大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

あたりまえを大切に。簡単なことを確実に。

2014年12月21日 23時06分40秒 | つれづれ

21日(日),BSで軍師官兵衛最終回を見逃してはならないと思い,ちょっと早めにテレビのスイッチを入れた。
ほとんどテレビはNHKしか見ないので,映し出されてきたのは,地上波のNHKの番組だった。
ネプチューンの原田泰造が出ていて,これはまたバラエティーの類かと思い,チャンネルを変えようとしたら,何やらバドミントンをしている中学生について語っているではないか。
職業柄,中学生と聞くと俄然興味がわき,けっきょくそのまま見続けることとなった。
番組で取り上げていたのは,中学1年生で全日本中学バドミントンシングルスを制した奈良岡功大。彼は,何と中学1年生でバドミントンの全日本総合選手権に出場し社会人を倒し1勝を挙げている。
番組のタイトルは,「めざせ!2020年のオリンピアン「バドミントン驚異の中学生×日本のエース」。
6年後の東京オリンピックでメダルを期待される若きアスリートに焦点を当てた番組だ。
奈良岡功大は『巨人の星』(原作:梶原一騎 作画:川崎のぼる),あるいは『親子鷹』(作者:子母沢寛)のように,5歳から父親が指導するバドミントンクラブに所属し,親子で世界一を夢見て練習を積み重ねてきた。
しかし,中1で全中を制した驕りのためか,練習に以前のようなひたむきさ,がむしゃらさが無くなったと父親は嘆く。
そこで,番組では父親のそんな意をくみ取って,全日本7連覇を目指す田児賢一(NTT東日本:25歳)との対決をセットする。
田児は奈良岡を評して,「中1で全中を制するなんて,僕らの時代ではありえない領域」と評価し,侮れないライバルとして認める。
また奈良岡は田児を「いつかは乗り越えなければならない相手」と,リスペクトしつつ対抗心を燃やす。
対戦の結果は,2対1で,田児の勝利に終わる。
田児が,1セットを落としたとはいえ,余裕綽々であったのは,映像を見て感じとれる。
完膚なきまでに打ちのめした方が良いのでは,とも思ったが,そこまですると立ち上がれなくなるのではと「大人の判断」をしたのだろう。
試合の前後に,田児は,奈良岡にこうアドバイスする。
「今の自分に満足するな。もっと上を目指せ」
「あたりまえを大切にしろ」
「簡単なことを確実にしろ」
「技術にだけ頼るな」
これらを聞いて,一流の人たちは,みな同じことを言うんだな,と改めて思う。
「当たり前が一番難しい 当たり前を積み重ねると特別になる」と。
ここも読んでほしい。

※おまけ
学校では,いろいろな教育活動を通じて,君たちに力をつけたり,君たちの力を見つける。
しかし,つけた力,見つけた力も,自分で磨かなければ本当に身につかないし,伸びていかない。
「玉磨かざれば光なし」とは,古来からのことわざ。
ちょっと人より秀でたからといって自分の力にうぬぼれていると,そこで終わってしまう。
世界は君たちの想像以上に広く,君たち以上の才能を持つ人は数多くいる。
君たちはまだ中学生。発展途上人だ。慢心することなく,あたりまえを積み重ね,簡単なことを確実にしていこう。
そうすれば,小手先の技術では得ることができない,「特別」なことをきっと手にすることができるはずだ。
がんばろう。

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