パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

◆ 東京「君が代」裁判五次訴訟・第15回口頭弁論(証人尋問2回目)の様子

2024年09月01日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ◆ 原告本人尋問を終えて・・・本人たちの感想
  ~ 18日の原告本人尋問6人

 ①今田和歌子(元東大和高校教員)

 たくさんの方に傍聴に来ていただき、法廷いっぱいの状景に、とてもうれしく、とても勇気づけられました。元同僚や学生時代の友人、地域の人なども思いのほかたくさん来てくださって、心細い気持ちが消え、落ち着いて尋問に臨むことができました。
 訴訟が始まってから、忘れかけていた処分当時の腹立たしいことを思い出さなければならなくて、気分が落ち込むこともありましたが、たくさんの方が応援してくださっていることを実感し、気持ちが晴れました。

 ②大能清子(元葛西南高校定時制教員)

 私は、「君が代」強制に苦しむ生徒と、再任用打切りについて話すことになっていた。担当の山本先生が「フォローします」と言ってくれたので、安心して臨めた。それでも不起立の理由に触れると冷静ではいられず、途中で言葉が出なくなる。裁判が終わっても一生引きずっていくのだなと思う。
 それにしても反対尋問はお粗末だった。「ヨコウ(予行)とは?」と聞き返され、絶句すると同時に平常心に戻った。怒りは健康の元!

 ③山口美紀(武蔵丘高校教員)

 澤藤弁護士からは「職務命令違反の理由が信仰だという原告は、今回はあなただけだから、それについて聞きます」と言われていた。紙のように薄く、藁のように弱い信仰しか持ち合わせていない私が、信仰的な事柄を「説明」するなど、ほとんど偽証ではないかと苦しかった。しかし確かにこの機会を生かせるのは私だけなのだ。
 「日の丸・君が代」の強制はキリスト教の信仰と相容れない。多くの方の祈りによってその一事を証しすることはできたと思う。感謝。

 ④川村佐和(元美原高校教員)

 原告本人尋問は3回目なので、初めは乗り気ではなかった。しかし、4月に時間講師からも排除されるという都教委による新たな攻撃を受けて、俄然やる気が出てきた。8年も前の処分による被害は今もまだ続いていること、再び都立高校の教壇に立っために処分を取り消してほしいということを訴えようという強い気持ちで法廷に立った。
 当日は高校時代の友人を始めとして、元同僚や自由な風の歌合唱団の仲間、そして教え子など多くの方が法廷に集まってくださった。

 ⑤秋田清(元大田桜台高校教員)

 初めての証人尋問だったが、思ったよりは話せたと思う。心ならずも起立してしまった時の苦しさを話している時、こみ上げてくるものがあって言葉に詰まってしまった。PTSDだろうか?十五年以上経っているのに。
 反対尋問で、「起立できない理由となった『内心』とはどんなものか」と問われたのには、「それを聞くか?」と驚いてしまった。「口外できるくらいなら内心ではない」ということが言いたかったのだが、裁判官には伝わっただろうか。

 ⑥山藤たまき(蒲田高校教員)

 原告9人の証人尋問のラストが私でした。当日10:00に宣誓をしてから午後の最後の出番まで緊張しっぱなしで、他の人の尋問も気もそぞろ。どうなることかと思いましたが、白井弁護士にリードしていただいて、なんとか無事終えることができました。傍聴席のたくさんの応援も心強かったです。ありがとうございました。

 

 ◆ 結審に向けて最後のスパート!

 「とにかく裁判官を説得するのだ!」との強い思いをもって弁護団・原告団が取り組んだ今回の尋問では、専門家や当事者でなくては語れない貴重な事実が多く示されたと思いますが、これらを裏付けにして原告側の主張を再構成して、裁判官に対する最後の説得を行うものが「最終準備書面」となります。
 原告・弁護団では既にこの書面の作成作業に取りかかっています。最後の説得に向けて、お気づきの点、ご意見などありましたら、原告団にお寄せください。また、最終弁論(12月16日)は従来の中規模の法廷に戻りますが、引き続き傍聴支援をよろしくお願いいたします。

 ※最終弁論期日 12月16日(月)
  13:30~14:30 631号法廷

『被処分者の会通信 第150号』(2024年8月6日)

 


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