豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Nicoletta Ceccoli 不思議少女と兎

2023年01月17日 | 今日の美女

ニコレッタ チェッコリ   サンマリノ共和国生まれのイラストレーター 1973年 ~

 ほとんどが無表情の女の子を中心に、玩具やお菓子、動物などと童話のような世界が描かれる。しかしこの女の子がなかなかの曲者で・・・・

 とりあえず少女と兎となると「不思議な国のアリス」ということで、それをモチーフとしたような作品は幾つか見られる。

 中央の兎が読んでいるのは「アリス」の本・

  

右の絵は童話的SМとでも言うのか少女に痛め付けられた兎のボタンの片目がとれてしまっている。

 

左は日本人には残忍な少女としか思えないが、多分西欧の人は「ユディト」を連想するのではないか。

「ユディト」については当ブログでは2013年8月19 日で説明しているが、旧約聖書にも登場する聖女で、トランプのハートの女王はユディトとされている。

そして最下段に二点挙げたように両手に剱と首を持った女性の絵はたくさんあって珍しくはないのである。さらにアリスの物語ではすぐに「首を切れ」とわめくハートの女王が登場するので、この絵は浮世絵ふうにいうなら「見立ユディト」とみてもおかしくはないと思う。

右もいささかサディスティックな絵で、帽子から見ると魔少女なのかも知れない。

 

 

 

 

 

最後の絵も兎の眼に涙があるので、死せる女性を舟で運ぶ物語があったような気がして、これも見立かもしれない。

  

 

      

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