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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

無法者達の珍問答、その4

2004年12月28日 | 増田の部屋
○古賀委員 都教委として、児童、生徒の内心の自由を侵すものではないという答弁がありましたので、敷術して、いろいろな意見を述べたいと思いますけど、きょうはこれで終わりにしておきます。納得のできる答弁でした。
 それから、養護学校の卒業式のことを確認しておきたいと思います。ことしの養護学校の卒業式において、壇上での卒業証書の授与というものが実施されました。非常に立派な式だったというふうに私も思いました。昨年度の卒業式、今年度の入学式があったわけですけれども、今年度は、来年三月になれば、卒業式が行われるわけで,同じようにきちんと壇上での卒業証書の授与というものを実施してもらいたいというふうに思っております。いろいろな横やりがまた入るのかもわかりませんけれども、都教委の方針を確認しておきたいと思います。
○近藤指導部長 
卒業式は、子どもたちの希望に満ちた姿や立派に成長した姿を式に参列した出席者のすべてが卒業生とともに喜び合う場でございます。したがいまして、障害のある児童、生徒も、障害のない児童、生徒同様に、希望と自信に満ちあふれた晴れがましい姿を多くの人に見てもらうためにも、卒業証書を舞台壇上で授与することが大切であると考えております。今後とも、盲・ろう・養護学校の卒業式におきまして、学習指導要領や通達に基づいて卒業証書の授与が適切に行われるよう指導してまいります。
○古賀委員 
私は、七生養護学校と八王子東養護学校の卒業式に出ました。文教委員会でも会議録を見ていましたら、障害を持つ子どもたちを壇上に上げるのは、共産党の都議の人ですけれども、拷問だという言葉が目に入ってきて、びっくりしたんですね。
 この壇上での卒業証書の授与を実施するという方針が示されてから、国旗・国歌の実施に反対する勢力からなぜ障害を持っている子どもたちを無理やり壇上に上げるんだとか、いろいろ理由を挙げて、子どもを盾にして、新たな試み、また、卒業式、入学式を正常化しようという試みに対する妨害があったわけですので、大変関心を持って、私は卒業式に行ってまいりました。それは完全な杷憂に終わったんですね。非常に立派な卒業式でした。校長を初め教職員、保護者、地域の皆さんもー体となって、立派な卒業式ができたというふうに、堂々と皆さんにそういう卒業式だったということをご報告できます。
 卒業の日を迎えた児童、生徒にどのような形でお祝いの気持ちを我々は伝えたらいいかということなんですよ。大事なものは目に見えないという言葉があるんですね。見ることができない。そういう我々のお祝いの気持ちを、また、教職員の皆さんや父兄も含めて、どう伝えるかという、それは非常に難しいことなんです。しかし、今回、初めての試みでありましたけれども、教職員が協力してスロープをつくって、それを使って、壇上に上がっていく。その光景は非常に印象に残りました。学び、自分が育った養護学校、母校ですね。そして、学年を巣立っていく姿に大変感動いたしましたし、これはよかったというふうに思います。
 ですから、反対する人はいろいろなことをいうんですよ。口が達者ですから、実施する皆さんも、校長たちも大変だと思いますけれども、私は、二つの養護学校の卒業式を見て、自信を持って成功したというふうに思っておりますので、ことしもぜひ校長もちやんと指導して、都教委の通知がそのまま今年度も生かされるように、努力をお願いしておきます。長くなります。恐縮です。
 次に、教研集会のことを聞いておきます。
これは本会議でも指摘をしたんですが、都教組や東京教組などが、相変わらず平日の昼間に教研集会を行っているんですね。先生は忙しくて、∴過労死するほど大変だと。こんなにつらい仕事はないと先ほど力説しておられるご質問がありましたけれども、こういう労働組合の運動を勤務時間中に相変わらずやっているんですね。
 前は、ながら条例のころは、ちやんと届け出をして、職免をもらっていましたから、何があるかよくわかったんですけれども、ながら条例を改正して、職場の秩序は正常化されましたけれども、されつつありますけれども、年休をとって、文教委員会で教育問題をやるとなると、動員がかかったなんていって、よく来る人がいるんですけど、平日も年休をとってくるわけです。こういう年休をとって参加しているということそれ自体は法的には問えないというふうに思いますけれども、組合活動である会合が平日の昼間に設定されているということは問題です。
 具体的にお話ししておいた方がいいと思いますので…‥。三鷹も、先般、イラクの自衛隊派兵ビラの折り込みのときにも問題になりました。三鷹という機関紙、都教組北多摩東支部三鷹地区協議会、ことし九月二十一日、第八号。十月二十日水曜日午後四時から秋の教研の取り組みについて会議をやるということ、堂々とこういう文書をつくって出しています。
 それから、三鷹地区協で、同じく十月五日火曜日、支部委員会を支部会館で行う。都人事委員会勧告要請書、人事異動、全教職員署名を持ってきなさいという会合が午後四時半から設定されています。まだあるんですね。都教組八王子支部、秋の教研集会十月二十日水曜日午後三時から。八王子教組も負けていませんね。旧社会党系。さっきのは共産党系です。これは、教育基本法改悪が目指すもの、戦争か平和か、差別か平等か十月二十日。十月二十日は集中して先生が学校からいなくなっていると思います。午後二時四十五分から。東浅川保健福祉センターでやる。教研集会にすべての職場から参加しよう、こう見出しが出ています。
 これは、幾ら年休をとるにしても、許されないことだというふうに思うんですね。教育委員会は、こういう実態をどう把握して、今後改善しようとしているのか。しっかりとした方針を示しておいてもらいたいんです。いかがですか。
○江連人事部長 
教研集会につきましては、研修による参加の取り扱いを認めないこととしておりまして、仮に勤務時間中に参加するとなれば、年次休暇を取得して参加することになります。しかし、申すまでもなく、学校は児童、生徒の教育を行う場であり、教員が職場を離れることは必要最小限でなければならないというふうに考えております。ご指摘のように、教研集会は職員団体活動であり、これが勤務時間中に設定されることによりまして、授業や児童、生徒の指導に影響が及ぶことがあってはならないというふうに考えております。
 東京都教育委員会としましては、これまでも教研集会の開催状況などについて情報収集に努めておりまして、こうした事例が判明する都度、当該教育委員会を通じて注意を喚起したところでございますが、今後も引き続きお話のような事態を避けるよう指導に努めてまいります。
○古賀委員 
指導に努めるのは皆さんのお仕事ですから、しっかりその職務をやってもらいたいというふうに思います。こういう脱法的な行為を見逃すというのが、いろいろなことを広げていくんですね。傷口を。休む間もなく大変だと。肉体的に、クモ膜下で倒れるほど。組合活動もこうやって昼間から勤務時間中にやらなきやいけない。それは先生も大変ですよ。動員されたら行かなきや何かいわれるんじやないかということもあると思いますので、そういう勤務実態を正常化することが教師のむだな負担を省くことにもなるわけですので、しっかり改善に努めてもらいたいというふうに思います。
最後で、時間を守りますので。
 教育基本法の改正のビラがまた折り込まれようとしているんです。これは私、議会で前にやりましたけれども、自衛隊のイラク派兵、私たちは反対ですという、武蔵野市、三鷹市公立小中学校教職員有志ということで、実名を入れて、チラシが配られて、これは好ましくないということで、都教委は通知まで出しました。我々も都教委に改善を求めて、厳正な対応を行いなさいということで、申し入れも行っているところです。
 つまり、一般の地方公務員-一政治活動はもちろん認められていますよ。しかし、公務員だという立場で政治的中立性を強く求められている人たちが、名前を出してチラシを折り込む。これは赤旗にも折り込まれたんですけど、一般紙にもですね。好ましくないということで、都教委はそれなりの対応はしました。
 ところが、同じようなことをまた今度は教育基本法でやろうとしているわけです。これは先ほど申しましたように、都教組も、東京教組も、どのビラ、チラシを見ても、教育基本法、必死なんですね。改悪を阻止しようということで、しやかりきになっています。
 教育基本法というのは、皆さんもよくご存じのことなんですけれども、大東亜戦争が終わって、昭和二十一年三月にアメリカの教育使節団が来て、一カ月ぐらい日本の教育制度を視察したんですね。教育の専門家だったんですけれども、日本の歴史とか、日本の伝統的な教育、つまり、藩の学校とか、寺子屋の制度がどうなっていたかとか、明治維新後、日本は義務教育制を引いて、小学校をつくって、-教育に相努めた。そういう教育の歴史や知識が全くない連中が一カ月ぐらい日本に滞在して教育基本法のもとをつくって、それが今の教育基本法に実際なっているわけですよ。
 だから、日本という国のことを共同体として理解し、それを受けとめて、また、世界の中の日本の一つの国を構成する国民としてどういう使命を自分は果たしていくかという、自分の国、祖国との距離とか、それから、どのような人間を目指していけばいいのかとか、そういう国の歴史や文化に根ざした人物をづくっていこうという教育のしんになる部分が全く欠落しているわけです。だから、ここで今改正論議がこれだけ行われるようになって、先般の都議会でもそういう意見書が都議会でも上げられたわけです。
 ところが、これがまた、時代についていけない人たちが相変わらずいるわけです。これも都教組の南多摩支部日野地区協議会、日野地区ニュースには、十月中旬に教育基本法の改悪ノーのチラシを三大新聞に折り込む。賛同者は氏名を早目に支部地区協に連絡してくださいと呼びかけています。まだ入ってないようなんです。十月中旬と書いてあるので、私は、新聞の広告は全部丹念にここのところずっと見ているんですけれども、まだ入れてないようですね。日本でこういう憲法、教育基本法の改悪ノーというアピールチラシ案ということで、私たちは、日野、多摩、稲城の教職員です。名前をずらっとここに入れるということで、イラク・ビラと同じようなものを、今つくろうという企みが進行しております。
 その呼びかけ人を見ますと、共産党の日野の市議会議員とか、毎度おなじみの人たちが、私が名前のわかる人たちも大分並んでいるんです。これは、先ほど申しましたように、教員が政治的中立性を疑われるような行為を行うというのは、イラクの自衛隊派兵ビラ反対と同じように、問題があるというふうに思いますし、現に賛同者を募っているわけですね。しかも、これを一学校と教育委員会と結ぶ公文書を運ぶシステムがありますね。校間便。校間便を使って、どうもやっているような様子がうかがえるんです。これは公文書をやりとりするものですから、組合文書を運ぶために校間便があるのではない。各学校に配布するのも、校間便が使われている疑いがある。組合活動への税金投入、便宜供与になってしまうわけですから、こういうことも含めて、今行われようとしているビラの件、教育基本法改正反対ビラ、都教委としても毅然とした姿勢を示すべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。


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