日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(977){(P&Q)⇔R}と{(P&Q)→R}を、明確に、区別せよ(Ⅱ)。

2021-09-23 19:00:59 | 論理

 ―「昨日(令和03年09月22日)」の記事を、書きなおします。―
(01)
(ⅰ)
1       (1)  (P&Q)→R    A
1       (2) ~(P&Q)∨R    1含意の定義
 3      (3) ~(P&Q)      A
  4     (4)~(~P∨~Q)     A
   5    (5)  ~P         A
   5    (6)  ~P∨~Q      5∨I
  45    (7)~(~P∨~Q)&
            (~P∨~Q)     46&I
  4     (8) ~~P         5RAA
  4     (9)   P         8DN
    ア   (ア)     ~Q      A
    ア   (イ)  ~P∨~Q      ア∨I
  4 ア   (ウ)~(~P∨~Q)&
            (~P∨~Q)     4ア&I
  4     (エ)    ~~Q      アウRAA
  4     (オ)      Q      エDN
  4     (カ)   P& Q      9オ&I
 34     (キ)~(P&Q)&(P&Q) 3カ&I
 3      (ク)~~(~P∨~Q)    4キRAA
 3      (ケ)   ~P∨~Q     クDN
 3      (コ)~P∨~Q∨R      ケ∨I
     サ  (サ)       R     A
     サ  (シ) ~P∨~Q∨R     サ∨I
1       (ス) ~P∨~Q∨R     13コサシ∨E
1       (セ)~P∨(~Q∨R)    ス結合法則
      ソ (ソ)~P           A
      ソ (タ)~P∨R         ソ∨I
      ソ (チ) P→R         タ含意の定義
      ソ (ツ)(P→R)∨(Q→R)  チ∨I
       テ(テ)     (~Q∨R)  A
       テ(ト)       Q→R   テ∨I
       テ(ナ)(P→R)∨(Q→R)  ト∨I
1       (ニ)(P→R)∨(Q→R)  1ソツテナ∨E
(ⅱ)
1   (1)(P→R)∨(Q→R) A
 2  (2) P&Q        A
  3 (3) P→R        A
 2  (4) P          2&E
 23 (5)   R        34MPP
   6(6)       Q→R  A
 2  (7)   Q        2&E
 2 6(8)         R  67MPP
12  (9)   R        13568∨E
1   (ア)(P&Q)→R     29CP
然るに、
(02)
(ⅲ)
1     (1)    (P&Q)⇔R            A
1     (2)   {(P&Q)→R}&{R→(P&Q)} 1Df⇔
1     (3)    (P&Q)→R            2&E
1     (4)              R→(P&Q)  2&E
 5    (5)               ~P∨~Q   A
  6   (6)                P& Q   A
   7  (7)               ~P      A
  6   (8)                P      6&E
  67  (9)               ~P&P    78&I
   7  (ア)              ~(P&Q)   68RAA
    イ (イ)                  ~Q   A
  6   (ウ)                   Q   6&E
  6 イ (エ)                ~Q&Q   ウエ&I
    イ (オ)               ~(P&Q)  6オRAA
 5    (カ)               ~(P&Q)  57アイオ
     キ(キ)              R        A
1    キ(ク)                (P&Q)  4キMPP
15   キ(ケ)         ~(P&Q)&(P&Q)  カク&I
15    (コ)             ~R        キケRAA
1     (サ)           (~P∨~Q)→~R  5コCP
1     (シ){(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R} 3サ&I
(ⅳ)
1     (1){(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R} A
1     (2) (P&Q)→R               1&E
1     (3)           (~P∨~Q)→~R  1&E
 4    (4)                    R  A
  5   (5)           ~(P& Q)     A
   6  (6)          ~(~P∨~Q)     A
    7 (7)            ~P         A
    7 (8)            ~P∨~Q      7∨I
   67 (9)          ~(~P∨~Q)&
                    (~P∨~Q)     68&I
   6  (ア)           ~~P         79RAA
   6  (イ)             P         アDN
     ウ(ウ)               ~Q      A
     ウ(エ)            ~P∨~Q      ウ∨I
   6 ウ(オ)          ~(~P∨~Q)&
                    (~P∨~Q)     6ウ&I
   6  (カ)              ~~Q      ウオRAA
   6  (キ)                Q      カ&I
   6  (ク)             P& Q      イキ&I
  56  (ケ)           ~(P& Q)&
                     (P& Q)     56&I
  5   (コ)         ~~(~P∨~Q)     6ケRAA
  5   (サ)           (~P∨~Q)     コDN
1 5   (シ)                   ~R  3サMPP
145   (ス)                 R&~R  4シ&I
14    (セ)          ~~(P& Q)     5スRAA
14    (ソ)            (P& Q)     セDN
1     (タ)           R→(P&Q)     4ソCP
1     (チ){(P&Q)→R}&{R→(P&Q)}    2タ&I
1     (ツ) (P&Q)⇔R               チDf.⇔
従って、
(01)(02)により、
(03)
「記号」書くと、
① (P&Q)→R
② (P→R)∨(Q→R)
③ (P&Q)⇔R
④{(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R}
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(03)により、
(04)
「日本語」で書くと、
① (Pであって、尚且つ、Qである)ならば、Rである。
② (Pであるならば、Rであるか、)または、(Qであるならば、Rである。)
③ (Pであって、尚且つ、Qである)ならば、そのとき限って、Rである。
④{(Pであって、尚且つ、Qである)ならば、Rであり、}尚且つ、{(Pでないか、または、Qでない)ならば、Rではない。}
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(04)により、
(05)
P= 2の倍数
Q= 5の倍数
R=10の倍数
といふ「代入(Substitution)」を行ふと、
① (2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
② (2の倍数であるならば、10の倍数であるか、)または、(5の倍数であるならば、10の倍数である。)
③ (2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、そのとき限って、10の倍数である。
④{(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数であり、}尚且つ、{(2の倍数でないか、または、5の倍数でない)ならば、10の倍数ではない。}
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
然るに、
(06)
② 2×3= 6は、10の倍数ではなく、5×3も、10の倍数ではないが、
④ 2×5=10は、10の倍数であって、5×4も、10の倍数である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
② (2の倍数であるならば、10の倍数であるか、)または、(5の倍数であるならば、10の倍数である。)
④{(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数であり、}尚且つ、{(2の倍数でないか、または、5の倍数でない)ならば、10の倍数ではない。}
に於いて、
② は、「偽(ウソ)」であるが、
④ は、「真(本当)」である。
従って、
(05)(06)(07)により、
(08)
① (2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
② (2の倍数であるならば、10の倍数であるか、)または、(5の倍数であるならば、10の倍数である。)
③ (2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、そのとき限って、10の倍数である。
④{(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数であり、}尚且つ、{(2の倍数でないか、または、5の倍数でない)ならば、10の倍数ではない。}
に於いて、
①=② であって、② は、「偽(ウソ)」であり、
③=④ であって、④ は、「真(本当)」である。
従って、
(08)により、
(09)
「必然的」に、
①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
③(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、そのとき限って、10の倍数である。
に於いて、
① は、「偽(ウソ)」であり、
③ は、「真(本当)」である。
然るに、
(10)
① Aならば、Bである。
③ Aならば、そのときに限って、Bである。
に於いて、
① Aは、Bの「十分条件」であって、「必要・十分条件」ではなく、
③ Aは、Bの「必要・十分条件」であって、「十分条件」である。
従って、
(09)(10)により、
(11)
①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
といふ「仮言命題」に於いて、
①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)といふことは、10の倍数であることの、「十分条件」であって、「必要十分条件」ではない
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
生徒A:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数ですよね。
教師B:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ことは、「10の倍数」であるための、「必要十分条件」であるため、「そう(YES)である。」
に於いて、
生徒A は、「間違って」ゐて、
教師B も、「間違って」ゐる。
然るに、
(13)
思ふに、普通の、高校の数学の教師は、
生徒A:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数ですよね。
教師B:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ことは、「10の倍数」であるための、「必要十分条件」であるため、「そう(YES)である。」
に於いて、
生徒A は、「正しい」し、
教師B も、「正しい」と、思ふに、「違ひ」ない。
然るに、
(01)(02)により、
(14)
「ド・モルガンの法則」を用ひるのであれば、
(ⅰ)
1      (1) (P&Q)→R    A
1      (2)~(P&Q)∨R    1含意の定義
 3     (3)~(P&Q)      A
 3     (4)~P∨~Q       3ド・モルガンの法則
 3     (5)~P∨~Q∨R     4∨I
  6    (6)       R    A
  6    (7) ~P∨~Q∨R    6∨I
1      (8) ~P∨~Q∨R    13567∨E
1      (9)~P∨(~Q∨R)   3結合法則
 ア     (ア)~P          A
 ア     (イ)~P∨R        ア∨I
 ア     (ウ) P→R        イ含意の定義
 ア     (エ)(P→R)∨(Q→R) ウ∨I
   オ   (オ)     (~Q∨R) A
   オ   (カ)       Q→R  オ含意の定義
   オ   (キ)(P→R)∨(Q→R) カ∨I
1      (ク)(P→R)∨(Q→R) 2アエオキ∨I
(ⅱ)
1   (1)(P→R)∨(Q→R) A
 2  (2) P&Q        A
  3 (3) P→R        A
 2  (4) P          2&E
 23 (5)   R        34MPP
   6(6)       Q→R  A
 2  (7)   Q        2&E
 2 6(8)         R  67MPP
12  (9)   R        13568∨E
1   (ア)(P&Q)→R     29CP
(ⅲ)
1     (1)    (P&Q)⇔R            A
1     (2)   {(P&Q)→R}&{R→(P&Q)} 1Df⇔
1     (3)    (P&Q)→R            2&E
1     (4)              R→(P&Q)  2&E
 5    (5)               ~P∨~Q   A
 5    (カ)               ~(P&Q)  4ド・モルガンの法則
     キ(キ)              R        A
1    キ(ク)                (P&Q)  4キMPP
15   キ(ケ)         ~(P&Q)&(P&Q)  カク&I
15    (コ)             ~R        キケRAA
1     (サ)           (~P∨~Q)→~R  5コCP
1     (シ){(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R} 3サ&I
(ⅳ)
1     (1){(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R} A
1     (2) (P&Q)→R               1&E
1     (3)           (~P∨~Q)→~R  1&E
 4    (4)                    R  A
  5   (5)           ~(P& Q)     A
  5   (サ)           (~P∨~Q)     5ド・モルガンの法則
1 5   (シ)                   ~R  3サMPP
145   (ス)                 R&~R  4シ&I
14    (セ)          ~~(P& Q)     5スRAA
14    (ソ)            (P& Q)     セDN
1     (タ)           R→(P&Q)     4ソCP
1     (チ){(P&Q)→R}&{R→(P&Q)}    2タ&I
1     (ツ) (P&Q)⇔R               チDf.⇔
従って、
(01)(02)(14)により、
(15)
① (P&Q)→R
② (P→R)∨(Q→R)
③ (P&Q)⇔R
④{(P&Q)→R}&{(~P∨~Q)→~R}
に於いて、
①=② であって、
③=④ である。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
生徒A:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、10の倍数ですよね。
教師B:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ことは、「10の倍数」であるための、「必要十分条件」であるため、「そう(YES)である。」
といふ「会話」は、「論理的」には、「間違ひ」であって、
生徒A:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ならば、そのときに限って、10の倍数ですよね。
教師B:①(2の倍数であって、尚且つ、5の倍数である)ことは、「10の倍数」であるための、「必要十分条件」であるため、「そう(YES)である。」
といふ「会話」こそが、「正しい」。
といふ、ことになる。
然るに、
(17)
このやうに、書いてゐるにも、拘はらず、
私自身は、まだ何となく、スッキリとは、してゐない。



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1 コメント

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漢文も論理学も心得ない私としても… (原左都子)
2021-09-23 19:38:40
何とも、スッキリしない議論です。
数学に於いてすら、高度になるほどに「正解」などないはずです。
「哲学」に於いてはなおさらです。
我が認識としては、「哲学」と「数学」は紙一重というのか、交錯している学問と捉えています。
onomameusさんの議論とは、まったく異なる土俵でものを申している気もしますが。
とにかく、一生懸命思考せんとしている生徒に向かって、いきなり「NO」をぶちつけて平然としている教師の資質を、現役教員時代にいつも問いたくなった私です。
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