大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

チョウゲンボウ 名前の由来!! 2018.5.5

2018年05月05日 | Weblog
●ムギマキ♂西の丸庭園との情報。ムギマキは秋が圧倒的に多い。「麦撒き」 名前の由来の通りだ。
 私の26年間の記録では2:8で秋が多い。(大阪城公園の野鳥 26年間の全記録 193頁)その意味でも春のムギマキは貴重。
 
 今朝の大阪城公園。天気もよく心地よい。ただし鳥は多くなく、春の渡りも前倒しになったよう。
 市民の森でひでキングと出会う。アコさんも来ているとのことで3人でBGセット。ただし彼女は飲まないので別の単品。

●キビタキは、♂4・♀2の6羽。少なくなってきた。

●ツバメ各所で6羽。

●メボソムシクイ1羽。太陽の広場東の森。

●エゾムシクイ1羽。音楽堂西側上。


■ 「チョウゲンボウ 名前の由来」 を検索してびっくり。

 「・・・凶作のため飢餓で苦しんでいた村に、旅の僧、長元坊がやってきた・・・」 の話が全国に流布されている。

 えーッ!・・・真っ赤なウソ! 

 何故なら、これは14年前に、私が作った話だから。

 当時発行していたミニコミ紙 「大阪城公園鳥だより」 に書いた話だ。約400部を全国の鳥友たちに送っていた。
 
 それが伝聞されるうちに、私の創作との部分が抜けて、流れ始めたのだろう。
 こんな事になっていたとは。ネットの世界はこうなのかと、あらためて。

 今日の最後に、当時の原文を掲載。興味のある方はご覧を。こんな事にならないよう、当時、文末にこれは私の創作だと書いておいたのだが。


●エナガ5羽。幼鳥団子に集まる。飛騨の森。

●アカハラ1羽、梅林南側上桜広場。

●ウグイス豊国神社東さえずり。

●カルガモ2羽、第二寝屋川。

●キンクロハジロ南外堀5羽。

●マルガモ?ヒナ1羽。南外堀に・・・・。親はどうしたんだろう。

●オオバン1羽。内堀の西部側。見逃していたのだろう。

●他にオオルリ♀やコサメビタキの情報あるも・・・。

■今日の鳥たち
 カルガモ、キンクロハジロ、キビタキ、ツバメ、エナガ、オオバン、メボソムシクイ、エゾムシクイ、アカハラ、ウグイス、カワウ、シジュウカラ、メジロ、チョウゲンボウ、ムギマキ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。


■ 「大阪城公園鳥だより」 2004年1月 第61号 「長元坊 チョウゲンボウ」

 凶作が続き飢餓で苦しんでいた村に、旅の僧、長元坊がやって来た。僧は人々の苦しみを目にすると、村を見下ろす岩山に登り岩棚に座して祈り始めた。
 五日たっても十日たっても戻ってこないので、様子を見に行くと、骨と皮ばかりになって祈り続けている。

 しかし村には食物の余裕は全くなく、ただ岩山を見上げて手を合わせるだけだった。やがて3人の村人が河原で亡くなっていた。横には長元坊さまに届けてほしいと、わずかな食物が置いてあった。
 命に代えて長元坊にすがり、村人を助けてほしいとの最後の望みだった。
 悲しみの中で村人たちは山に向かい、出来事を告げた途端、長元坊の身体は大きく揺れそのまま崖底へと真逆さまに落ちていった。

 翌年は、村が始まって以来の大豊作に恵まれ喜び賑わった。村はずれの四つの墓にもたくさんの供物が並び、手を合わせる人が絶えなかった。
 
 やがて畑の上で、作物の出来を確かめるかのように停飛する鷹に気づいた村人たちは、その鷹を長元坊と呼ぶようになった。
 長元坊が飛来した畑は豊作になると言われ、畑の主はたいそう喜んだ。

 今も、この山村では岩山にチョウゲンボウが営巣し、畑に飛来すると縁起が良いと赤飯で祝う風習がある。
 秋にはチョウゲンボウに似せた笠を被って農道を回り、豊作を祈願する 「ちょうげん様」 と呼ぶ祭りが続いている。
 科学的にもチョウゲンボウが根を食い枯らすモグラや、ネズミなど作物に被害を与える小動物を捕食するので豊作につながるとされる。・・・

 以上は、屠蘇気分で 「日本むかし話」 風に、由来を創作したもの。誤解なきよう。

コメント (6)
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