豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

The Nine Women Worthys 補足 2  Artemis(t)ia 

2016年03月23日 | 今日の美女

3 アルテミシアは一昨日の画像では -tia とあるが -sia と綴るのが通常のようである。
 ところで「カリアの女王 アルテミシア」というタイトルの絵には剣を手にしたものと杯を持ったものと二種類あって、解説などで同一人物のように記述しているものがあるのだが、これは「アルテミシア一世」と「二世」とするのが正しいようである。
 
◎ アルテミシア一世
 小国の女王ながら、男勝りの気性で「戦場を駆ける女」の異名を持つほどで特に海戦の戦いにすぐれてペルシャ王クセルクセスの厚い信頼受けていた。九人に選ばれているのは剣を持つこちらなのだが、最古の女海賊とも言われているそんな女王がなぜ賞賛されるのかは分からない。そしてそんな重要人物にしては、本格的な絵画作品は少ない。
 なお、最後六点目は「ヴァイキング クイーン」というタイトルでアルテミシアとはっきり言ってはいない。

    


    

◎ アルテミシア二世
 一世から百年ほどのあとの二世は一世とは対照的な献身的貞淑な妻としての王妃である。夫マウソロスの死後跡を継いで女王となり、夫のため美しい霊廟を作ろうとする。これは後に「ハリカルナッソス、またはマウソロス霊廟」として世界の七不思議の一つになっている。結果的には未完成のまま彼女も亡くなるのだが、伝説では、夫の遺灰をワインとともに飲んで息絶えたということで、見られるごとくレンブラント始め多くの画家がこの最期の場面を描いている。
 
  不詳                         Rembrandt                        Johann Heinrich Tischbein
    

   Francesco Furini                       Gerrit van Honthorst               Hendrik van Limborch
    

   Giovanni Antonio Boltraffio              Florentine School                        Domenico Fetti
    


◎ フェルメールの絵との関連を指摘されている絵画
         Domenico Fiasella 1589-1663                 Johannes Vermeer 1632-1675
           


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