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はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

獅子文六「コーヒーと恋愛 可否道」

2013-02-01 | 小説



獅子文六 「コーヒーと恋愛(可否道)」 角川文庫

元々は単行本で「可否道」というタイトル、そして芹沢介の装画で人気の古書で、
さらには森光子主演で映画化もされているという…DVD化してほしいですねぇ…。
で、文庫化の際にタイトルが変更されたようで「コーヒーと恋愛 (可否道)」に、
カバー表紙絵も、村上豊版と赤祖父ユリ版の二つがあるのですが、
私こちらの赤祖父ユリの方がかわいくていいなあと思ってずっと探してました。

ハナメガネさんで見つけて購入、ゆっくり読みたいと思います。


秋川滝美「いい加減な夜食」

2013-01-04 | 小説

秋川滝美「いい加減な夜食」 2012年10月31日初版 定価1260円(アルファポリス)星雲社

ハーレクイーンやロマンス小説とやらによくあるストーリ展開および設定です。
俺様傲岸不遜美形長身男とやや長身実は美人料理掃除上手女…身も蓋もないですけれど
どこにでもある話で、両親無貧乏苦学生と思わせてい置いて実は旧家で英語ドイツ語ぺらぺら
ダンスもちょっとやったら踊れますって…ねぇ…(苦笑)
そういうストーリーで展開迄読めるんですが、最後まで読ませる文章のうまさがあるかと思います。
でも、ライバルの男女とのいざこざもなく、盛り上がりに欠けるし、何より、
この傲岸不遜男のどこに惚れるの?!ドコデスカ?そう主人公に問いたいです。
口うるさい束縛しまくりの男に惹かれていく過程、物語の中では5年経過するのにそれが
書いてないんですよねぇ…。だから消化不良というか、何というか…。
これよりも小説家になろうで掲載中の「ぼったくり」(奇をてらってるのは分かるんですけども、タイトルセンス、無いと思います。)
の方が3話前後で完結してあるので、テンポがいいような気がします。


天野頌子「よろず占い処 陰陽屋あやうし」

2012-11-30 | 小説



ポプラ社文庫 2011年7月初版 定価588円

第2弾です。うーん1巻の時はあまり気にならなかった瞬太のアホの子ぶりがちょっと鼻に付く
いやまぁ高校1年生だからまだまだ子供なんですがー、でも…アホ過ぎて、、、。
それとも、ゆとり?ゆとりすぎるのか鈍すぎてこれ表紙イラストがなかったら
多分、アウトですわ、私。ドジっ子嫌いですから。
テンプレな祥明のママとか父親や祖父の登場に苦笑いしつつ、読み終えました。


天野頌子「よろず占い処 陰陽屋へようこそ」

2012-11-19 | 小説



ポプラ社文庫ビジュアル 定価630円 2012年7月14日 第15刷

ポプラ社文庫系の何だかねぇ、に懲りずに表紙買いをしてしまいました。アホですよね。
買っておきながらあ~ぁなんて思ってたのですが!
思いのほか、面白かったです。ネコミミならぬキツネミミ(+しっぽ)少年で、かわいいです。
中学生で殺人事件だの強盗事件だの解決されてもね、と思うし、
幽霊妖怪恐霊物とかも嫌ですし、頭痛くならないのほほんとした日常のこまごました事件ってのもたまにはいいですね。
何か、イケメン陰陽師と槙原の関係や、瞬太と委員長の関係は狙ってるような気も
しないでもないのですけれども、続刊をちょっと買ってみようかなという気になってます(笑)


ジーン・ウェブスター「おちゃめなパッティ、大学へ行く」

2012-09-14 | 小説



ジーン・ウェブスター著 遠藤嘉子訳「おちゃめなパッティ」 ブッキング 
2004年3月20日初版 定価1575円

ジーン・ウェブスター著 内田庶訳「おちゃめなパッティ 大学へ行く」 ブッキング
2004年5月20日初版 定価1575円

「あしながおじさん」「続あしながおじさん」のウェブスターの著作は大変少なく、
日本語訳されているものって本当に上記2冊だけで、ほぼ著者のカレッジ生活を描いたと言われる
このパッティシリーズ読んでみたいなぁと思ってたんですよ、ええ。
でもアマ○ン見ても絶版になっていてどうすべーと思っていたら復刊ドットコムで復刊していたみたいで
それならばと注文してみました、が…。

新潮文庫版の上品で機知に富んで楽しい(松本恵子訳)文章を期待したのが間違いだったのか、
品のない、いや砕けすぎの遠藤嘉子訳…それも1954年当時に訳されててこの文章かよ、と
言いたくなるくらいにざっくばらんでがっかりがっかりがっかり…。
でも、えらい絶賛されてるんですよね、この訳がッ!納得いかないわー。
表紙、挿絵ともに子供ぽくって字体を大きくして頁数を稼いでるし…文庫にして絵をなくしたら1冊で済むのに!

大学に行くまでの「おちゃめなパッティ」と入学してからの「大学へ行く」の主人公パッティは
作者のウェブスター(がバッサー大学を卒業したのが25歳の時で「年をとりだしたのよ。もうすぐ30になる」は
ウェブスターの本音かなーなんて)の等身大のようです。
で、解説にあった
既婚弁護士との、七年におよぶ波乱万丈の恋を実らせて、結婚した。」って!
完全に不倫(…)

新潮文庫での作者の略歴では「法律家と結婚、1年後女児出産、翌日死亡」しか記載されてありませんが、
というかこれ以外にウェブスターの年譜?って知られてないですよね。
39歳で結婚して40で妊娠出産ってえらい晩婚だなぁ…とは思ってましたが、
ネットで検索をかけたら、不倫相手の弁護士の奥さんが精神病を患っていて、
離婚させて結婚…略奪していたなんて!
その不倫相手の弁護士はお金持ちだったというのも…えええええっていう。
同じく女流作家の「赤毛のアン」のL.M.モンゴメリも大概遅かったけど、
後々、お孫さんが、モンゴメリは旦那が嫉妬して暴力をふるっていたこと、
モンゴメリーは病死ではなく、最後はうつ病を患い自殺したと明らかにされました。
小説のアンのあの明るい幸せで前向きなイメージからはかけ離れた甘くない現実、
女にやさしくない20世紀初頭だったんですよね。まぁ今もやさしくはないですけれども。

で、ずっと気になっているのが、ウェブスターのお子さん(1916年生まれ)や子孫はいらっしゃるのか、
モンゴメリの顔は写真で何度が見た事があるけど、ウェブスターの顔って見た事がない…。
写真ないのかしら…。見てみたい。