醜悪さの中にある美しさ。
人間っていうものは醜さと美しさが表裏一体な生き物だと思うんですよね。
誰かを好きな気持ちがあれば
誰かを憎む気持ちもあったりして
その一方だけって言うのは個人的にはあり得ないと思う。っていう点では由乃はこれ以上ないくらい人間らしいんですよね。
自分の好きを守る為に
自分の敵を殺す。哀しいくらいに利己的だけど、それもまたリアルで
逆に言えば雪輝は優しすぎるんですよね。あまりにも悠長だし、人としては正しいけれど
そんな彼の甘い判断が由乃の足を引っ張ってるのは間違いない。
けど、そんな彼が由乃を救ったのもまた事実なんですよね。死を覚悟しての特攻、会心の一撃。
計算高く疑り深い由乃と
多少甘くても、無茶の仕方は分かってる雪輝。
最初の方は甘さが目立ってたけど、最終的には何気に良いコンビなのかもなあ・・・とか思ったりして
でも躊躇なく子供を手に掛ける由乃の恐ろしさにもまた悶えつつ(笑)。
それが生き抜くって事なんでしょうけどね。
他人事じゃないからさ。
人間だって動物殺して生命を保ってるしね。そうでないと生きられないから。このパターンも、然りですよ。
好きな人を守る為、共に最後まで生き抜く為。醜いけど美しい、美しいけどまた醜い。
そんな人間らしさをふんだんに感じる事の出来たある意味きれいなお話でした。
礼央くんも最期に命懸けのゲームが出来て
望みが叶った、と言えば叶ったのかな。命を懸けたスリルを味わう事が出来た訳だ。それもまた、救いかな。
お話以外の事だと、かくれんぼの時のBGMがまんまゲームっぽくて
音楽面でも楽しめた、と同時に
漫画で読んだ時と同じくらいのスリル感を演出出来てて、さすがこのスタッフの作品だなー、と唸らされるお話でもありましたね。
みねねと刑事が妙な同盟を結んでるようで、そちらの動向にもまた注目です。
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