日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(377)「選言導入の規則(∨I)」と「ド・モルガンの法則」。

2019-10-31 09:13:56 | 論理

(01)
① ~(P∨Q)≡(Pであるか、Qである。)といふことはない。
②  (P∨Q)≡(Pであるか、Qである。)
に於いて、
①&② は、「矛盾」そのものである。
然るに、
(02)
実際には、
① ~(P∨Q)≡Pであるか、Qである。といふことはない。
②   P   ≡Pである。
③     Q  ≡Qである。
に於いても、
①&② は、「矛盾」するし、
①&③ も、「矛盾」する。
従って、
(02)により、
(03)
① ~(P∨Q)≡Pであるか、Qである。といふことはない。
②   P   ≡Pである。
③     Q  ≡Qである。
に於いて、
① ならば、② ~P≡Pでない
① ならば、③ ~Q≡Qでない
然るに、
(04)
選言導入(∨I)」により、
②(P≡Pである。)→(P∨Q≡Pであるか、Qである。)
③(Q≡Qである。)→(P∨Q≡Pであるか、Qである。)
然るに、
(05)
(ⅰ)
1  (1)~(P∨ Q)  A
 2 (2)  P      A
 2 (3)  P∨ Q   2選言導入(∨I)
12 (4)~(P∨ Q)&
       (P∨ Q)  13&I
1  (5) ~P      24RAA
  6(6)     Q   A
  6(7)  P∨ Q   6選言導入(∨I)
1 6(8)~(P∨ Q)&
       (P∨ Q)  17&I
1  (9)    ~Q   68RAA
1  (ア) ~P&~Q   59&I
従って、
(04)(05)により、
(06)
① ~(P∨Q)├ ~P&~Q
といふ「連式(sequent)」、すなはち、
① Pであるか、Qである。といふことはない。故に、Pではないし、Qでもない。
といふ「ド・モルガンの法則」は、「妥当」である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
 2 (3)  P∨ Q   2選言導入(∨I)
  6(7)  P∨ Q   6選言導入(∨I)
がさうであるやうに、
②(P≡Pである。)→(P∨Q≡Pであるか、Qである。)
③(Q≡Qである。)→(P∨Q≡Pであるか、Qである。)
である所の、「選言導入(∨I)」を用ひなければ、例へば、
① ~(P∨Q)├ ~P&~Q
① Pであるか、Qである。といふことはない。故に、Pではないし、Qでもない。
である所の、「ド・モルガンの法則」を、「証明」することは、出来ない。
従って、
(07)
例へば、
②(P≡偶数の和は奇数である。)→
②(P∨Q≡偶数の和は奇数であるか、太陽は西から昇って東に沈む。)
といふ「選言導入の規則」を認めなければ、「ド・モルガンの法則」を「証明」することは、出来ない


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