8月1日(木),老朽化と耐震性不足から昨秋より建設工事が進められていた本校新校舎が完成し,設置者である大月市に引き渡された。
翌2日(金),大月市の主催による竣工式が行われ,100余名の来賓の皆様方のご臨席をいただき,本校生徒とともに新校舎の完成のお祝いをした。
以下に,石井由己雄大月市長の式辞と,高橋克晴本校生徒会長のお礼の言葉を掲載する。
式辞
本日,ここに大月市立大月東中学校の新校舎竣工式にあたり,こうして関係各位にご披露申し上げる機会を得ましたことは,誠に喜びに堪えないところであります。
教育が,国家・社会の基礎であることは申すまでもありませんが,中学校は前期中等教育の場として,個人の人間形成に大きな影響を及ぼす重要な時期にあります。
政治や経済など社会情勢が目まぐるしく変動し,グローバル化や情報化が進展する中で,教育の成果を上げるためには,望ましい教育環境の確保と充実を図っていく必要があります。
本市の小中学校を取り巻く環境は,急激な少子化による小規模化と学校施設の耐震化が課題となっており,適正かつ健全な教育を維持することは,喫緊の課題となっていました。
こうしたことから,これまで小中学校の適正配置を順次進めるとともに,教育環境の整備充実に努めて参ったところであります。
この度,関係各位のご理解とご協力のもとで,昨年来から工事を進めてきた大月東中学校の校舎新増改築工事が完了しましたが,関係各位に対しまして改めて心から感謝と御礼を申し上げます。
新たに建設されました校舎は,鉄筋コンクリート造り3階建て,延べ床面積は文部科学省の基準を満たした5,047㎡で,学年ごとの教室を各階に3室,少人数指導に適した教育相談室と進路指導室をそれぞれ2室配置した他,特別支援教室,コンピュータ室,多目的室などの特別教室を設置しました。
シンプルでモダンなデザインは,耐震性,メンテナンス性を重視した設計で,生徒や教職員の使いやすい安全な施設となるよう工夫しました。
特に,3階の多目的室の壁板には大月市産の檜材を利用し,この他,普通教室の間仕切り壁にも山梨県産の木材を採用するなど,地産地消にも配慮いたしたところであります。
また,電源自立型の空調システムを山梨県内で初めて導入しました。これにより一部の箇所ではありますが,停電時にも一週間程度使用できる能力を有し,災害時等にも対応するための設備を整えたところであります。
併せて,地域の社会教育振興に寄与いたすべく,多目的室と音楽室を一般に貸し出すこともできる施設設備を図ったところであります。
この度の校舎建築に際しまして,国や県をはじめ,市議会,PTA並びに地域の皆様方から寄せられましたご理解とご協力に対しまして,深く敬意を表しますとともに,心から感謝とお礼を申し上げます。
また,本工事に携われました清水建設株式会社関東支店,並びに株式会社馬場設計におかれましては,洗練されたセンスと卓越した高度な技術を駆使して,献身的なご努力のもとで校舎を完成されましたことに,重ねて御礼を申し上げます。
本校は,これから引き続いて校庭の整備や水泳プール等の建設等,整備充実に努めて参りますが,今後は,この校舎で生徒の皆さんが勉学に励み,日々有意義な学校生活が送られることを期待しております。
結びにあたり,本校が将来に向かって立派な歴史を有する学校に発展されることを心から念願いたしまして,竣工式の式辞といたします。
お礼のことば
私たち生徒一同は,新校舎の完成を心から待ち望んでいました。
昨年から校舎の建設が始まり,校庭が狭くなるなど不便な面もありましたが,その分,新校舎への期待も大きくなりました。そして本日の竣工式を,私たちはとてもうれしく思っています。
校舎建設の携わった皆様への感謝の気持ちを忘れずに,私たちも気持ちを新たにして,勉強や部活動に精進し,新しい校舎で有意義な学校生活を送っていきます。
また,旧校舎には卒業生の皆様も含め,私たちのかけがえのない思い出がたくさん詰まっています。私たちは旧校舎への感謝の気持ちもいっぱいです。そして,旧校舎のことも忘れません。
最後に,竣工式にご出席のすべての皆様に感謝し,お礼の言葉といたします。
おまけ
竣工式を終えたといえ,ただ建物が立ち上がっただけ。諸表示やカーテン,机・椅子などの備品等はこれから搬入・設置することになる。新しい校舎に新しい備品をと誰もが願うが,予算の関係でそうともいかず,生徒用机と椅子は現在使用しているものを搬入することとなる。運び込むのは,もちろん君たち自身。来週から,各学年で順次半日単位で作業をしてもらう。物を運ぶという単純な作業だが,重い物を持ちながら階段を上り下りしなければならず,危険が伴う作業でもある。ちょっとした気持ちの緩みが,自分を傷つけ,他人を巻き込む大きな事故にもつながりかねない。心して作業に取り組んでもらいたい。また,もしも自分の分担を早く終えることができたら,他の人が取り組んでいる作業の手伝いや,新たな作業を見つけてとりかかるなど,積極的に仕事を見つけて欲しい。
校長先生をはじめとして,式典の中で語られた話のあちこちに,「新校舎に魂を入れるのは君たち生徒である」という意味の言葉が聞き取れた。新校舎での生活を始めるにあたって,引っ越し作業が「魂を入れる」最初の行事となる。まずは安全に,次に思いやりと積極性を養う機会としてとらえ,がんばろう。
また,11日(日)には,保護者のみなさんの手をお借りして,大型備品や特別教室にあるこまごまとした教材を運んでいただく予定になっています。夏休みに入り,本格的に引っ越し荷物の選定と梱包を始めたら,当初の予定を大幅に超える個数となってしまいました。当日は,ご参加ご協力をよろしくお願いします。
翌2日(金),大月市の主催による竣工式が行われ,100余名の来賓の皆様方のご臨席をいただき,本校生徒とともに新校舎の完成のお祝いをした。
以下に,石井由己雄大月市長の式辞と,高橋克晴本校生徒会長のお礼の言葉を掲載する。
式辞
本日,ここに大月市立大月東中学校の新校舎竣工式にあたり,こうして関係各位にご披露申し上げる機会を得ましたことは,誠に喜びに堪えないところであります。
教育が,国家・社会の基礎であることは申すまでもありませんが,中学校は前期中等教育の場として,個人の人間形成に大きな影響を及ぼす重要な時期にあります。
政治や経済など社会情勢が目まぐるしく変動し,グローバル化や情報化が進展する中で,教育の成果を上げるためには,望ましい教育環境の確保と充実を図っていく必要があります。
本市の小中学校を取り巻く環境は,急激な少子化による小規模化と学校施設の耐震化が課題となっており,適正かつ健全な教育を維持することは,喫緊の課題となっていました。
こうしたことから,これまで小中学校の適正配置を順次進めるとともに,教育環境の整備充実に努めて参ったところであります。
この度,関係各位のご理解とご協力のもとで,昨年来から工事を進めてきた大月東中学校の校舎新増改築工事が完了しましたが,関係各位に対しまして改めて心から感謝と御礼を申し上げます。
新たに建設されました校舎は,鉄筋コンクリート造り3階建て,延べ床面積は文部科学省の基準を満たした5,047㎡で,学年ごとの教室を各階に3室,少人数指導に適した教育相談室と進路指導室をそれぞれ2室配置した他,特別支援教室,コンピュータ室,多目的室などの特別教室を設置しました。
シンプルでモダンなデザインは,耐震性,メンテナンス性を重視した設計で,生徒や教職員の使いやすい安全な施設となるよう工夫しました。
特に,3階の多目的室の壁板には大月市産の檜材を利用し,この他,普通教室の間仕切り壁にも山梨県産の木材を採用するなど,地産地消にも配慮いたしたところであります。
また,電源自立型の空調システムを山梨県内で初めて導入しました。これにより一部の箇所ではありますが,停電時にも一週間程度使用できる能力を有し,災害時等にも対応するための設備を整えたところであります。
併せて,地域の社会教育振興に寄与いたすべく,多目的室と音楽室を一般に貸し出すこともできる施設設備を図ったところであります。
この度の校舎建築に際しまして,国や県をはじめ,市議会,PTA並びに地域の皆様方から寄せられましたご理解とご協力に対しまして,深く敬意を表しますとともに,心から感謝とお礼を申し上げます。
また,本工事に携われました清水建設株式会社関東支店,並びに株式会社馬場設計におかれましては,洗練されたセンスと卓越した高度な技術を駆使して,献身的なご努力のもとで校舎を完成されましたことに,重ねて御礼を申し上げます。
本校は,これから引き続いて校庭の整備や水泳プール等の建設等,整備充実に努めて参りますが,今後は,この校舎で生徒の皆さんが勉学に励み,日々有意義な学校生活が送られることを期待しております。
結びにあたり,本校が将来に向かって立派な歴史を有する学校に発展されることを心から念願いたしまして,竣工式の式辞といたします。
平成25年8月2日
大月市長 石井由己雄
お礼のことば
私たち生徒一同は,新校舎の完成を心から待ち望んでいました。
昨年から校舎の建設が始まり,校庭が狭くなるなど不便な面もありましたが,その分,新校舎への期待も大きくなりました。そして本日の竣工式を,私たちはとてもうれしく思っています。
校舎建設の携わった皆様への感謝の気持ちを忘れずに,私たちも気持ちを新たにして,勉強や部活動に精進し,新しい校舎で有意義な学校生活を送っていきます。
また,旧校舎には卒業生の皆様も含め,私たちのかけがえのない思い出がたくさん詰まっています。私たちは旧校舎への感謝の気持ちもいっぱいです。そして,旧校舎のことも忘れません。
最後に,竣工式にご出席のすべての皆様に感謝し,お礼の言葉といたします。
平成25年8月2日
大月市立大月東中学校
生徒会長 高橋克晴
おまけ
竣工式を終えたといえ,ただ建物が立ち上がっただけ。諸表示やカーテン,机・椅子などの備品等はこれから搬入・設置することになる。新しい校舎に新しい備品をと誰もが願うが,予算の関係でそうともいかず,生徒用机と椅子は現在使用しているものを搬入することとなる。運び込むのは,もちろん君たち自身。来週から,各学年で順次半日単位で作業をしてもらう。物を運ぶという単純な作業だが,重い物を持ちながら階段を上り下りしなければならず,危険が伴う作業でもある。ちょっとした気持ちの緩みが,自分を傷つけ,他人を巻き込む大きな事故にもつながりかねない。心して作業に取り組んでもらいたい。また,もしも自分の分担を早く終えることができたら,他の人が取り組んでいる作業の手伝いや,新たな作業を見つけてとりかかるなど,積極的に仕事を見つけて欲しい。
校長先生をはじめとして,式典の中で語られた話のあちこちに,「新校舎に魂を入れるのは君たち生徒である」という意味の言葉が聞き取れた。新校舎での生活を始めるにあたって,引っ越し作業が「魂を入れる」最初の行事となる。まずは安全に,次に思いやりと積極性を養う機会としてとらえ,がんばろう。
また,11日(日)には,保護者のみなさんの手をお借りして,大型備品や特別教室にあるこまごまとした教材を運んでいただく予定になっています。夏休みに入り,本格的に引っ越し荷物の選定と梱包を始めたら,当初の予定を大幅に超える個数となってしまいました。当日は,ご参加ご協力をよろしくお願いします。