大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

美登里祭第2日目。「変わる」君たち。

2013年09月12日 22時43分19秒 | 学校生活
 8日(日)。美登里祭2日目。天気は,曇り。晴れれば熱気のこもる体育館は蒸し風呂と化し,熱中症が続出する虞あり。雨なら体育館の屋根に当たる雨音が体育館に響き,発表の声や音が聞き取れなくなる。昨日の体育部門の発表と併せて,今日も絶好の天候に恵まれた。
 これも生徒会顧問である蔦木先生,体育部門の渡邊先生,発表部門の三井先生らの,日頃の行いのたまものだろうか?いやいや橋克晴生徒会長をはじめとする,君たち全校生徒への天からの贈り物だろう。
 本日は,体育館に舞台を移しての,美登里祭ドラマの2回目。前日に負けず劣らず,心を震わせる君たちの姿をたくさん見ることができた。

 その中から,2つだけコメントしよう。どちらも合唱にかかわることだ。

 まずは,学級合唱コンクール。
 1年3組の発表に始まり,3年2組まで,3学年7クラスが連続して発表した。多くの人が感じたことと思うが,3年間の「変化」の大きさに,改めて気づかされた。
 変声期にある中学1,2年生の男子の声域が狭まり声量が不足しているのを変声期を過ぎた3年生のそれと比べてもあまり意味がない。
 3年生と1,2年生の大きな違い,それは歌い方。歌詞の意味や楽譜を読み込んで,曲想を練り,メロディー,ハーモニー,リズムを整えていること。そして,何よりも歌う時の表情と所作だ。肩を上げて大きく息を吸い込み,出だしをしっかりと歌う。口ばかりでなく目を大きく開けて,はっきりと言葉を出す。
 目を閉じて歌を聴いてその表現の豊かさに心が躍り,目を開けて歌う姿を見てその懸命さに心を打たれる。なかなかやるな。3年生。11月に行われる大月市小中学校音楽発表会でも,他校にその見事な演奏を披露して欲しい。

 次に,一番楽しみにしていた全校合唱。
 全体音合わせの練習を始めから見学してきて,強く感じたのはやはり君たちの「変化」だ。練習するたびに声量が増し,練習するたびに互いの声が響き,練習するたびに心が一つになってくる。
 少なくなったとはいえ231人もの生徒が一堂に会する。そこにいるだけでも圧力を感じるのだが,同じ歌を歌い,しかも歌うたびに上手くなっていき,集団としてのまとまりと質の高まりを見ていると,その迫力に心が震えてくる。
 本番は,緊張したためであろうか出だしこそ少し弱さを感じたが,曲が進むにつれて練習の成果が随所に現れていて,聴く者の心に響く,非常に良い演奏だった。それは,参観された人たちの一声も立てずに君たちの合唱に聞き入る姿と,演奏後の拍手の大きさでも実感できたはずだ。

 一人ひとりの声が重なり合って大きな声になり,一つひとつの積み重ねが質を高めていく。その過程で心が一つになり,絆が強く太くなる。
 強まった帰属意識。自分が必要とされている感覚と仲間を必要とする感覚。美登里祭の取り組みを通して得たこの2つの気持ちを忘れずに,東中生としての誇りと自他を尊重する心を持って生活を創っていこう。
 君たちがさらに「変化」していくこと,人として成長していく姿を近くで見ていきたい。
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