(01)
(ⅰ)
1(1)P A
(2)P→P 11CP
(ⅱ)
1 (1) ~(P∨~P) A
2(2) P A
2(3) P∨~P 2∨I
12(4) ~(P∨~P)&
(P∨~P) 13&I
1 (5) ~P 24RAA
1 (6) P∨~P 5∨I
1 (7) ~(P∨~P)&
(P∨~P) 16&I
(8)~~(P∨~P) 17RAA
(9) P∨~P
(ⅲ)
1(1) P&~P A
(2)~(P&~P) 11RAA
(ⅳ)
1(1) P&~P A
(2)~(P&~P) 11RAA
(3)~(P&~P)∨Q 2∨I
(4) (P&~P)→Q 3含意の定義
従って、
(01)により、
(02)
① P→ P
② P∨~P
③ ~(P&~P)
④ (P&~P)→Q
といふ「論理式」、すなはち、
① Pならば、Pである(同一律)。
② Pであるか、または、Pでない(排中律)。
③ Pであって、Pでない、といふことはない(矛盾律)。
④ Pであって、Pでない、ならば、Qである。
といふ「論理式」は、4つとも「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(03)
④(P&~P)→Q
といふ「論理式」が「恒真式式(トートロジー)」である。
といふことは、
④『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
といふことを、「意味」してゐる。
然るに、
(04)
④『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
としても、
④『矛盾』は「偽」であって、「真」ではない。
従って、
(04)により、
(05)
④『矛盾』が「真」であるならば、「任意の命題」は「真」である。
としても、
(1)(P&~P)→Q
2(2)(P&~P) A
2(3) Q 12MPP
といふ「推論」は、『妥当』ではない。
従って、
(05)により、
(06)
例へば、
③(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
④(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(香川県は九州である)。
といふ「命題」は、2つとも、「恒真式(トートロジー)」であるが、
③(徳島県は四国である)といふ「命題」は「真」であって、
④(香川県は九州である)といふ「命題」は「偽」である。
然るに、
(07)
③(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
④(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(香川県は九州である)。
といふ「仮言命題」が「真」であることは、『真理表(truth-table)』からも、「確認」出来る。
(08)
といふよりも、
①「真」ならば「真」である(は真)。
②「真」ならば「偽」である(は偽)。
③「偽」ならば「真」である(は真)。
④「偽」ならば「偽」である(は真)。
といふ『真理表(truth-table)』に於いて、
② だけが「偽」であるからこそ、
③(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
④(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(香川県は九州である)。
といふ「仮言命題」は、「真」になる。
といふ方が、「正しい」。
従って、
(09)
③(2が偶数であって、2が奇数である)ならば、(徳島県は四国である)。
④(3が奇数であって、3が偶数である)ならば、(香川県は九州である)。
といふ「仮言命題」は、「偽」である。
とするのであれば、『真理表(truth-table)』そのものを、
①「真」ならば「真」である(は真)。
②「真」ならば「偽」である(は偽)。
③「偽」ならば「真」である(は偽)。
④「偽」ならば「偽」である(は偽)。
といふ風に、『書き換へ』る、「必要」がある。
然るに、
(09)により、
(10)
そうすると、その場合は、
① P&Q(Pであって、Qである)。
② P→Q(Pならば、 Qである)。
に於いて、
①=② であるが、
そのやうなことは、「有り得ない」。