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はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

シャンナ・スウェンドソン「㈱魔法製作所 シリーズ全5冊」

2012-04-27 | 小説



シャンナ・スウェンドソン 今泉敦子 訳 東京創元推理文庫

ハーレクイン特有の男話きかない傲慢野郎、女は学歴ないけどキャリア欲しくてぎゃあぎゃあいう
そんですぐにやっちゃって子どもで結婚という2時間ドラマアホ話とは一味違う、
というかアメリカ人はこういうなかなか男女の間が進展しないやきもき、でもって
シャイな男女って苦手なんじゃないのかなーなんて思う、大変に日本人向き、ごのみのお話でした。
いわゆる、少女漫画展開?レディース要素抜きの。
でも今風の要素というんでしょうか、そういうのもあって、先日読んだセレブのお話よりも
断然面白かったです!
文庫なのに1冊1000円強という新書並み、いやそれ以上にお高い本ですがその価値はありました。
この作者の小説、もっと読みたいなぁ…。


図書館本 「わたしにふさわしい場所 ニューヨークセレブ事情 上下」

2012-04-15 | 小説

キャリー・カラショフ&ジル・カーグマン 中尾眞樹:訳
扶桑社セレクト 2007年

フロリダ出身の元フライトアテンダント(スチュワーデス)のメラニーが葬儀ビジネスで
成功し億万長者になった夫アーサーと結婚し、ニューヨークへ。
セレブリティになろうと、認められようと奮闘する…と粗筋にあったので借りたわけですが…
ヒロインのメラニーと夫アーサーの話ていうよりも登場人物それぞれを描いてく
群衆劇?っていうんでしょうか、そういうのだったのですが、出てくる人間誰一人、
共感できませんでした。 
一生懸命頑張るけど空回りっていうメラニーが35歳っていう設定もイタイです…。
これが25歳くらいなら何となく納得いったけど…どうもねぇ。
メラニーもちっとも魅力的に思えないし執事もどうやねんって感じだし、
元々の文章がだめなのか訳が分かりにくいのか何とも言い難いですが
「25ans」で人気連載…本当人気あったんですかね?つまらない話でした。


アネット・カーティス・クラウス「銀のキス」

2012-03-26 | 小説

「銀のキス」 柳田利枝訳 徳間書店Books for Teenagers 
2006年3刷(2001年初版) 帯有 定価1470円

studio lifeが舞台化しているだけあって耽美的ではありますし
10代の揺れる心…みたいなものも表現されてて「トワイライト」「トゥルーブラッド」が
うけている今、売れる要素のある小説でしょう。
…でも16歳じき17歳の割に、主人公ゾーイは内面が幼く、ママ、ママ、ママ…、
母親を心配する気持ちが無いわけではないでしょうが、父親が構ってくれない
誰も私の話を聞いてくれないってうだうだぐじぐじとすごく鬱陶しいです。
小学生かよ?!と突っ込みたくなるくらいに、だってだってで構ってちゃんです。
携帯小説を読んでいる10代前半にはいいかもれいないけれど、
大人びた子、もとい大人が読むと少女の幼さが読んでいてイライラして腹が立つでしょう。

初版から11年、原作からいうと22年経過してますが、受けない理由、
それはもう一目見て分かると思います。

表紙の絵がキモイ。これにつきます!

せめて日本版のだけでも、白人美女の切なげ写真または、美少年系のイラストに
していればヒット作となっていたはず。なんでまた原書と同じイラストカバーにしたのか、
コレが失敗のもとですね。
どうみたって16歳じき17歳の少女には見えない中年キモイおばさん女図、
誰が本屋で手にとって買うよ?って…。


城戸光子「青猫屋」

2012-03-22 | 小説
新潮社  1996年 定価1427円

日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞というのと「活字倶楽部」などで
もてはやされた小説でしたので、そこそこイケるかな、と思ったのですがダメでした…。

歌を創り、その歌の持つ力(呪い)を消すのが人形師「青猫屋」の仕事、っていう設定で
当然ながら歌、詩が延々と掲載されるわけですが、もう、どないやねんっていう感じの歌でして。
ラジオドラマの脚本としてならよく出来てるほうでしょうが、小説となるとあかんやろ…と思います。

このファンタジーノベル大賞で生き残ってる作家って半分もいないですよね…。

澤見彰「はなたちばな亭恋空事」

2012-02-11 | 小説



角川文庫 定価579円 平成23年7月25日初版帯有

先日の図書カードでこちらの本を購入しました。もう、ジャケ買いというんでしょうか
表紙カバーのけもっとしたもふもふがかわいかった、それに尽きます。

内容は、しゃばけがヒットしたからの二番煎じ妖怪江戸時代ほんわか物です。
主人公は、美人だけど真面目で着飾ることもない堅物天然のお久、
そのお久に惚れているが素直になれない手代の金一と野良犬ならぬ、
実は野良狸の白犬クマとのてんやわんや~~~なお話ですが、
立川誌の輔ファンという作者の文章がどうにも上方落語と笑いで育った身には
しっくりこないというか合いません。
軽くしたいのは分かるのですが、すげーつまんないんですよね、ようは。
ヒロインのお久の、美人だけど身なり構わず~っていうのがまず鼻に付くし
お久を馬鹿にするチャラチャラした娘3人は典型的すぎるというかむしろ、
悪意を感じる描き方で、年相応に自分を飾るのって悪くないですし必要でしょう?
一昔前の、ドン臭くていつも周囲の足を引っ張るでも眼鏡をとったらものすごい美人
そんなアホヒロインみたいで、ねぇ…。
天然も、狙い過ぎてて鬱陶しいし、大学で秘書をされているってありましたが、
何か、納得です。ええ。