Peace!!のブログ

岐阜県富加町の古い家で、小さな店をしていました。暮らしや、ご飯について、政治について思うことなど。

ふくふく

2007-03-16 21:25:09 | インポート
このところ、朝の散歩が日課となりつつあります。お店がオープンしたら、早起きをしなくちゃならないし、体力作りもしておいたほうが良いだろうと思って始めたのだけれど、予想以上に楽しい!
道端に咲いている菜の花だとか、ひんやりした朝の空気だとか、竹やぶが風に吹かれてサワサワと音をたてる様子だとか、毎日色々なものに出くわします。母と一緒のときはお喋りをしながら、一人のときはウォークマン(iPodじゃなくてね。)を聞きながら、周りのものを眺めながらとにかく歩く。
イチゴやお花を育てているビニールハウスとか、田んぼの土手に立っている霜柱。ずかずかと人の中に入って来るくせに、やたら排他的な性質。何もかもが昔はかっこ悪く、どん臭く見えて嫌いだった。だけど、結局はそれが私のルーツだ。
何もかもが手に入ると思っていた、ふてぶてしい子供の目にはこの町がとてもちっぽけに写ったのだろう。本当はここにだって、素晴らしいものが沢山あるし、ここにあるものこそ平凡ではないものなのに。
昨日よりも青々としている木々の葉っぱを見ていると、すごく「護られている」という印象を受ける。少々のことでガタガタ言っていてはいけないな、と思う。
回り道になってしまったかも知れないけれど、この町のことが好きになれて、この町でお店をやれることになって良かった。感謝したい、と思う。
まあ風向きによっては、こうしてる間もどこかの畑から「肥やし」の匂いが漂ってきたりもするけどな。