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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

明けない夜はない(102)<大政翼賛状況と草莽崛起と奇兵隊>

2022年01月28日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 一昨日(1月23日)に行われた沖縄・▲ 名護市の市長選で、現職の渡具地(とぐち)武豊氏が野党(立憲・共産・れいわ・社民・沖縄社会大衆)共闘の岸本洋平氏を19,524票対14,439票で破り、当選しました。
 渡具地氏は選挙戦中、基地建設については触れず、「米軍再編交付金」を財源にした、学校給食・保育料・子どもの医療費などの無償化を実績としてアピールしました。
 投票率は過去最低の68.32%でした。

 ここに見られるのは、沖縄では繰り返し辺野古基地建設に反対してきたにも拘わらず、自公政権はそれを全く無視し、建設を強行、他方で、賛成すれば幾らでも金をばらまくというやり方で、沖縄や名護市の人々に、「反対しても無理」という気持ちを持たせるようにした、という事だと思います。
 民主主義を全く無視し、金で沖縄を締め付け、金で沖縄の人々の心を買収したという事でしょう。
 ここには、民主も自由も人権もありません。
 (ちなみに、日本は、天皇制をいまなお残存し、天皇主権の歌「君が代」を国歌にし、従わない教員は処分するという非民主的な国です)
 ところで、今回の名護市長選では、「オール沖縄」の力が十分発揮されませんでした。
 昨年10月の衆議院選挙以来、野党の中でも様々な動きがあり、特に共産党への攻撃が激しくなり、野党の足並みが揃わなくなりました。
 そうしてそれは立憲民主党内にも影響し、最近発表された衆院選の総括では、共産党の連携したことが敗北の原因のようなことまで述べられています。
 私は、こうした立民の姿勢について、<明けない夜はない(90)2021年11月25日>で、次のように書きました。
 「行きつくところ、『市民と野党の共闘』を否定することにつながるだろう。・・・立憲民主党も右寄りになるか、場合によっては分裂か解党になるかもしれない。」「行きつくところ立憲民主党は、現代版『大政翼賛会』に飲み込まれるようなことになるだろう。」
 残念ながら、事態はそのように進行しているようです。

 国会が「大政翼賛状況」になると、残された「市民」たちはどうなるのでしょうか。もはや議員たちには期待できなくなるのでしょうか。
 戦前のように国会には山本宣治のような議員は一握りしかいなくなるのでしょうか。
 しかし、そうなれば日本の未来は再びお先真っ暗になるでしょう。
 なんとか打開の道はないのでしょうか。

 幕末、世の中が行き詰まり、武士の力だけではどうにもならなった時、長州藩の吉田松陰は、「草莽崛起」(そうもうくっき。「在野の人よ、立ち上がれ」)ということを述べました。
 その弟子の高杉晋作は、武士が主の「正兵」に対し、武士以外の庶民も同等に参加できる「奇兵隊」を組織しました。
 その「奇兵隊」は第二次長州征伐を打ち破り、倒幕の先導的役割を果たすことになりました。
 (その討幕を止めようとし、幕末の志士たちを弾圧したのが「新選組」です)

 いま私たちに求められているのは、置き去りにされようとしている「市民」(或いは勤労人民)たちが自ら立ち上がり、現代版「奇兵隊」を組織し、行き詰まった日本社会を打破することではないでしょうか。
 私たちが立ち上がれば、きっと苦しんでいる若者たちも私たちの隊列に入ってくるのではないでしょうか。
 ちなみに、高杉晋作は次のような漢詩を作っています。
  風流兼節義(風流と節義と)
  兼得即英豪(兼ね得るは即ち英豪(英雄豪傑))
  今日描花手(今日花を描くの手)
  何時提快刀(いつの時か快刀を提(さ)げん)

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 (お知らせ)
 〇 都教委包囲首都圏ネットワーク
 ★ 「2022年2・6総決起集会」
   ~改憲情勢下での教育の国家支配と闘おう!~

   講演:高嶋伸欣さん(琉球大学教授・横浜教科書裁判原告・五輪読本裁判原告)
   防衛省が8月に発行した『はじめての防衛白書』の批判もされています。
   演題:戦争へ向かう時代と教育現場での闘い
   他に、現場からの報告もあります。
   2022年2月6日(日)13:15開場 13:30開始
   東京しごとセンター・地下講堂

   (資料代:500円)

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  【僕、国歌歌わないもん】(石原慎太郎)
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