<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」・「千葉高教組」・「新芽ML」の渡部です。
本日(11月23日)、東京の明治大学リバティタワーにて、映画『”私”を生きる』の完成記念シンポジウム≪「”私”を生きる」とはどういう生き方なのか≫が行われました。
この映画は、長年パレスティナ問題のドキュメンタリーなどを作ってきた土井敏邦さんが、監督・撮影・編集して出来上がった作品です。映画のチラシには次のようなことが書いてあります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
東京都の教育現場で、急激に”右傾化”が進んでいる。
卒業式・入学式で「日の丸・君が代」が強制され、教師たちの言論は、厳しく統制されてきた。
その「教育の統制」の巨大な流れに独り毅然と抗い、”教育現場での自由と民主主義”を守るため、弾圧と闘いながら、”私”を貫く教師たちがいる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
また、土井敏邦さんはチラシで次のように述べています。
「これは『教育』問題や『日の丸・君が代』問題を論じるドキュメンタリーではない。
日本社会の”右傾化””戦前への回帰”に抵抗し、”自分が自分であり続けるために凛として闘う、3人の教師たちの”生き様”の記録である。」
この映画には次の3人が出演します。
・根津公子さん
(「君が代」不起立を続け、3年にわたり「6ヶ月の停職」処分を受けてきた)
・佐藤美和子さん
(キリスト者として、天皇制につながる「君が代」伴奏を拒否し、何度も理不尽な異動を強いられてきた)
・土肥信雄さん
(都教育委員会による学校現場への言論統制に、現職の校長として初めて公に異議を唱えた)
上映後、3人の方の感想が語られましたが、長くなりますので、私が一番印象に残ったことばを紹介します。
佐藤さんは、(本日はビデオでの参加でしたが)
「この映画を観ると苦しかった当時(入院もし自殺も考えた)のことが思い出されて、客観的にみることができなかった」。
根津さんは、
「大変な弾圧やバッシングにあうと、自分に向き合うことになる。そうすると自ずと答えが出てくる」。
土肥さんは、
「権力はあらゆる手段を使って弾圧する。裁判でもウソをつく」、
「不当なことに対して最初は我慢しても、限界が来たときには爆発する」。
シンポジウムでは、まず次の二人が映画を観ての感想を語りました。
・永井愛さん(劇作家)
2008年7月、新国立劇場演劇部門の次期芸術監督の選出をめぐって同劇場運営財団に異議を唱えた。
2010年、その体験を元に演劇「かたりの椅子」を発表。
権力と圧力と甘言に”転向”していく周囲の中で、報復を覚悟で敢て独り”自分を貫く”生き方を問うた。
・永田浩三さん(元NHKプロデューサー)
プロデューサーとして「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」の番組制作で活躍した。2001年1月、「従軍慰安婦問題」を扱った「ETV2001」のプロデューサーとして「改変事件」を体験。
その後、内実を裁判で証言した。2010年7月には、その体験を記録した『NHK、鉄の沈黙はだれのために』を出版した。
永井さんは、
「自分は好き、嫌いで生きてきた。しかし今回『かたりの椅子』を書く中で、integrity(誠実・高潔:自分自身との一貫性)、それは『節』ともいえる、が問われた。それがないと、バレなければいいという生き方にもなる。しかし、一人きりになったとき『あなたはどう』ということだ」。
永田さんは、
「教育現場で声を上げている人に身をつまされる。番組作成では『本当のことを言って下さい』、とお願いする。真実を追求することが求められる。だから、高裁の場では本当のことを言わなければならないと思った。従軍慰安婦問題でもそうだが、私たちは天皇制・日の丸・君が代問題を避けることはできない。」
その後「生き方」をめぐり話が続きましたが、略します。
ところで、根津さんは映画の感想の最初に次のようなことを述べていました。
「みなさんがどう見てくれたかが気になる。自分と切り離して考えてしまうのではないか」。
すると会場から、
「そんなことはない!」、と大きな声が上がりました。
この反応にも表れていますが、今回の映画上映・シンポジウムは、今まさに右傾化する日本社会の中で、”私たちはどう生きるか”ということを多くの参加者が問われる、深い内容のものになったと思います。
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『これでええんか橋下「教育改革」 あかんやろ!
新勤評を許さない12・19全国集会』
日時 2010年12月19日(日)
11時30分開場 12時00分 プレ企画開始
13時00分 オープニング企画 13時30分 開会
「浪花の歌う巨人」趙博さん
パネルディスカッション 「教員評価は子どもから教育への権利を奪う」
・教育研究者(中田康彦さん・一橋大学)
・弁護士(冠木克彦さん)
・元東京都立高校校長(土肥信雄さん)
・大阪府立高校卒業生
・大阪の子どもの保護者
・現職教員(新勤評反対訴訟団原告)
全国各地(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄および海外・韓国など各地に要請中)からの発言
行動の呼びかけと集会アピール
16時45分 デモ・パレード
場所 大阪市中之島中央公会堂・大ホール(1200人規模)
地下鉄 淀屋橋または北浜駅下車
http://osaka-chuokokaido.jp/access/index.html
協力券 1000円(学生、無職の方は無料)
主催 12・19全国集会実行委員会
連絡先: 新勤評反対訴訟団
〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目3-3星光ビル1階
電話/FAX 06-6311-1250
URL:http://www7b.biglobe.ne.jp/.kinpyo-saiban/
Eメール:shinkinpyouhantai@trad.ocn.ne.jp
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://kenken.cscblog.jp/
「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://homepage3.nifty.com/hinokimi/
本日(11月23日)、東京の明治大学リバティタワーにて、映画『”私”を生きる』の完成記念シンポジウム≪「”私”を生きる」とはどういう生き方なのか≫が行われました。
この映画は、長年パレスティナ問題のドキュメンタリーなどを作ってきた土井敏邦さんが、監督・撮影・編集して出来上がった作品です。映画のチラシには次のようなことが書いてあります。
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東京都の教育現場で、急激に”右傾化”が進んでいる。
卒業式・入学式で「日の丸・君が代」が強制され、教師たちの言論は、厳しく統制されてきた。
その「教育の統制」の巨大な流れに独り毅然と抗い、”教育現場での自由と民主主義”を守るため、弾圧と闘いながら、”私”を貫く教師たちがいる。
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また、土井敏邦さんはチラシで次のように述べています。
「これは『教育』問題や『日の丸・君が代』問題を論じるドキュメンタリーではない。
日本社会の”右傾化””戦前への回帰”に抵抗し、”自分が自分であり続けるために凛として闘う、3人の教師たちの”生き様”の記録である。」
この映画には次の3人が出演します。
・根津公子さん
(「君が代」不起立を続け、3年にわたり「6ヶ月の停職」処分を受けてきた)
・佐藤美和子さん
(キリスト者として、天皇制につながる「君が代」伴奏を拒否し、何度も理不尽な異動を強いられてきた)
・土肥信雄さん
(都教育委員会による学校現場への言論統制に、現職の校長として初めて公に異議を唱えた)
上映後、3人の方の感想が語られましたが、長くなりますので、私が一番印象に残ったことばを紹介します。
佐藤さんは、(本日はビデオでの参加でしたが)
「この映画を観ると苦しかった当時(入院もし自殺も考えた)のことが思い出されて、客観的にみることができなかった」。
根津さんは、
「大変な弾圧やバッシングにあうと、自分に向き合うことになる。そうすると自ずと答えが出てくる」。
土肥さんは、
「権力はあらゆる手段を使って弾圧する。裁判でもウソをつく」、
「不当なことに対して最初は我慢しても、限界が来たときには爆発する」。
シンポジウムでは、まず次の二人が映画を観ての感想を語りました。
・永井愛さん(劇作家)
2008年7月、新国立劇場演劇部門の次期芸術監督の選出をめぐって同劇場運営財団に異議を唱えた。
2010年、その体験を元に演劇「かたりの椅子」を発表。
権力と圧力と甘言に”転向”していく周囲の中で、報復を覚悟で敢て独り”自分を貫く”生き方を問うた。
・永田浩三さん(元NHKプロデューサー)
プロデューサーとして「NHKスペシャル」「クローズアップ現代」の番組制作で活躍した。2001年1月、「従軍慰安婦問題」を扱った「ETV2001」のプロデューサーとして「改変事件」を体験。
その後、内実を裁判で証言した。2010年7月には、その体験を記録した『NHK、鉄の沈黙はだれのために』を出版した。
永井さんは、
「自分は好き、嫌いで生きてきた。しかし今回『かたりの椅子』を書く中で、integrity(誠実・高潔:自分自身との一貫性)、それは『節』ともいえる、が問われた。それがないと、バレなければいいという生き方にもなる。しかし、一人きりになったとき『あなたはどう』ということだ」。
永田さんは、
「教育現場で声を上げている人に身をつまされる。番組作成では『本当のことを言って下さい』、とお願いする。真実を追求することが求められる。だから、高裁の場では本当のことを言わなければならないと思った。従軍慰安婦問題でもそうだが、私たちは天皇制・日の丸・君が代問題を避けることはできない。」
その後「生き方」をめぐり話が続きましたが、略します。
ところで、根津さんは映画の感想の最初に次のようなことを述べていました。
「みなさんがどう見てくれたかが気になる。自分と切り離して考えてしまうのではないか」。
すると会場から、
「そんなことはない!」、と大きな声が上がりました。
この反応にも表れていますが、今回の映画上映・シンポジウムは、今まさに右傾化する日本社会の中で、”私たちはどう生きるか”ということを多くの参加者が問われる、深い内容のものになったと思います。
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『これでええんか橋下「教育改革」 あかんやろ!
新勤評を許さない12・19全国集会』
日時 2010年12月19日(日)
11時30分開場 12時00分 プレ企画開始
13時00分 オープニング企画 13時30分 開会
「浪花の歌う巨人」趙博さん
パネルディスカッション 「教員評価は子どもから教育への権利を奪う」
・教育研究者(中田康彦さん・一橋大学)
・弁護士(冠木克彦さん)
・元東京都立高校校長(土肥信雄さん)
・大阪府立高校卒業生
・大阪の子どもの保護者
・現職教員(新勤評反対訴訟団原告)
全国各地(北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄および海外・韓国など各地に要請中)からの発言
行動の呼びかけと集会アピール
16時45分 デモ・パレード
場所 大阪市中之島中央公会堂・大ホール(1200人規模)
地下鉄 淀屋橋または北浜駅下車
http://osaka-chuokokaido.jp/access/index.html
協力券 1000円(学生、無職の方は無料)
主催 12・19全国集会実行委員会
連絡先: 新勤評反対訴訟団
〒530-0047
大阪市北区西天満4丁目3-3星光ビル1階
電話/FAX 06-6311-1250
URL:http://www7b.biglobe.ne.jp/.kinpyo-saiban/
Eメール:shinkinpyouhantai@trad.ocn.ne.jp
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「千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
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