に対する証人尋問を行うことになりました。ここまでかなりの時間がかかりましたが、五次訴訟のヤマ場がやってまいります。
 いずれも久々の103号法廷(最大規模の法廷)での弁論となりますので、みなさんの傍聴支援で、法廷を埋め尽くしていただきますよう、よろしくお願いいたします。

 【進行協議の内容】

 4月17日の東京地裁民事部め一室で行われた進行協議は、裁判官3名と、原告4名、原告代理人6名にリモート参加の被告代理人3名で行われました。
 なお、この協議に先立って、原告側は、学者証人3名と人事部職員課長(当時)、原告9名の尋問実施を求めており、被告側は原告の尋問は裁判所の意向に任せると、しながら、学者、職員課長の尋問は不要との趣旨の意見書を提出しでいました。
 また、裁判所からは、事前に7月中の数日が弁論期日候補日としで示され、原告・被告双方の都合について打診がなされていました。
 協議の冒頭、澤藤弁護士が発言を求め、「被告から出た意見書(岡田教授の尋問は不要との主張が中心となっていたもの)は岡田意見書を誤読したもので、あるとは思えないが、裁判所がこの誤った意見に同調することを懸念する。被告代理人が誤読しそいる問題も含めて尋問で改めて明らかにしたいことがあるので、岡田教授に対する十分な尋問の機会をいただきたい」などと述べました。これに対する被告側の反論等は特になく、尋問の実施内容に関する協議に入りました。

 まず野口裁判長から証拠調べの基本方針が示され、日程は7月4日(木)終日、7月18日(木)終日の二日を設定。午前中120分間、午後120分間の計480分の尋問時間を確保したいとし、証人の採用は、学者1名(岡田教授)、原告9名とし、上記2期日で必要な尋問時間を割り振ると提案してきました。
 また、使用法廷は原告側からの希望があった103号法廷(大法廷)を権保しているとの説明もありました。
 この提案に対して、平松弁護士が「再処分の違法性を明らかにするためには敵性証人(職員課長)の尋問は必要」と主張しましたが、裁判長は、裁判所が採用した証人の尋問をひとまず実施するということで進めると主張。平松弁護士は「岡田教授や原告への尋問を行っていく中で必要性が生じてきた場合には再検討してほしい。」また「元職員課長らには求釈明を行うので、その結果も見て改めて尋問の必要性について判断していただきたい」などと述べました。
 一方、被告側の意見は、各証人への反対尋問は実施する。また代理人の都合で、両日ともに午後3時頃までで尋問を終えてほしい、との要望が示されました。
 そこで、裁判所の提示した証人の人数、尋問時間を基準にして実施内容(尋問時間)の調整が行われ以下のような方針が決まりました。

①反対尋問も含めた尋問時間は、岡田証人が60分、原告が各45分(総計480分)を基準として、これを2期日(午前・午後)の日程に落とし込む。
②時程は午前10~12時、午後13~15時の時間帯(前後する場合もあり)を基本として、スケジュール案を原告側が作成し提案する。
③総時間数の枠の中であれば、それぞれの尋問時間の長短を調整することもありとする。
④スケジュールは原告側が4月中に案を提出し、これに基づいて裁判所が決定する。
⑤原告席は15人分用意する。傍聴券の交付は今のところ考えていないが、必要であれば事前に要請する。

 【証人尋問の日程】

 岡田教授および原告本人尋問の順序と時間配分については、前述の①~④に従って、4月30日付で原告側から上申書が提出されています。今のところ裁判所の決定通知はないので、確定してはいませんが、概ね原告側の上申内容に沿ってスケジュールが進行する(とはいえ、午後は休憩時間との関係で13時より少々遅らせた開始時間にする可能性あり)と思われますので、尋問スケジユールの詳細について以下にお知らせいたします。
 当日の尋問は、午前午後に渡って実施される長丁場となります。傍聴席は約100席ありますので、傍聴抽選は行わず、出入りは随時(ただし「入り」は空席があれば…の話になりますが)という形で進めさせていただきます。
 終日でも一部でも結構ですので、ご都合のつく範囲で傍聴支援をよろしくお願いいたします。

○7月4日(木)10時~15時(昼休憩あり)

10時~11時15分    岡田正則早大教授(主尋問50分 反対尋問25分)
11時15分~12時    原告・井上佳子(主尋問30分 反対尋問15分)
13時~14時       原告・鈴木 毅(主尋問40分 反対尋問20分)
14時~15時       原告・田中聡史(主尋問40分 反対尋問20分)

○7月18日(木)10時~15時(昼休憩あり)

10時~10時45分    原告・今田和歌子(主尋問30分 反対尋問15分)
10時45分~11時25分 原告・大能清子(主尋聞25分 反対尋問15分)
11時25分~12時    原告・山口美紀(主尋聞25分 反対尋問15分)
13時~13時40分    原告・川村佐和(主尋聞25分 反対尋問15分)
13時40分~14時15分 原告・秋田 清(主尋聞25分 反対尋問15分)
14時15分~15時    原告・山藤たまき(主尋聞25分 反対尋問15分)


※主尋問は原告代理人による尋問で、反対尋問は被告代理人による尋問です。

『被処分者の会通信 149号』(2024年5月28日)

 


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