7月の銚子屋旅館に続く「地方旅館を行く」第2回は福島県南相馬市小高区の「小松屋旅館」です。
小高は7月下旬に開催される「相馬野馬追い」が有名な町です。とはいえ、祭りのあとは町自体が静けさにおおわれていました。
JR常磐線小高駅から伸びるメインストリートですが、人っ子ひとりいません(笑)。
しかし、これぞ期待した風景。今回のテーマは「何もないまちでゆっくりする」なのです。
「何もない」なんて書いたら、住んでいるかたに失礼ですよね?
(小松屋旅館のHPから転載)
15時に本日の宿へ到着。しかし、入り口は閉まっています。??
どうやら午前中に館内のワックスがけを行ったらしく、閉じていたようです。
入り口の左側にあるインターフォンで到着の旨を伝えると、旅館の旦那さんと女将さん が来てくれました。
案内されたのは「藤」の部屋。6畳間です。
今回の宿泊プランは一泊夕朝食付6,300円とかなりリーズナブルです。
お部屋にトイレ、風呂はありませんが、洗面台はついています。
テレビを見ていると・・・
お茶セットとともにスイカが運ばれてきました~。
夕食は18時でお願いしました。
おひとり様の業として、他の宿泊客の目もあるので混雑した場所・時間は避けています(笑)。当然ながら、夕食会場に先客はいらっしゃいませんでした。
1階の大広間。お皿等からみて、夕食をとられる宿泊客は全部で4組くらいだったでしょうか。
料理が運ばれてきましたよ~。
じゅんさいとオクラの和え物
じゅんさいは普段の生活では食べる機会が少ないので、嬉しいですね。
お造りです
太平洋に面している旅館なので、なかなか新鮮でした。
鮭の味噌焼き
天ぷら(海老2本、ピーマン、かぼちゃ、みょうが)
鍋ものです。具材は豚肉、しめじ、白菜、油揚げ、水菜でした。
味付けがカレー味だったのが、珍しかったです。
それほど期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました。
CP高いです。ボリュームあります。ごちそう様でした。
部屋に戻ると、蒲団が敷かれていました。
テレビを見たり、本を読んだりして夕食後をまったりと楽しんで就寝となりました。
朝食は7時から。いただきま~す。
朝食でトマトをこれだけ豪快に提供されるのは初めてです。
シラスとともにおいしく頂きました。
茄子のおひたし
ミョウガが良いアクセントになっていて、ご飯がすすむ君です。
鮭や玉子焼きも完食です。
帰り際には女将さんから「何もないまちで御免なさい」との言葉が。
いえいえ、何もないまちは都会人に対してある意味でPRポイントになりえますよ~。
女将さん、小高の「何にもない」まちづくりに期待しています。お世話になりました~。