Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

ふくふく

2007-03-16 21:25:09 | インポート
このところ、朝の散歩が日課となりつつあります。お店がオープンしたら、早起きをしなくちゃならないし、体力作りもしておいたほうが良いだろうと思って始めたのだけれど、予想以上に楽しい!
道端に咲いている菜の花だとか、ひんやりした朝の空気だとか、竹やぶが風に吹かれてサワサワと音をたてる様子だとか、毎日色々なものに出くわします。母と一緒のときはお喋りをしながら、一人のときはウォークマン(iPodじゃなくてね。)を聞きながら、周りのものを眺めながらとにかく歩く。
イチゴやお花を育てているビニールハウスとか、田んぼの土手に立っている霜柱。ずかずかと人の中に入って来るくせに、やたら排他的な性質。何もかもが昔はかっこ悪く、どん臭く見えて嫌いだった。だけど、結局はそれが私のルーツだ。
何もかもが手に入ると思っていた、ふてぶてしい子供の目にはこの町がとてもちっぽけに写ったのだろう。本当はここにだって、素晴らしいものが沢山あるし、ここにあるものこそ平凡ではないものなのに。
昨日よりも青々としている木々の葉っぱを見ていると、すごく「護られている」という印象を受ける。少々のことでガタガタ言っていてはいけないな、と思う。
回り道になってしまったかも知れないけれど、この町のことが好きになれて、この町でお店をやれることになって良かった。感謝したい、と思う。
まあ風向きによっては、こうしてる間もどこかの畑から「肥やし」の匂いが漂ってきたりもするけどな。



草むしり。

2007-03-15 21:45:53 | インポート
草ぼうぼうになっているお庭の草を抜いてきました
多分、温かくなってきちゃうと草がどんどん元気になるので、可哀相だけど今のうちに抜いておきましょう、ということで。
けれど、何年もかかって繁殖した草達の強さは半端じゃないです。石畳になってるところの隙間なんかに、想像を絶する太さの根っこをもったタンポポが咲いてたりするそんなのにイチイチひるんでいては何日あっても終わらないので、母お勧めの「草取り鎌」を振りかざして、せっせと草を掘り起こしてはかごに放り込む。結構はまると面白いです、成果がしっかり目に見えるし。
疲れると水筒のお茶で一休みして、結局夕方まで掃除してました。

夜は漬物の試作。Peace!!ではカレーに、塩分を控えたピクルス類をたっぷりつけようと思っているんです。常々ランチに付いてくる、子供だましのようなサラダには文句が言いたかったんですよ、ワタクシは!!(エラそーですみません)だから、サラダのようにたくさん食べられて、しかも美味しいお漬物を色々作ってみてます。(きゅうりの昆布風味の漬物。でも薄すぎた)

今日は久々に、体だけがしっかりと疲れた感じ!うーん気持ちいい。




夢はふくらむけど・・・

2007-03-14 21:50:51 | インポート
Peace!!は、最初に書いたとおり、ほとんど建物には手をいれないで始めようと思っています。少なからず愛着のある建物だし、お借りするものだし、それに何より「なるべくなら元手をかけずにはじめたい」からです。何しろ一人ですからねー、万が一大損したときに、食べていけないと困るし。

それでも、どうしても必要なものも結構あるし、どうしてもこれだけは入れたいっていうものもある。
まずはオーブン、冷蔵庫なんかの厨房設備。少しだけど工事費用もかかる。
家具については、ちょっと贅沢に工房にお願いすることになってるんですもちろんオーダーだし、私の中で予算はもう決まってるんだけど、「参考に」ともらったカタログを見てると物欲はとどまる事を知らず。財布がしぼみます
けれど、絶対に!!運転資金を残しておかなくては
ああー、やっぱり年末ジャンボ(去年初めて買った)が当たってくれてればなあ。

写真は、はちみつ&ココナッツのクッキー。



名刺がほしーの☆

2007-03-13 21:15:46 | インポート
ホント、困るんですよ、名刺がないと。
今までだって、店のショップカードは持っていても、名刺なんて一度も持ったことはありませんでしたが、セキュリティー関係の方や、工務店の方とお会いするときにメモ用紙じゃねェ
この間は父も同席していたので、父が名刺を渡しましたけど、そういえば父さんってこの31日で退職じゃん。いつまでも人に頼ってちゃイカン、と思い無地の名刺を買いに美濃市へ行ってきました。

美濃市は、全国的にも有名な「美濃和紙」の産地で、「うだつのあがらない」の語源である「うだつ」を日本一残す町並みとしても知られています。     美濃市観光協会のチラシより

実は、凄く近いところに住んでいながら、殆ど歩いたことがなかった「うだつ」の町京都や鎌倉のような華やかさも広さも無いけれど、風情があって良かったです。もし、県外からいらっしゃる方にはお勧めしたいスポットPeace!!からモチ(死語)近いですよー。

名刺は、観光協会がやってるお店で、無事購入してきました。500枚入り600yen、可愛い和紙ケース付きは安いのでしょうか?名刺初心者には一向にわかりません。プリントは900yenだって。
まあ、手書きで追いつかないほど必要になったらお願いすることにしましょう。
まずは、可愛く美しい名刺のデザインを考えます




にんじんケーキ

2007-03-12 22:10:55 | インポート

今日は、工務店の方が建物に入っているのと、朝ちょっと熱っぽかった事もあって家で過ごしました。
お昼まで寝転がって本を読んで、ご飯を食べてからケーキの試作「にんじんケーキ」です。  
これまで何度作っても納得いかなかったけど、今日は「ちょっといいかも」と自信がもてましたいつも試食しながら不機嫌だと、家族に「もうにんじん無しでええやん!」と言われていたけれど、このお菓子はどうしてもレパートリーから外したくないのです。
というのも、吉本ばなな(いまは、よしもとばなな)さんの「キッチン」(満月)に私がすごく影響をうけているから。

     でもあの至福の夏の、あの台所で。
     私はヤケドも切り傷も少しもこわくなかったし、徹夜もつらくなかった。毎日、明日が来てまた
    チャレンジできるのが楽しみでぞくぞくした。手順を暗記するほど作ったキャロットケーキには
    私の魂のかけらが入ってしまったし、スーパーで見つけた真っ赤なトマトを私は命がけで
    好きだった。
     私はそうして楽しいことを知ってしまい、もう戻れない。

この文章を何度読んだことか!(文庫だと、82pです。ちなみに)「キッチン」を初めて手に取ったのは中学3年の時。だけど私がこんなに、心の師と仰ぐほどに(!!!)よしもとばななを読みだしたのは大学で進路を考えていたころからです。
ものすごい不況で、もちろん就職難で、やたらと「自己分析」というのをやらされていました。
自分の性格や、好きなこと、他人の評価、そういうのを突き詰めたとき、私はどうやら一般的な会社に入りたくないのだなあ、と思い至ったのでした。
私が、本を読むこと意外で凄く好きなことといえば、料理しかなくて。文学を研究しても誰も喜ばないけれど、(スミマセンK田先生)食べるという行為は誰もが毎日することだし、美味しいものを食べたくない人なんていませんよね?
そんな時に、たまたま「キッチン」を読み返して、すっかり衝撃を受けてしまったのです。ああ、私もこう生きたい!と。安心よりも情熱だろう!(すげーな)と。

今、これを書いていて最近の私はイカンぞ、と思ったので、初心に帰るために「キッチン」をこれから読
んで寝ることにします。
なぜそんなに「にんじんケーキ」にこだわるのか?という話でした。