日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1249)「含意の定義」と「実質含意のパラドクス」について。

2022-11-09 16:41:53 | 論理

(01)
(ⅰ)P→Q├ ~P∨Q
1  (1)    P→Q   A
 2 (2) ~(~P∨Q)  A
  3(3)   ~P     A
  3(4)   ~P∨Q   3∨I
 23(5) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  24&I
 2 (6)  ~~P     35RAA
 2 (7)    P     6DN
12 (8)      Q   17MPP
12 (9)   ~P∨Q   8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q)  29&I
1  (イ)~~(~P∨Q)  2アRAA
1  (ウ)   ~P∨Q   イDN
(ⅱ)~P∨Q├ P→Q
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P& P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   A
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   エオ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   7カRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(01)により、
(02)
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② は「含意の定義」である。
然るに、
(03)
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② であるならば、
①  偽→Q
② ~偽∨Q
に於いても、
①=② である。
然るに、
(04)
~偽=偽ではない=真である=真。
従って、
(03)(04)により、
(05)
② ~偽∨Q
③  真∨Q
に於いて、
②=③ である。
従って、
(03)(05)により、
(06)
①  偽→Q
② ~偽∨Q
③  真∨Q
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(06)により、
(07)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ である。
然るに、
(08)
③ A∨Q=(Aが真)であるか、または、(Qが真である)。
の場合は、
③ Aが「真」であれば、それだけで、「真」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
①=③ であって、尚且つ、
③ は、「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
① 偽→Q
③ 真∨Q
に於いて、
③ だけでなく、
① も、「真」である。
従って、
(10)により、
(11)
① 偽→Q
は、「真」である。
然るに、
(12)
(P&~P)は「矛盾」であるが、
「矛盾」は、「偽(ウソ)」である。
従って、
(11)(12)により、
(13)
① 偽→Q
は、「真」であるため、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(14)
1      (1)    P      A
1      (2)    P∨ Q   1∨I
 2     (3)   ~P&~Q   A
  4    (4)    P      A
 2     (5)   ~P      3&E
 24    (6)    P&~P   45&I
  4    (7) ~(~P&~Q)  26RAA
   8   (8)       Q   A
 2     (9)      ~Q   3&E
 2 8   (ア)    Q&~Q   89&I
   8   (イ) ~(~P&~Q)  2アRAA
1      (ウ) ~(~P&~Q)  1478イ∨E
    エ  (エ)   ~P      A
     オ (オ)      ~Q   A
    エオ (カ)   ~P&~Q   エオ&I
1   エオ (キ) ~(~P&~Q)&
            (~P&~Q)  ウカ&I
1   エ  (ク)     ~~Q   オキRAA
1   エ  (ケ)       Q   エDN
1      (コ)   ~P→ Q   エケCP
       (サ) P→(~P→Q)  1コCP
      シ(シ) P& ~P     A
      シ(ス) P         シ&E
      シ(セ)    ~P→Q   サスMPP
      シ(ソ)    ~P     シ&E
      シ(タ)       Q   セソMPP
       (チ)(P&~P)→Q   シタCP
従って、
(13)(14)により、
(15)
果たして、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
従って、
(01)~(15)により、
(16)
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
といふ「結果」として、
①(P&~P)→Q
は、「恒に真(トートロジー)」である。
然るに、
(17)
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
P=~P
といふ「代入」を行ふと、
①  ~P→Q
② ~~P∨Q
従って、
(17)により、
(18)
「二重否定律(DN)」により、
① ~P→Q
②  P∨Q
に於いて、すなはち、
① Pでないならば、  Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② であるが、このことは、「当然」である。
従って、
(17)(18)により、
(19)
① Pでないならば、  Qである。
② Pであるか、または、Qである。
に於いて、
①=② である。
といふ「この点」からすれば、
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である。
といふことは、「むしろ、当然」である。
然るに、
(20)
「ウィキペディア(適切さの論理)」によると、
例えば以下の三つの条件文は全て古典論理においては真であるが、我々は真であるとは考えない。
「1+1=2」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は白い」
「1+1=5」ならば「雪は黒い」
この我々が普段使用する「ならば」と古典論理における実質含意の乖離が実質含意のパラドクスである。
この我々が普段使用する「ならば」と実質含意の乖離について、多くの研究が行われきた(Anderson and Belnap 1975, Cheng 1996)。
との、ことである。
然るに、
(19)(20)により、
(21)
①「1+1=2」ならば「雪は白い」
②「1+1=5」ならば「雪は白い」
③「1+1=5」ならば「雪は黒い」
といふ「命題」は、「実質含意」としては、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「意味」である。
然るに、
(22)
④「1+1≠2」であるか、または、「雪は黒い」
ではないため、
①「1+1≠2」であるか、または、「雪は白い」
②「1+1≠5」であるか、または、「雪は白い」
③「1+1≠5」であるか、または、「雪は黒い」
といふ「命題」は、「3つ」とも、「真(本当)」である。
因みに、
(23)
六・一 論理学の命題はトートロジーである。
六・一一 論理学の命題は何ごとも語らない。(分析命題である。)
(吉田徹也、ウィトゲンシュタイン 論理哲学論考、2019年、278頁)
でいふ「論理学」は、
①  P→Q
② ~P∨Q
に於いて、
①=② である(含意の定義)。
やうな「(古典)論理学」を言ふ。



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