ソバの花はなぜダラダラと咲くの?作物の優等生「イネ」にも勝る特性 (俣野 敏子 2022/08/24 06:00)
じつは縄文時代(!?)にまでさかのぼるという代表的な日本料理、蕎麦(ソバ)。健康食としても大人気で、日本が誇る伝統食の1つだ。しかし、意外にもその文化的、歴史的側面はあまり知られていない。なんとソバ文化は日本だけのものではなかったのだ……。植物であり、作物でもあるソバの魅力を、世界各地の食文化、日本における歴史、そして健康食としてのパワーを通して語った1冊『そば学大全』より、ソバ研究に情熱を傾けた一人の研究者の想い、そしてソバの魅力に迫る!水稲からの転作需要が急増し、足りなくなった種を製粉用に輸入した中国の種で代替するが、そのことによって在来種との交配がソバに起こってしまう。人間からすると困った事態だ。しかし、ソバからみると納得の理由があった。そこには迷走する当時の農政やそれに振り回される生産者の様子が垣間見えてくるのだった……。
(※本稿は俣野敏子『そば学大全』を一部再編集の上、紹介しています)
補助金目当ての転作
日本の米の備蓄が過剰になり始めたのは1965年(昭和四十年)頃からで、1970年に水稲の生産調整が始まると、ソバは特定転作作物としての指定を受け、補助金を受けることになった。それまで栽培面積の減り続けてきたソバが、急激な増加を余儀なくされたために、播種するにも種子がない状況がしばらく続いた。
それまでに私が訪ね歩いた山里の老人たちは、「とにかく種を残すだけでも」と作り続けてきたから、その土地に適した種は確保していたが、一方で、補助金目当てのソバ畑はソバなら何でもよいからと、とにかく播いていたらしい。転作面積の調査は、生育のごく早い時期にあるので、あとはすき込めばどんな品種でもソバでさえあればよいと。
しかし、実のつくまでおいておく場合も多く、所々で赤い花が見られるといわれるようになった。どうも製粉用に輸入した中国の種を播いていたらしかった。
それぞれの地域の環境条件に適応したものとして大切に保存されてきた在来品種が、ただでさえ残り少なくなってきている上に、まるでちがうところから持ち込まれた遺伝的素質を持つものと交雑してしまうのだから、多収穫なんて思いもよらない話である。
格安の輸入ソバと比較すると
どんな場所にどのような性質の在来品種が残されているのかを研究してきた私にも、なすすべがなかった。急に日の目を見始めたこの頃がソバの受難の時期だったのかもしれない。
明治以降急速に減少してきたソバの栽培面積は、1970年頃、つまり私が研究を始めた頃はまさに風前のともしびだった。水田転作で一度増加し始めたが、1975、1976年に最低となり、転作田でも増えなかった。ソバどころといわれてきた信州で、当時の転作田のソバ栽培が少ないのを見て私は何やらほっとしたものである。
その後、需要は急増し、それにともなって輸入量は増加の一途をたどっている。生産調整が開始された1970年から二十数年の間に、種が不足していた頃に交雑したものは、それぞれ地に適応したものが残されて、ましになってきているのかもしれない。
しかし、日本のソバの栽培面積はほとんど増加していない。単位面積あたりの収穫量は横ばいか、むしろ低下している。努力をしてみても、格安の輸入ソバに比較してはとてもまともな収益の上がる作物とは考えられないからだろう。
ふぞろいな成育
ソバ畑が満開になったといっても、1つの個体を見ると、しっかり咲いている花もあれば明日にも咲きそうな白いつぼみもあるし、さらにまだまだ硬くて緑のつぼみもある。
もっとよく見ると、これから葉の出る枝もある。それらはさらに遅れてつぼみがつき、開花する。開花してから数日たつと、受精した実は茶色く色づいてきて、数日で黒い実になるが、他の花がまだこれからたくさん咲こうとしている時に落ちてしまう。
イネのように茎の先端に花(穂)がつく場合には、葉が全部出終ってから花が咲く。イネ科では茎の頂端の芽が葉芽から花芽に変ってからいっせいに花が咲く。
ソバは、ほかの花が咲いていたり、まだつぼみのままだったりするのに、早いものは黒い実になってしばらくすると落ちてしまって収量が減る。この実は土の上にごろごろところがっており、暖かい時期なら雨が降るとその年のうちに、あるいは秋に落ちると次の春に芽を出している。
だから、春先に前年のソバ畑へ行くとソバの芽が元気に育っている。この畑は春に播いたもので発芽が悪くてこんなに不ぞろいなのかと感じたりするくらいである。そこを耕して新しく種を播いても、前年の落ちた種がいつまでも芽を出すから、次の年の品種がちがえば混じってしまう。
© 現代ビジネス photo by iStock
遺伝子の多様性
このたダラダラといつまでも咲く花の咲き方は、人間にとっては困る問題だが、ソバにとっては好都合な話なのである。花の寿命はふつうは1日で、朝咲いて夕方にはしぼんでしまうので、雨が降っり、強風が吹いたりすると虫が来ないから、いっせいに咲くようではその個体の子孫は残せないことになってしまう。
いつまでも次々に咲いていれば、そのうちによい日にめぐり会うというものだ。つまり、無駄花をたくさんつくることになっても遺伝子の多様性を残すほうが野生生物としては都合がよい。
他殖性がなぜ野生の植物に都合がよいかというと、栽培植物の場合は人間がその植物に適した環境をつくって育てるが、野生の場合は不適当な環境では少数の子孫でもよいから誰かが生き残るような性質、つまり遺伝子の多様性が必要になってくるわけである。
ソバは手がかかる作物だが、それは野生に近い植物であるがゆえ。人間のコントロールが及ばない「個」が際立つことで、種を保存させようという彼らなりの戦略なのであった。
「白い花が咲き終わって3日ほどで収穫できる」と話す原田弘恵さん=浜松市西区古人見町の「きまぐれ農園」で
オクラ収穫、体験して 西区の農家・原田さん
2022年8月24日 05時05分 (8月24日 05時05分更新)
浜松市西区雄踏町の兼業農家原田弘恵さん(55)が、旬を迎えたオクラの収穫体験を始める。毎日四百〜五百本収穫できるといい、「美しい花を咲かせる栄養満点の野菜。ぜひ畑で新鮮なオクラを採って味わってほしい」と呼びかける。 (久下聡美)
西区古人見町の県道細江舞阪線沿いにある原田さんの畑「きまぐれ農園」では、今年六月に種まきした約二千株のオクラが育つ。草丈は一メートルほどに成長し、夜から朝にかけてハイビスカスに似たクリーム色の美しい花が咲く。
オクラ以外にも、ブルーベリーやミカン類も栽培し、農家以外の仕事にも従事する原田さん。「今年は梅雨が短く生育良好。毎日続々と実をつけるオクラ
の収穫に手が回らないほど」と語る。
オクラは食物繊維やカルシウム、ビタミンA・Cなどを含む。「疲労回復や便秘解消、生活習慣病の予防にも効果があると言われている。この機会に、畑でたくさん収穫していただきたい」と話す。
取り放題の収穫体験は二十八日から九月十三日までの日、火、金曜の午前九〜十一時。料金は一組五百円。要予約。名前と希望日を入力しショートメッセージで送信。(問)原田さん=090(4165)9812
オクラは食物繊維やカルシウム、ビタミンA・Cなどを含む。「疲労回復や便秘解消、生活習慣病の予防にも効果があると言われている。この機会に、畑でたくさん収穫していただきたい」と話す。
取り放題の収穫体験は二十八日から九月十三日までの日、火、金曜の午前九〜十一時。料金は一組五百円。要予約。名前と希望日を入力しショートメッセージで送信。(問)原田さん=090(4165)9812
映画『Dr.コトー診療所』、“妊娠7ヵ月”の彩佳と寄り添うコトーのティザービジュアル解禁(クランクイン! 2022/08/26 05:00 )
(上段左から)泉谷しげる、小林薫、筧利夫(中段左から)時任三郎、柴咲コウ、大塚寧々(下段左から)朝加真由美、大森南朋、富岡涼「Dr.コトー診療所」続投キャスト(C)山田貴敏 (C)2022 映画「Dr.コトー診療所」製作委員会
2003年にフジテレビで放送されたドラマ『Dr.コトー診療所』の続編映画が12月16日に公開。柴咲コウをはじめとする続投キャストからコメントが到着し、ティザービジュアルも解禁された。
本作は、累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元に制作されたドラマ。平均視聴率19%、最高視聴率22.3%の大ヒットを記録し、続く2006年に放送されたシーズン2でも、シーズン1を上回る平均視聴率22.4%、最高視聴率25.9%という驚異の高視聴率をマーク。今なお、国民的大ヒットドラマとして語り継がれている。
東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との交流を通して命の尊さを描いた本作の主人公・五島を演じるのは吉岡秀隆。山田洋次監督が手掛ける映画『男はつらいよ』シリーズや倉本聰が脚本を手掛ける「北の国から」シリーズなど数多くの名作に出演し、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)とその続編『ALWAYS 続・三丁目の夕日』(2007)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する俳優のひとりである吉岡が、自身の代表作であり代表役ともいえる“コトー先生”を、16年ぶりに演じる。
これまで吉岡以外のキャストは明かされていなかったが、この度満を持して柴咲コウや時任三郎などの続投キャスト情報が解禁された。
診療所の看護師・星野彩佳、改めコトーと結婚して姓が変わった五島彩佳役を柴咲コウ。志木那島の漁師・原剛利役に時任三郎。島民が集うスナック・まりの店主、西山茉莉子役には大塚寧々。加えて泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美など、ドラマからの続投キャストが勢揃い。
さらに、映画化が発表された際、ファンの間では大人になった原剛利の息子・剛洋役の出演に関して注目が集まっていたが、2006年のドラマ第2シリーズ以降、芸能界を引退していた富岡涼が、この映画のためだけに役者復帰を果たす。再びコトーの世界に戻り、物語のカギを握る「剛洋」の姿に注目だ。
キャストと共に解禁されたビジュアルでは、夫婦になったコトーと彩佳が2人で診療所前に佇む優しい雰囲気が、どこか懐かしさも感じさせるものとなっている。ドラマ第2シーズンの最終回以降、2人の関係については描かれていなかったが、彩佳は妊娠7ヵ月であることが明らかになった。
映画『Dr.コトー診療所』は12月16日より全国公開。
※キャストコメント全文は以下の通り。
<キャストコメント全文>
■柴咲コウ(五島彩佳役)
何十年も前にチームだった人が多い現場なので、あうんの呼吸のような安心感がありました。撮影しながら昔のこともどんどん思い出して、思い出話に花を咲かせながら、「今」を紡いでる『Dr.コト-診療所』を撮っていました。
16年間の平穏な暮らしがどこかに感じられたらいいなと思いながら撮影に臨んだのですが、吉岡さんの姿を見たら、自然体でコトー先生の空気をまとっていて、そんな吉岡さんの前にいると、自然と自分も彩佳になることができました。ちなみに与那国島での撮影は、土地柄、虫が良く出るのですが、宿で私の苦手な虫が出た時に吉岡さんが、それをとってくれて、そういう何気ないことでも家族っぽくなるんだなぁと。こうやって助けて頂きながら島暮らしをしているのが、思い返せば、昔もそうだったなと思い出しながら撮影していました。
今回の『Dr.コト-診療所』は、ドラマもそうでしたが、日常や病気によって訪れる非日常、そこから生まれる感情をすごく丁寧に描いている作品なので、医療ものというよりはヒューマンドラマだと思いますし、人の心の機微や、人との繋がりが、どれほど大切なのかを改めて感じさせてくれる作品になると思います。
■時任三郎(原剛利役)
第1シーズンで、船酔いした息子タケヒロに向かって『漁師の息子が、情けねえ』と言っていた父タケトシ。それを演じていた自分が一番船に弱かったということを思い出しました(笑)。大人になったタケヒロと久しぶりの親子再会、どんな展開になるのかご期待下さい。
■大塚寧々(西山茉莉子役)
今回16年ぶりに撮影でしたが、与那国の空港に降り立って、あの空気を吸い込んだ瞬間に、ああ~島に帰ってきたと思いました。診療所もそのままで、なんだかずっと島で生活していたような不思議な気持ちでした。
子供達は成長して大人になっていてびっくりしました。スタッフやキャストのみなさんと会って、一瞬にして時がそのまま流れていたような感覚になったのが、とても嬉しかったです。まるで、久しぶりに親戚一同が揃った!みたいな感じでした。その雰囲気が映像にも写し出されていればと思います。
■泉谷しげる(安藤重雄役)
みんなもっと老けていると思ったが、いやいやぜんぜ~ん変わってなかったから驚いたねー! 今回オリジナルメンバーでやれたのが全くもって良かった。最初この話しが来た時、「早く撮らないと歳取ったのが死んでしまうから早くしないとダメだぞー」と言ったけど、前より若くなってらーっていう人もいて(笑)。
シゲは、勝手に島民の世話をして勝手にリーダーシップとる人なんだが、ありがた迷惑的なキャラが好きで、生き生きしてるね! 例えばだが、誰かが怪我して深刻な場面でも「あの野郎もう死んじまったかー」みたいなこと言っちまうところが大好きだね! まー観客の皆さんに喜んで貰える事が俺達の使命だから、本当に楽しんで貰う事が、何より願いだね!
■筧利夫(和田一範役)
永く役者をやっていると時々とんでもない事が起こります。私は変わりました。みんな変わりました。だって16年たってるんですもの。でも衣装着て診療所に行ったら…同じになっちゃうんですよ(笑)。手術台に行ったら手伝ってるんですよ(笑)。嬉しくなっちゃいます! もうファンタジーを飛び越えた機械を通していないCGですよ。ウキウキするでしょ? これは観ないといけませんね。Dr.コトー診療所でお待ちしております。
■小林薫(星野正一役)
二年くらい前だったかな、皆さんも同じだったと思うけど、中江監督から、コトーの映画化の話があるンだけど、その時は出演してくれる?って云われて、二つ返事で、そりゃあもちろん出ます出ますと答えてました。
なんだろうこの気分は、久しぶりに同じスタッフ、キャストの皆と一緒に仕事が出来る。島にももう一度行くことが出来るかもってのもあったかも知れないが、16年経っての作品化はコトーにそう云う生命力があったってことで、改めて、そう云う作品に関わることが出来た喜びみたいなのがあったンだなあと思っています。
■朝加真由美(星野昌代役)
この歳になると「ありがとう」と言う言葉が身に染みます。コトー再開の話しを頂いて思わず「ありがとう!」って空を見上げました。撮影初日与那国では「そうそうこの日差し!」「目が開けられない!」監督はじめスタッフ皆様の笑顔。「嬉しい!」現場に行けばコトー先生が居て、星野家があって、そこに行けば星野昌代として居られました。16年前には撮影がハードで早く帰りたいなんて思ったりもしたのに(笑)。なんと一日でも永く居たい場所になっていました。Dr.コトー診療所、「ありがとう!」
■大森南朋(坂野孝役)
撮影前は久しぶり過ぎて、気持ちがわさわさしておりましたが、現場に入ったら一瞬で16年前に戻りました。皆様がお元気そうでなにより。でした。16年ぶりに帰ってきた『Dr.コトー診療所』楽しみにしてください。
■富岡涼(原剛洋役)
監督から映画化のお話と「参加しないか」と言われて、考えたこともなかったので驚いたのと、役者を辞めてから時間も経っていたので、かなり悩んだのですが、監督から声を掛けていただけたことがすごく嬉しくて「自分のできることを精一杯やってみよう」という思いで参加しました。
島で吉岡さんや監督と話しながら過ごすうちに、だんだん昔、タケヒロがドラマの中で体験していたことを鮮明に思い出して気持ちがどんどん強まったので、自分の中にまだタケヒロが残ってたんだなと感じました。皆さんに久々にお会いする時はかなり緊張していたのですが、「あ!タケヒロ」みたいな感じで声かけていただいて…。本当に島のみんなの中に久しぶりに帰ってきたような、里帰りしたような感覚で、あたたかく迎え入れていただけたことが嬉しかったです。
「Dr.コトー診療所」剛洋役・富岡涼、映画化のために役者復帰「かなり悩んだ」(2022.08.26 05:001,507,499views)
俳優の吉岡秀隆が主演をつとめる映画「Dr.コトー診療所」(12月16日公開)の続投キャストが解禁され、剛洋役の富岡涼の出演が決定。芸能界を引退していたが、今作のためだけに役者復帰を果たす。
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富岡涼「Dr.コトー診療所」映画化のために役者復帰
志木那(しきな)島診療所を中心に、コトーと島民の絆やつながりを描いてきた「Dr.コトー診療所」。映画化が発表された際、ファンの間では大人になった原剛利の息子・剛洋役の出演に関して注目が集まっていたが、2006年の第2シリーズ以降、芸能界を引退していた富岡が、この映画のためだけに役者復帰を果たす。
原演じる剛洋役は、かつてコトーに命を救ってもらったことをきっかけに、コトーのような医者になりたいと志す。その後、医者になるため中学受験し、東京の進学校へ無事入学した。現在28歳という役どころだ。再び、コトーの世界に戻り、物語のカギを握る「剛洋」の姿に注目だ。
富岡涼、オファー受け「かなり悩んだ」
富岡はオファーを受けた日を振り返り、「監督から映画化のお話と『参加しないか』と言われて、考えたこともなかったので驚いたのと、役者を辞めてから時間も経っていたので、かなり悩んだのですが、監督から声を掛けていただけたことがすごく嬉しくて『自分のできることを精一杯やってみよう』という思いで参加しました」とコメント。
「島で吉岡さんや監督と話しながら過ごすうちに、だんだん昔、タケヒロがドラマの中で体験していたことを鮮明に思い出して気持ちがどんどん強まったので、自分の中にまだタケヒロが残ってたんだなと感じました。皆さんに久々にお会いする時はかなり緊張していたのですが、『あ!タケヒロ』みたいな感じで声かけていただいて…。本当に島のみんなの中に久しぶりに帰ってきたような、里帰りしたような感覚で、あたたかく迎え入れていただけたことが嬉しかったです」と作品への熱い想いを語った。
柴咲コウら、続投キャスト発表
そして、ドラマシリーズから16年の年月を経て新たに描かれる本作では、診療所の看護師・星野彩佳、改めコトーと結婚し姓が変わった五島彩佳役を柴咲コウ。志木那島の漁師・原剛利役に時任三郎。島民が集うスナック・まりの店主、西山茉莉子役には大塚寧々、加えて泉谷しげる、筧利夫、小林薫、大森南朋、朝加真由美など、ドラマからの続投キャストが勢揃い。
吉岡と中江監督が映画化にあたってゆずれなかった「もう一度このメンバーで『Dr.コトー』を作りたい」という言葉の通り、ドラマ第1シリーズからコトーにとって島のかけがえのない家族を演じてきたレギュラーキャストたちが、本作に再結集した。
吉岡秀隆主演「Dr.コトー診療所」16年ぶり続編で映画化
吉岡秀隆&柴咲コウ「Dr.コトー診療所」ティザービジュアル(C)山田貴敏 (C)2022 映画「Dr.コトー診療所」製作委員会
2003年フジテレビの木曜10時枠で放送された連続ドラマ「Dr.コトー診療所」。累計発行部数1200万部を超える山田貴敏の同名漫画を元に、平均視聴率19%、最高視聴率22.3%のヒットを記録し、続く2006年に放送されたシーズン2でも、シーズン1を上回る平均視聴率22.4%、最高視聴率25.9%という驚異の高視聴率をマーク、今なお国民的ヒットドラマとして語り継がれている。
東京から僻地の離島に赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と、島の人々との交流を通して命の尊さを描いた本作の主人公・コトーを演じるのは吉岡。山田洋次監督が手掛ける映画「男はつらいよ」シリーズや倉本聰が脚本を手掛ける「北の国から」シリーズなど数多くの名作に出演し、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年)とその続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞するなど、日本を代表する俳優のひとりである吉岡が、自身の代表作であり代表役ともいえる“コトー先生”を、16年ぶりに演じる。
さらに本作の監督を務めるのは、ドラマシリーズでも演出を務めた中江功。脚本は、同じく連続ドラマ全作を執筆してきた吉田紀子。さらには制作スタッフも本作のために再集結するなど、名作ドラマシリーズを世に贈り出したオリジナルスタッフが、再び「Dr.コトー診療所」の“今日”を描く。(modelpress編集部)
「Dr.コトー診療所」ストーリー
日本の西の端にぽつんと在る美しい島・志木那島。本土からフェリーで6時間かかるこの絶海の孤島に、19年前東京からやってきた五島健助=コトー(吉岡秀隆)。以来、島に“たったひとりの医師”として、島民すべての命を背負ってきた。長い年月をかけ、島民はコトーに、コトーは島民に信頼をよせ、今や彼は、島にとってかけがいのない存在であり、家族となった。数年前、長年コトーを支えてきた看護師の星野彩佳(柴咲コウ)と結婚し、彩佳は現在妊娠7ヶ月。もうすぐ、コトーは父親になる。二人と共に暮らす彩佳の両親・正一と昌代、漁師の原剛利、元漁労長の重雄や漁師仲間、スナックを営む茉莉子、今も診療所を手伝う和田らが、今日もそこで静かに暮らしている。
2022年現在、日本の多くの地方がそうであるように、志木那島もまた過疎高齢化が進んでいる。それでも「まあ、コトーがいるから大丈夫だろう」そんな風に、皆心のどこかで思っていた。コトーも今や52歳。蒼く広がる海や水平線、波の音、夜空の星の輝きは変わらないが、島は少しずつ変化している。そんなコトーの穏やかな日常にもある変化が忍び寄っていることを、誰もまだ気づいてはいない―。【Not Sponsored 記事】
完熟のイチジクを探して収穫する木村さん(京都府城陽市枇杷庄)
大ぶりやわらか甘~い香り 特産のイチジク収穫最盛期 京都・城陽(京都新聞 2022年8月24日 17:40)
京都府城陽市特産のイチジクが、収穫の最盛期を迎えている。甘い香りが広がる畑では、赤褐色に染まった大ぶりの実が、陽光に輝きながら収穫を待っている。
城陽のイチジク栽培は昭和初期に寺田地域で始まり、水稲からの転作で盛んになった。生産量は府内一を誇り、昨年は104軒の農家で計400トン以上を収穫した。
同市枇杷庄で栽培する木村正樹さん(56)は、7月末に収穫作業を始めた。午前5時ごろから畑に出向き、大きな葉をよけながら熟した実を選んで丁寧にもぎ取る。大きさを選別した後はパックや箱に詰め、京都や東京方面に出荷する。
ここ最近は強い雨が降り、軟らかいイチジクの実が傷ついてしまうこともあったという。木村さんは「晴天が続けば甘さが増し、良い品質のイチジクができる」と話した。収穫は11月末までを予定する。
完熟イチジクの実を丁寧にもぎ取る木村部会長(城陽市枇杷庄)
甘さたっぷり、完熟の味を/城陽特産イチジク 収穫ピーク (rakutai.jp 2022年8月23日 )
城陽市特産の朝採り、完熟イチジクの収穫が最盛期を迎え、生産農家が作業に追われている。京都中央市場で9割のシェアを誇る人気は今年も健在。ただ、実は日持ちしないため、地元のスーパーや直売所で購入するのがお勧め。だが、この時期は多くの店舗で完売続出。ここ数日、雨が降る日も多いが、残暑が厳しく、今月末から9月初めにかけて、さらにイチジクの甘みは増しそうだ。
市内では寺田、富野、枇杷庄、観音堂地域を中心に104戸の生産農家が合わせて約18㌶の畑で、イチジクを年間約400㌧生産。府内最大の産地をアピールすべく、市イメージキャラクター『じょうりんちゃん』のモチーフにもなっている。
地元農家らは、JA京都やましろ城陽イチジク部会(木村正樹部会長)を組織。都市近郊の立地条件を生かし、地元の強みを生かした営農を展開している。今の時期は、完熟した実を厳選して早朝5時前から畑に出て収穫作業を始め、暑くなるまでの午前8時ごろには実を採り終える。その後、倉庫内ですぐに新鮮な実をパック詰め、その日の昼頃にはスーパーや直売所の店頭に商品として並ぶ。
木村部会長(56)=枇杷庄=が所有するイチジク畑でも、赤みを帯びた完熟の実の収穫がお盆の時期に1回目のピークを迎え、これから第2弾の収穫期を迎える。
今年の府南部も早々に梅雨明けし、その後、適度に雨の降る日もあったが、総じて暑さ厳しい日が多かったため、イチジク栽培にとっては比較的、良い天候に恵まれた。
木村部会長の畑でも7月25日から収穫を開始。11月末まで休みなしで忙しい毎日を過ごしている。自身は枇杷庄地域に5カ所に約1・2㌶のイチジク畑を所有。1500本の木々を管理している。
「最高気温が35℃を超すと実の熟しも早くなり、畑全体を見て回らなければなりません」と、家族のほか地域の女性5~6人の助けを借りて日々、収穫作業に汗を流している。
出荷先は、城陽旬菜市やJAの農産物直売所、近隣のスーパー、京都中央・南部市場など。ここ近年は、東京・豊洲市場にも出荷を始め「関東でも城陽イチジクの知名度を高めていきたい」と意気込んでいる。
市内では寺田、富野、枇杷庄、観音堂地域を中心に104戸の生産農家が合わせて約18㌶の畑で、イチジクを年間約400㌧生産。府内最大の産地をアピールすべく、市イメージキャラクター『じょうりんちゃん』のモチーフにもなっている。
地元農家らは、JA京都やましろ城陽イチジク部会(木村正樹部会長)を組織。都市近郊の立地条件を生かし、地元の強みを生かした営農を展開している。今の時期は、完熟した実を厳選して早朝5時前から畑に出て収穫作業を始め、暑くなるまでの午前8時ごろには実を採り終える。その後、倉庫内ですぐに新鮮な実をパック詰め、その日の昼頃にはスーパーや直売所の店頭に商品として並ぶ。
木村部会長(56)=枇杷庄=が所有するイチジク畑でも、赤みを帯びた完熟の実の収穫がお盆の時期に1回目のピークを迎え、これから第2弾の収穫期を迎える。
今年の府南部も早々に梅雨明けし、その後、適度に雨の降る日もあったが、総じて暑さ厳しい日が多かったため、イチジク栽培にとっては比較的、良い天候に恵まれた。
木村部会長の畑でも7月25日から収穫を開始。11月末まで休みなしで忙しい毎日を過ごしている。自身は枇杷庄地域に5カ所に約1・2㌶のイチジク畑を所有。1500本の木々を管理している。
「最高気温が35℃を超すと実の熟しも早くなり、畑全体を見て回らなければなりません」と、家族のほか地域の女性5~6人の助けを借りて日々、収穫作業に汗を流している。
出荷先は、城陽旬菜市やJAの農産物直売所、近隣のスーパー、京都中央・南部市場など。ここ近年は、東京・豊洲市場にも出荷を始め「関東でも城陽イチジクの知名度を高めていきたい」と意気込んでいる。
鮮やかな黄緑色をつけたシャインマスカットを摘み取る鷹野友紀さん(左)と井上嘉秀さん=22日午後、内子町大瀬中央
シャインマスカットたわわ 内子で収穫本格化 鮮やかな黄緑色と上品な甘み(愛媛新聞社 2022/08/22)
皮ごと食べられる高級ブドウ「シャインマスカット」の収穫が愛媛県内子町の農園で本格化している。同町大瀬中央の「井上農園」は、20アールの畑で約6千房を栽培。今年は日照時間が長く甘みがのっており、鮮やかな黄緑色をつけた実が園内を彩っている。
井上農園では、代表の井上嘉秀さん(50)と鷹野友紀さん(30)の2人でシャインマスカットを栽培。井上さんらによると、梅雨明けが早く猛暑日も続いたことから日焼けして枯れてしまう実もあったが、水分量などに細かく気を配り、良好な食味に仕上がった。
同園のシャインマスカットは、10月初旬まで収穫が続く。内子町の道の駅「内子フレッシュパークからり」(同町内子)で販売するほか、県産品の魅力を発信する季刊誌「ハーベスト」(愛媛新聞社発行)の購入サイトでも26日から限定100セット(2キロ、6千円)の予約販売を始める。© 株式会社愛媛新聞社