日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1279)「ド・モルガンの法則」と「古典命題論理」に於ける「ならば」について。

2023-11-18 12:05:30 | 論理

(01) (a)
1     (1) ~P∨ Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3) ~P      A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5) ~P&P    34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA(15、ド・モルガンの法則
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
(b)
1    (1)   P→ Q   A
 2   (2)   P&~Q   A
 2   (3)   P      2&E
12   (4)      Q   13MPP
 2   (5)     ~Q   2&E
12   (6)   Q&~Q   45&I
1    (7) ~(P&~Q)  26RAA
  8  (8) ~(~P∨Q)  A
   9 (9)   ~P     A
   9 (ア)   ~P∨Q   9∨I
  89 (イ) ~(~P∨Q)&
          (~P∨Q)  8ア&I
  8  (ウ)  ~~P     9イRAA
  8  (エ)    P     ウDN
    オ(オ)      Q   A
    オ(カ)   ~P∨Q   オ∨I(7カ、ド・モルガンの法則
  8 オ(キ) ~(~P∨Q)&
          (~P∨Q)  8∨I
  8  (ク)     ~Q   オキRAA
  8  (ケ)   P&~Q   エク&I
1 8  (コ) ~(P&~Q)&
          (P&~Q)  7ケ&I
1    (サ)~~(~P∨Q)  8コRAA
1    (シ)   ~P∨Q   サDN
従って、
(01)により、
(02)
①  ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
③   P→ Q
に於いて、
①=② は、「ド・モルガンの法則」であって、
①=③ は、「含意の定義」である。
然るに、
(03)
①  ~P∨ Q
② ~(P&~Q)
③   P→ Q
といふ「論理式」は、
① ~PとQの、少なくとも、一方は「真」である。
②  Pであって、  Qでない、といふことは無い。
③  Pであるならば、Qである。
といふ「日本語」に「相当」する。
従って、
(02)(03)により、
(04)
① ~PとQの、少なくとも、一方は「真」である。
②  Pであって、  Qでない、といふことは無い。
③  Pであるならば、Qである。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(05)
① ~P=徳島は九州ではない。
とするならば、
①  P=徳島は九州である。
である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
① ~PとQの、少なくとも、一方は「真」である。
②  Pであって、  Qでない、といふことは無い。
③  Pであるならば、Qである。
に於いて、
① ~P=徳島は九州ではない。
①  P=徳島は九州である。
①  Q=2は奇数である。
とするならば、
①(徳島は九州ではない)と (2は奇数である)といふ「命題」の、少なくとも、一方は「真」である。
②(徳島は九州であって)、 (2は奇数でない)、といふことは無い。
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
に於いて、
①=②=③ である。
然るに、
(07)


従って、
(07)により、
(08)
言ふまでもなく、
①  P=徳島は九州である。
といふ「命題」は、「偽」であって、
① ~P=徳島は九州ではない。
といふ「命題」は、「真」である。
従って、
(06)(07)(08)により、
(09)
①(徳島は九州ではない)と (2は奇数である)といふ「命題」の、少なくとも、一方は「真」である。
②(徳島は九州であって)、 (2は奇数でない)、といふことは無い。
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
に於いて、
①=②=③ であって、尚且つ、
① は「真」である。
従って、
(09)により、
(10)
①(徳島は九州ではない)と (2は奇数である)といふ「命題」の、少なくとも、一方は「真」である。
②(徳島は九州であって)、 (2は奇数でない)、といふことは無い。
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
に於いて、
①=②=③ であって、尚且つ、
① は「真」であるが故に、
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
といふ「命題」も、「真」である。
従って、
(10)により、
(11)
「換言」すると、
①(徳島は九州ではない)と (2は奇数である)といふ「命題」の、少なくとも、一方は「真」である。
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
に於いて、
①=③ ではないとするならば、
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
といふ「命題」が「真」である。
といふことには、ならない。
然るに、
(12)
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
といふ「仮言命題」が「真」であるとしても、
③(徳島は九州である)。
といふ「命題(前件)」は、「偽」である。
従って、
(13)
③(徳島が九州である)ならば(2は奇数である)。
といふ「仮言命題」が「真」であるとしても、
③(徳島は九州である)。
といふ「命題(前件)」は、「偽」であるため、
③(2は奇数である)。
といふ「命題(後件)」が「真」であるとは、「限らない」。