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毒ガスの島、大久野島。

2008-03-23 18:44:27 | 九州・中四国旅行。
大久野島 毒ガス製造の島

大久野島(おおくのしま)は、広島県竹原市忠海町から沖合い3km、瀬戸内海に位置する島で、芸予諸島の1つ。別名「地図から消された島」といわれるよーに陸軍の秘密島として地図に掲載されていなかった島で、戦時下での化学兵器製造の実態を今に伝え毒ガス島と呼ばれる

竹原市忠海からフェリーで15分程度で、大久野島の桟橋に到着。
そこから反時計回りに島を1周することにした。

桟橋から5分程度歩くと-、
まず旧発電所跡地

敗戦までの間、島の電力をまかなっていた発電所だとか。

進入禁止になってるが、内部に入ることは容易なのね。だから、建物内部に入る人は多いよーだね。でも、ボクは入らないー。もうさー、なんか崩れそうだったからさ、あまり刺激を与えずさ笑。管轄は環境省でね、もう修復しないんだってよ、このまま崩れるまで放置ってね、すんごいモッタイナイね。これは目で見られる歴史そのものだから残してほしい建造物だと想うけどぬ。

道はキレイだけど、
とにかく人がいないから孤独な道をテクテク、
右側に瀬戸内海の絶景、左側は自然そのものの緑いっぱいの斜面、そんな道を800メートルほど歩くと、展望台への斜道入り口があるのね。この斜道がキツイ、キツイ笑。

あの宮島の弥山を想わせる、

400メートルほどで展望台へ。

周囲360度瀬戸内海
瀬戸の海は日本的な景色そのものだと想ったり。

小島が多く点在し、しかし狭さを感ずることなく、
ただ、ただ美しい。


展望台のすぐ横が中部砲台跡

ロシア製のレンガが美しい。
1人で歩くのがちょっと恐かった笑。
そんななんか厳かな、たぶん、アウシュヴィッツとかこんな感じなんだろーな、という、妙に静かな空気がここにはあったぬん。大砲は使用されることがなく、大砲撤去後は毒ガスの原料置き場として使用されたとか。仮眠できる宿舎もあるのが特徴的ん。


ここから南へ山道を下って、脚が痛い。。。


平地に出たと想ったらココが北部砲台跡


またまた海岸沿いに歩く。

すると、左側に長浦毒ガス貯蔵庫跡

島内で一番大きい貯蔵庫で、戦後この毒ガスは四国土佐沖120kmの太平洋に捨てられました、ってさ。今は貯蔵タンクのコンクリートの基礎が残るのみで、毒性を取り除くために火焔放射器で焼き払って黒くただれた壁面が、当時の凄惨さを物語ってる。

んで、テニスコートやら、キャンプ施設、今の大久野島を象徴する休暇村を抜けて、毒ガス資料館。入場料100円。展示資料はかなり少ないけど、それなりに勉強できる。でも、やっぱり、ここの展示物を観るより、島全体を徒歩で回って施設跡を見て回った方が勉強になるし、感ずるものが多いと想う、ボクはね。だから、この資料館を訪れるのは島を全部観てからにするとイイと想うね。

4時間程度の滞在となった大久野島。
ココロに響く、凄まじいものがこの島にはあったぬ。
1度は訪れたい観光地だね。

それにしても、この島は野ウサギが多い…。