日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(908)「AはBがCである」について。:三上文法批判。

2021-05-30 20:29:27 | 「は」と「が」

(01)
「偶数」は、「無限個」有る。
従って、
(02)
Q:「何偶数か。」
といふ「質問」対しては、「答へ」ようが無い。
然るに、
(03)
{2、3}を「対象」とするならば、
Q:「何偶数か。」
A:「2偶数である。」
従って、
(02)(03)により、
(04)
{2、3}を「対象」とするならば、
① 2偶数である。
② 2は偶数であり、2以外(3)は偶数ではない
に於いて、
①=② である。
然るに、
(05)
(ⅱ)
1  (1) ~2→~偶 A
 2 (2)     偶 A
  3(3) ~2    A
1 3(4)    ~遇 13MPP
123(5)  偶&~遇 24&I
12 (6)~~2    35RAA
12 (7)  2    6DN
1  (8)  偶→ 2 27CP
(ⅲ)
1  (1)  偶→ 2 A
 2 (2)    ~2 A
  3(3)  偶    A
1 3(4)     2 13MPP
123(5)  ~2&2 24&I
12 (6) ~遇    35RAA
1  (7) ~2→~遇 26CP
従って、
(05)により、
(06)
(ⅱ)
1  (1)2でないならば偶数でない。 仮定
 2 (2)       偶数である。 仮定
  3(3)2でない。         仮定
1 3(4)       偶数でない。 13肯定肯定式
123(5)偶数であって、偶数でない。 24連言導入
12 (6)2でないでない。      35背理法
12 (7)2である。         6二重否定
1  (8)偶数であるならば2である。 27条件法
(ⅲ)
1  (1)偶数であるならば2である。 仮定
 2 (2)        2でない。 仮定
  3(3)偶数である。        仮定
1 3(4)        2である。 13肯定肯定式
123(5)2でなくて、2である。   24連言導入
12 (6)偶数でない。        35背理法
1  (7)2でないならば偶数でない。 26条件法
従って、
(06)により、
(07)
② 2でないならば偶数でない
③ 偶数であるならば2である。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(07)により、
(08)
② 2以外は偶数でない
③ 偶数は2である。
に於いて、
②=③ は、「対偶(Contraposition)」である。
従って、
(08)により、
(09)
① 2偶数である。
② 2は偶数であり、2以外は偶数ではない
③ 2は偶数であり、偶数は2である。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(10)
① ABである。
② AはBであり、はAである。
③ AはBであり、A以外はBでない
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(11)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私です。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(12)
よく知られているように、「私理事長です」は語順を変え、
 理事長は、私です。
と直して初めて主辞賓辞が適用されのである。また、かりに大倉氏が、
 タゴール記念会は、私が理事長です。
と言ったとすれば、これは主辞「タゴール記念会」を品評するという心持ちの文である。
(三上章、日本語の論理、1963年、40・41頁)
従って、
(11)(12)により、
(13)
三上章先生は、
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私です。
に於いて、
①=② である。
といふことに関しては、「知ってゐた」としても、
(14)
① 私理事長です。
② 私は理事長であり、理事長は私です。
③ 私は理事長であり、私以外は理事長でない
に於いて、
①=②=③ である。
といふことに関しては、「知っては、ゐなかった」。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
三上章先生は、
① タゴール記念会は、私理事長です。
② タゴール記念会は、私は理事長であり、私以外は理事長ではない
に於いて、
①=② である。
といふことに、気付くことは、なかった。
従って、
(15)により、
(16)
三上章先生は、
① 象は、鼻長い。
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない
に於いて、
①=② である。
といふことに、気付くことは、なかった。
従って、
(16)により、
(17)
三上章先生は、
① 象は、鼻長い。⇔
① 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
といふ「等式」に、気付くことは、なかった。
然るに、
(18)
① すべてのxについて{xが象であるならば、
② これから象について、述べますよう、
に於いて、
①=② である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① 象は、
② これから象について、述べますよう、
に於いて、
①=② である。
然るに、
(20)
② これから象について、述べますよう、
といふのであれば、
① 象は、
は、「主題(話題)」である。
然るに、
(21)
主題」であることを、「主語」であることは、「矛盾しない
と、私は、思ってゐる。
然るに、
(22)
どういう順序で主語廃止するか。具体的なプログラムを書いてみよう。
(三上章、日本語の論理、1963年、133頁)
従って、
(20)(21)(22)により、
(23)
三上章先生は、
① 象は、鼻長い。⇔
① 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
① ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyはxの鼻であって、長く、すべてのzについて、zがxの鼻でないならば、zは長くない}。
に於ける、
①「象は」は、「話題」であるとし、
私自身は、
①「象は」は、「主語話題」であると、思ってゐる。
 



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