ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

アルプス越えの車窓に興奮!

2006年01月04日 03時46分51秒 | ⑧海外旅行の予復習!
ミラノ出発までちょうど2週間後になりました。
でも・・・
その前にこれを書き終えなきゃ!!!
「フランクフルト~ヴェネツィア旅行」

★3日目・や~~~~っとミラノ!

バーゼル駅での乗り換えは「前代未聞のミス」でごたごたしたけど無事に乗れました。

ブリーク行きのインターシティは途中のベルンまでは平坦な道を快走。
しかも下り坂が多いっ!
これから「アルプスを登る!」っていう雰囲気ゼロの車窓で、スイスだけどスイスらしくない景色にしばらくは退屈・・・


11時半頃、スイスの首都、ベルンに到着。
ここで進行方向が変わるので10分ちょっとの停車。
試しに外に出ると・・・
「さ、さ、さみ~~いっ!!」

あわてて車内に戻りました。

ベルンを出るとすぐにのどかな牧場や畑の車窓が広がりました。
山はまだはるか遠くだったけど、やっと牧歌的な雰囲気がちらほらと・・・
列車は少しずつではありましたが、登り始めてきました。

トゥーン駅を過ぎると、これまでどんよりと曇っていた空が少しずつ明るくなってきました。
左手にトゥーン湖を眺めるようになると、さらに列車は少しずつ登り始め、線路位の高さだった湖がいつの間にか下に見えるように。
そして山もすぐそばに見えるようになりました。

シュピーツ駅に着いたころはすっかり晴れわたり、そばを流れる小川のほとりには白いものが・・・
そう、雪だったのです!

意外にもここまでスイスでは全然雪は見ませんでした。

そんなことに気をとられてるうちに車窓は山がちな「よりスイスらしい」眺めに変わりました。
もうこうなったらカメラの出番!
フィルムいっぱい持ってるのを強みにどんどん撮りまくりました!

右に左に、そしてヘアピンのようにカーブするたびに高いところからも眺めることができるようになり、めまぐるしく変わるシーンにもうただ目がくぎづけ!
「あ~、こんなときにビデオがあれば・・・」と思ったのは言うまでもありません。

なが~いトンネルを幾つか通過すると、はるか眼下に街が眺められました。
ここからブリークまでは一気に下る「景勝ルート」で、盆地に沿って飛行機のランディングのように右手に街や川、そしてアルプスの山を見ながら降りて行きました。
「ここの眺めは素晴らしい!!」ってことは知ってたのですが、実際に見ても予想以上のスケールの大きさにただ圧倒されて、終点のアナウンスが流れてもまだシャッターを押してました。


午後1時過ぎ、定刻通りブリークに到着。
ここで10分の接続でミラノ行きのユーロシティに乗り換えました。
列車が来るまでしばらくホームで待っていて辺りを見たのですが、一つだけ気になったことがありました。
それは・・・
「思ったよりも雪が少なかった」

先ほどの山登りの時も「沿線いちめん白一色」という車窓がほとんどなく、緑や黄色の草が見えていたところが多かったです。
つまりそれほど積もってなかった!
「銀世界」を期待してのでちょっと拍子抜け・・・
もしかしたらこれも「地球温暖化」の影響かもしれませんね。
ちょっと考えてしまいました。

そう思ってるうちにミラノ行きの列車が定刻通り到着。
接続時間がきわどかったのでここに来るまで心配だったのですがこれでひと安心!


ブリークを出るとすぐシンプロントンネルに入りました。
アルプスの真下を抜けるこのトンネルはスイスとイタリアの国境に位置し、5分以上も真っ暗闇の中を駆け抜けると、そこにはもう雪はほとんど残ってませんでした。
つまりもうイタリア。
もう上り坂はないのでぐんぐんスピードを上げて下がって行きました。

ドモドッソーラで機関車交換とパスポートチェックのため15分停車。
チェックは車内で行われるので終わるまではおとなしく座ってました。
終わってから外に出ると、ほんのり暖かい!
背後にアルプスの白い山々が見えるけど、駅の周りには全然雪はありませんでした。
「あっ、もうイタリアなんだ!」
その時、やっと実感できました。

ドモドッソーラを出てから車内販売が来たので昼食のサンドウィッチを買いました。
でも、ちと高い!
2切れで4ユーロもするんだよっ!
しかも味はイマイチ・・・

今回はブリークでの接続が10分もなかったのでやむなく車内販売を使ったけど、できるのなら駅のパン屋さんの方がいいですね!

30分くらいすると左手にマッジョーレ湖が見えてきました。
湖もそうだけど湖畔の家や庭もきれい!
赤っぽい家が目立つのがいかにも「イタリア」ですね。
あ~、ここはリゾート地なんだなぁ~
こんな所でゆっくりしてみたいけど、自分の性分では「のんびり」はできないんだろうなぁ~


その湖の風景が終わると空模様が再び曇り空に。
そして霧も深くなってきました。
でも列車はどんどん進む!
そのせいかミラノ中央駅には数分だけど早く到着しました!
今までイタリアの列車は「よく遅れる」という悪評が流れてたのですが、こんなことができるんですね!
早く着くのは悪いことではないので大歓迎!
これで中央駅での買い物もちょっぴり余裕ができました。


・・・今回はここまで!
次は「ヴェネツィア行きと夜のヴェネツィア」を書く予定です!


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